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オリエントスターから続々と新作情報が届いている。

オリエントスターのチタンダイバーズを待ち望んでいた人も多いんじゃないかと思う。

今回の記事では、M42コレクションに新しく投入された、M42 ダイバー1964 2nd エディション F6 デイト 200m チタンを紹介しよう。同じ日にリリースされたM34 F7セミスケルトンはこちらからどうぞ。

オリエントスターが展開するMコレクションは、M45、M34、M42の3つのラインで構築された旗艦コレクションだ。M45は伸びやかな形状のラグ、ローマインデックス、リーフ針を搭載したラインで、M34はシャープで力強いラグ、12時位置のローマインデックス、ストレート針を特長とするシリーズで展開している。そしてM42 ダイバー1964 2nd エディション F6 デイト 200m チタンが属するM42は、ダイバーズウォッチがラインナップされている(さらにすべてのMコレクションは、ブランドの象徴とも言えるパワーリザーブインジケーターを採用している)。

本機は1964年に発表された、“カレンダーオートオリエント”のデザイン要素を再解釈したものだ。当時、ダイバーズウォッチについて明確な基準はなかったものの、カレンダーオートオリエントは60年代としては珍しい回転ベゼルと、40mの防水性を確保していた。

新作はそんなカレンダーオートオリエントをほうふつとさせるディテールが満載だ。下の写真にある2モデルを比べてみるとわかりやすい。針の形状、インデックスの種類、ラグのフォルムは踏襲しつつ、ベゼルの目盛りを1分ずつ設けたり、デイトがある3時位置まで夜光を配したりなど、細かいながらもしっかりと改良を加えている。

1964 カレンダーオートオリエント
1964年に登場したカレンダーオートオリエント。

オリエントスター M42 ダイバー1964 2nd エディション F6 デイト 200m チタン
新しく登場したM42 ダイバー1964 2nd エディション F6 デイト 200m チタン。

使用素材もグレードアップしている。本機最大の特徴がケース&ブレスに使われたチタンだ。同素材は一般的な時計に使用されるステンレススティールより軽量なので、より快適につけられる。プレスリリースによると軽さのみならず、表面の硬化処理によってチタンの耐摩耗性も強化しており、過酷なシーンにも耐えうる強度を実現しているそうだ。また逆回転防止ベゼルには、耐食性が高いアルマイトリングをインサートしている。

SSモデルと異なり、チタン特有のグレーの色味をサテン仕上げで統一しているのもポイントだ。ダイヤルや回転ベゼルもマットなグレーを取り入れ、さらに針は艶消ししてサテン加工を施している。まだプレス写真でしか見れていないが、SSとはまた異なる雰囲気を放つのだろう。

国際標準化機構が定めたダイバーズウォッチの基準であるISO 6425に準拠した200m潜水用防水を確保、パワーリザーブは約50時間、日差+25秒~-15秒の精度で時を刻むなど、スペック面では申し分ない。価格は17万6000円(税込)で、10月26日に発売。現在予約受付中のため、気になる方はオリエントスターの公式ECショップをのぞいてみて欲しい。

ファースト・インプレッション
このモデルに見覚えがあるという人は多いだろう。それもそのはずで、オリエントスターの誕生70周年を記念した2021年に、ダイバー1964 1st エディションが初登場し、翌年には今回の新作と同じカレンダーオートオリエントをベースモデルに、本格ダイバーズウォッチへとスペックアップさせたダイバー1964 2nd エディションが出ているからだ。

本機が22年のダイバー1964 2nd エディションと違うところを挙げるとすれば、ケース&ブレスの素材と、厚みが0.2mm薄くなったこと、6時位置にTITANIUMという文字が1行追加されている点だろうか。既存も新作も生産量は限定していないため、SSかチタンか、より好みなほうのダイバーズが選べるといった感じだ。

オリエントスターに限った話ではないが、既存モデルをチタンバージョンで出してくれるブランドの取り組みは素晴らしいと思っている。一定の層に、ダイバーズなどのツールウォッチをチタンで求める人たちがいるからだ。実際、既存のSSモデルの175gに対して、新しいチタンモデルは113gと、約35%も軽量に作られている。

私もなるべくなら、1日中腕に乗せる時計は、つけているようでつけていないような感覚を与えてくれる軽量なものを選びたい。細腕の私は、腕時計が150gを超えると重いなと感じてしまうのだが、オリエントスターの新作は113gとだいぶ軽量になったため、SSとチタン両方手に取って、どれだけ軽くなったのか実際に確かめてみたい。

基本情報
ブランド: オリエントスター(Orient Star)
モデル名: M42 ダイバー1964 2nd エディション F6 デイト 200m チタン(Diver 1964 2nd Edition F6 Date 200m Titanium)
型番: RK-AU0701B

直径: 41mm
厚さ: 14.3mm
ラグからラグまで: 49.6mm
ケース素材: チタン(プロテクトコーティング)
文字盤: ブラック
インデックス: ドット
夜光: ルミナスライト
防水性能: 200m潜水用防水(ISO 6425規格準拠)
ストラップ/ブレスレット: チタン(プロテクトコーティング)ブレスレット、プッシュダブルロック三つ折式クラスプ(ダイバーエクステンション構造)

ムーブメント情報
キャリバー: F6N47
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示、パワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ: 約50時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 22

価格 & 発売時期
価格: 17万6000円(税込)

A.ランゲ&ゾーネがブラック文字盤とプラチナケースを組み合わせると話題になる。

最初にブラック文字盤を備えたプラチナ製ランゲは、1996年に発表されたユニークなトゥールビヨン “プール・ル・メリット”だ。そして1999年に発売された画期的なダトグラフ、ランゲ1 “ダース”がそれに続いた。このダイヤルとケースの組み合わせはランゲにとって特別なものであり、重要な時計にのみ採用される。それに加えて見た目もいい。

ランゲ1・パーペチュアルカレンダー、プラチナケース&ブラックダイヤル
こちらはプラチナ製の新作、ランゲ1・パーペチュアルカレンダーだ。

 かつてベン(・クライマー)が、オリジナルのブラック&プラチナのダトグラフについて書いたように、それはまさに“センセーショナル”だった。このことが、プラチナの新しいランゲ1・パーペチュアルカレンダーをランゲらしいものにしている。ランゲが2020年に、ピンクとホワイトゴールドのランゲ1・パーペチュアルカレンダーを発表して以来、このコレクションは独自の地位を確立した。

 ランゲ1・パーペチュアルカレンダーの起源は、ランゲがランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダーを導入した2012年まで遡る。それは30万ドル(当時の相場で約2395万円)を超える価格もさることながら、高級時計の世界におけるステートメントウォッチであった。個人的な余談になるが、2016年に発売された頃にWGのバージョンを見て、このスーパーカーのような時計に圧倒されたのを今でも覚えている。そしてこのジャンルで実際に身につけられる、数少ないもののひとつだとも感じた。それはダイヤルに“トゥールビヨン”の文字が入ったシンプルなもので、(ランゲ1の)エンジン内部がパワーアップしていることを示唆しただけの超控えめなスーパーカーだった。裏蓋側にも、トゥールビヨンの大部分が手彫りのブリッジの下に隠されていて、いかにもランゲらしかった。

2016年当時の、ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー
2016年に撮影した、WG製のランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー。

 そんな背景のなか、2020年に登場したランゲ1・パーペチュアルカレンダーは温かく迎えられた。Langepediaによると、設計者は2000年初頭にパーペチュアルカレンダーをランゲ1の設計に適応させようとしたが、確立された黄金比の適用と各独立表示を尊重しながら、ランゲ1のレイアウトに複雑機構を収めるのに苦労したと説明がある。また各月の終わりに、アウトサイズデイトを切り替えるという問題もあった。

 ランゲ1・パーペチュアルカレンダーは、オリジナルのランゲ1のミラーリングしたレイアウトから始まる(ホイヤーがCal.11のリューズを反転させ、それを初の自動巻きクロノグラフとしたようなものだ)。これはランゲ1コレクションの、最初の自動巻きモデルであるデイマティックから着想を得ている。ランゲ1・パーペチュアルカレンダーは、ダイヤルの周辺に月のリングを追加した。これにより、ダイヤルの中心は38.5mmに保たれ、元のランゲ1のケースと同じ直径とプロポーションになった。その後、この外周の月リングによって日付表示が切り替わり、月が48段階の歯車(すなわち、4年間のうるう年サイクルの各月に1回)で制御される、典型的なQP(パーペチュアルカレンダー)設計に取って代わる。

2016年当時のランゲ1・パーペチュアルカレンダー
2020年に発表された、オリジナルのランゲ1・パーペチュアルカレンダー。左がWG製(世界限定150本)で、右がPG製だ。

 そのほかの表示は、Cal.L021.3のおかげでランゲ1のデザインにシームレスにフィットした。このムーブメントにはほかにも、ジャーマンシルバーのプレートやブリッジ、ブルースティールネジで固定されたゴールドシャトン、手彫りのテンプ受けなど、ランゲに期待される特徴をいくつか備えている。また深夜まで起きているのに十分な理由となる、瞬転数字式表示カレンダー機構は、ランゲの製品開発ディレクターを長年務めたアンソニー・デ・ハス(Anthony de Haas)氏がこだわり抜いたものだ。

Cal.L021.3
ランゲ1・パーペチュアルカレンダーに搭載されたCal.L021.3。

 プラチナのランゲ1は“価格要問い合わせ”となっている。当初2020年に発売されたPG(税込で1196万8000円)およびWG(税込で1328万8000円)よりも割高になっていると思う(編集注記:金額はどちらも2020年当時のもの)。多くのブランドと同様、ランゲも2020年から数回価格改定行っている。新しいランゲ1・パーペチュアルカレンダー(Ref.345.036 E)は限定モデルではないが、入手は容易ではないだろう。さらに最近リリースしたほかの多くのランゲと同様、ブティック限定でもある。

 価格はともあれ、本作はすでに革新的なパーペチュアルカレンダーとして完成していたものを、見事に融合させた時計だ。しかしランゲが新作としてプラチナケースにブラックダイヤルを持ってくるのは、そう毎年あることではない。以下からはその重要性を伝えるために、ランゲにおけるこの組み合わせの歴史に少しだけフォーカスしていく。

暗闇から現れた“ダース” ランゲ
ランゲ1 ダース Ref.101.035
ダース ランゲ1、Ref.101.035。Image: Courtesy of Christie’s

漆黒のダース ランゲの歴史は、1996年発表のトゥールビヨン “プール・ル・メリット”(PLM)から始まった。PLMはランゲが1994年にリリースした4つあるオリジナルモデルのひとつで、すべてが38.5mmのケースに収められていた。PLMは特に技術的に傑出しており、トゥールビヨンとフュゼチェーン機構を組み合わせた最初の腕時計であった。ランゲはそれを200本しか生産せず、そのうちの50本がプラチナ製だった。そのなかでも異彩を放っていたのが、36.5mmへダウンサイズし、オールブラックダイヤルを取り付けた珍しいPLMである。こちらは2012年にDr.Crottで33万ユーロ(当時の相場で約3390万円)で落札されている。

 “この時計は後に-ダース-として知られるようになる、遺伝情報の一部が隠されている”と、アンダース・B・キルシュナー(Anders B. Kiertzner)氏がLangepediaに書いている。

ランゲ1 プール・ル・メリット・トゥールビヨン・プラチナ
36.5mmへとダンサイジングされた、ユニークなオールブラックの“ダース”ダイヤルのプール・ル・メリット。

 ランゲの聡明なドイツの美学は、プラチナの重さと完璧に調和する。ある意味、プラチナはランゲのなかで行われるあらゆる時計製造に耐えうる唯一の金属のように感じられるのだ。

 1999年、ランゲはRef.101.025(オールシルバー)の陰に隠れるよう、ランゲ1にブラックダイヤルを取り入れたRef.101.035をこっそりと発表した。ランゲがダースシリーズを製作していたのはわずか7年間だ。ブラックとプラチナのミックスは、ダースシリーズを発表した当時のランゲにとっては斬新なものだったが、その後すぐにコレクション全体に広まった。リトル・ランゲ1、アーケード、カバレットなど、すべてが黒く染まっていったのだ。

スティール製ブラックダイヤルのランゲ1
3本のうち1本が、スティール製のランゲ1、ブラック文字盤だ。

 しかし、“ダース” ランゲ1はプラチナにとどまらなかった。数十本ほどあるSS製のランゲ1(ランゲコレクターにとっては聖杯)のうち、3本が同じようなオールブラックの文字盤を備えていた。オークションに出品された最初のものはここで紹介している(最終的に23万3000ドル、当時の相場で約2535万円で落札されたようだ)。

 シルバーのインダイヤルを持つ一方で、ランゲはプラチナとブラックの方程式を用い、1999年にオリジナルのダトグラフ(Ref.403.035)を発表している。その自社製クロノグラフは、当時のスイス時計業界に一石を投じた。

ランゲ ダトグラフ Ref.403.035
ダトグラフ。

 その後、Langepediaのアンダース氏は、ダースのような腕時計ばかりが市場に登場し、少し飽和状態になったため、ランゲがダース ランゲ1をはじめとする多くのプラチナとブラックモデルを生産中止にし、2014年までオールブラックモデルをカタログに掲載しなかったと推測している。そしてそれは華々しく復活を遂げた。ランゲがブラックとプラチナの組み合わせの重要性をどう感じているかについて、疑いの余地はない。

 最初に発売されたリトル・ランゲ1は、黒一色のギヨシュ文字盤を特徴としていた。ギヨシュはランゲとしては珍しく、1998年に発売された最初のランゲ1の限定モデルへさりげなく敬意を表している。その後、艶やかなブラックエナメル文字盤を特徴とする、ランゲ1・トゥールビヨン“ハンドヴェルクスクンストが登場した。“ハンドヴェルクスクンスト”とは、職人技を意味し、ランゲが軽々しく投げかける言葉ではない(こちらとこちらを参照)。ランゲの20周年を記念して登場したもので、当時は“この追加のすべてが古典的なものだ”と書いていた。

ランゲ1・パーペチュアルカレンダー、プラチナケース&ブラックダイヤル
 ランゲ1・パーペチュアルカレンダーは現在、ランゲのスタンダードコレクションとしてダトグラフ・アップ/ダウンと並んだ、唯一のブラックダイヤル&プラチナケースである。

 Langepediaはオリジナルのダース ランゲ1について、 “私の意見では、ダース(ランゲ1)は手に入りにくい希少性やその美的な素晴らしさ、そして2度と通常生産では見ることができないという事実のために賞賛されるべきではない”と述べている。“むしろ、A.ランゲ&ゾーネのカノン(規範)におけるその位置づけとその後の影響のために、賞賛され、精査されるべきである。真の偉大さとは、それ自体の認識の欠如によって特徴づけられることが多い。ダース ランゲ1はまさにそこにあり、すぐに手に入り、ありふれた風景のなかに隠れていたのである”。

 さて、新作の“ダース”ランゲ1・パーペチュアルカレンダーは、ランゲのカタログのなかでも同様の地位を占めるだろう。美しくて荒々しさがあることは間違いないが、それ以上に重要なのは、ひとたび深く見れば、現代最高のマニュファクチュールメーカーの全貌を物語る、印象的な時計製造の作品であるということだ。

チェルボボランテ(Cervo Volante)とのコラボレーション第2弾を発表しました。

このリリースは、ニューヨークのビリオン オイスター プロジェクト(Billion Oyster Project)との提携に続くもので、今回の取り組みはサステナビリティに対するオリスの真摯な姿勢をあらためて示すものであり、環境への配慮を重んじるブランドとしての存在感をさらに高めています。

Oris x Cervo Volante 40mm
通常、このようなIntroducing記事ではストラップの話から始めることはありませんが、今回のコラボレーションの本質がそこにある以上、まず触れるのが自然でしょう。チェルボボランテは、スイスの環境当局が定める個体数管理の過程で得られる鹿革を活用し、それを耐久性と美しさを兼ね備えたレザー製品へと仕立てています。今回は深みのあるマホガニーブラウンのストラップに生まれ変わりました。さらに、同じ革を使用したチェルボボランテ製のトラベルポーチも付属しており、このコラボレーションを象徴的に結びつけています。

時計本体は、アウトドアから着想を得たディテールが際立つビッグクラウン ポインターデイトの40mmモデル。クラシックなポインターデイト針の先端はフォレストグリーンに彩られ、文字盤は深みのあるバーントメープル(秋の夕暮れ)トーンのグラデーション仕上げとなっています。

Oris x Cervo Volante 40mm
内部には、セリタをベースとした自動巻きムーブメント Cal.オリス754を搭載。パワーリザーブは約41時間、防水性能は50mで、オリスらしく日常使いに十分な堅牢性を備えています。

価格は40万4800円(税込)で、現在発売中です。詳細なスペックは以下のとおりです。

我々の考え
オリスが、サステナビリティに真摯に取り組む団体とのパートナーシップを継続し、その理念を製品づくりに直接反映させている姿勢には感銘を受けます。一見すると、鹿の個体数管理と時計製造は結びつかないように思えますが、オリスはこのふたつを自然なかたちで結びつける方法を見出しています。それはポインターデイトというモデルの世界観や、ブランドとして一貫して掲げるサステナビリティへの意識、そして両ブランドに共通するスイスの伝統とも美しく調和しています。

Oris x Cervo Volante 40mm
このコラボレーションの真髄はストラップにあります。その豊かなブラウンの色合いが、時計全体に温もりと個性を添えています。バーントメープルの文字盤と、先端がグリーンに彩られたポインターハンドの組み合わせによって、デザインは秋の季節にいっそうふさわしいものとなり、色づく木々や冬の焚き火のような温かさを感じさせます。これは単なるビッグクラウン ポインターデイトの季節限定モデルではなく、オリスが自らの理念をさらに深め、商業的な魅力と環境への配慮を両立させた1本なのです。

Oris x Cervo Volante 40mm
基本情報
ブランド: オリス(Oris)
モデル名: オリス X チェルボボランテ(Oris x Cervo Volante)
型番: 01 754 7785 4068-Set

直径: 40mm
厚さ: 12.2mm
ケース素材: マルチピースステンレススティール
文字盤: オレンジ
インデックス: プリント
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 5気圧
ストラップ/ブレスレット: マホガニーブラウンのチェルボボランテ製サステナブル鹿レザー(クイックストラップチェンジシステム付き)

ムーブメント情報
キャリバー: オリス754
機能: 時・分表示、センターセコンド、ポインターデイト表示、クイック日付設定、日付修正、ファインタイムチューニング、ストップセコンド
直径: 25.6mm
パワーリザーブ: 約41時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 26

価格&発売時期
価格: 40万4800円(税込)

ロンジン スピリット フライバック クロノグラフにチタンモデルが登場。

ロンジンは今年初めに発表したスピリットコレクションに、チタンモデルを投入した。

今年の初めに、ロンジン スピリット フライバック コレクションのリリースを取り上げた。そして今回、ロンジンはグレード5チタンケースを備えた、チタンブレスレットもしくはNATOスタイルストラップのどちらかを選択できるスピリット フライバックを発表した。ロンジンはすでにチタン製の時刻表示のみのスピリットを発表していたので(これは私たちのお気に入りだ!)、このコレクションの発展は予想できた。

longines spirit flyback chronograph
既存のスティールモデルと同様、チタン製スピリット フライバックのサイズは42mm径×17mm厚(ラグからラグまでは49mm)だ。その厚みの一部はドーム型サファイアによるものだが、その分厚さは避けてはとおれない。文字盤はサンレイ仕上げのアンスラサイトで、ブラックセラミックのベゼルインサートがそれを引き立てる。アプライドのアラビア数字と針にはスーパールミノバを塗布し、アクセントに金メッキを採用する。SSモデルのHands-On記事を見てわかるように、スピリット フライバックは文字盤とベゼルに強力な蛍光塗料が施されている。

グレード5チタンケースは100mの防水性を確保する。時計製造に関して言うと、チタンにはグレード2とグレード5の2種類がある。ロンジンではアルミニウムとバナジウムを含む合金である(アルミニウムが6%、バナジウムが4%含まれているためTi 6Al-4Vとも呼ばれる)、やや高品質なグレード5チタンが選ばれている。グレード5はより硬く、通常はハイエンドモデルの製造で目にする。一方手ごろな価格のオプションではグレード2が使われることがある。一例として挙げると、ロレックスのヨットマスターではグレード5が、チューダーのペラゴス39ではグレード2が使われている。

チタン製のロンジン スピリット フライバックは現在発売中で、価格はブレスレットが80万9600円、ストラップが76万100円(ともに税込)である。

我々の考え
longines spirit flyback chronograph titanium
ジェームズ(・ステイシー)は、39mmのスピリット Zulu Timeを実際に使ってみた感想として、“このファイブスターが過去のロンジンにおける品質の高さを示しているものであることはわかっているが、この時計がUberの評価を受けているのと同じように見えることも理解できる”と述べている。これがスピリット フライバックに対する私の気持ちを表している。ロンジンの伝統にしっかりと足を踏み入れ、もう片方は現代にしっかりと残す。そのおかげできちんとしたものがリリースされたが、いくつかの妥協点がある。

ロンジンは1925年にはフライバック機能搭載の最初のモデルを製造していた。これはひとつのプッシャーを押すだけでクロノグラフの停止、スタート、リセットができたため、この時代のパイロットにとっては実用的なコンプリケーションだった。これは13ZNの生産にもつながる(同キャリバーに関する深掘り記事はこちらから)。それは史上最も伝説的なキャリバーのひとつであり、これまでに作られた最も美しいクロノグラフのいくつかに使用されている。

longines titanium spirit flyback chronograph
しかし、今年発表されたロンジン スピリット フライバックにおいて、ロンジン(自身として)はこうしたストーリーを十分に語ることも、歴史的なつながりを作ることも(まだ)していないように私は思う。この時計は商業的な提案であり、大振りで、おそらくこのサイズの時計を好む人々をターゲットにしているのだ。

しかしフライバック クロノグラフはちょっとマニア向けなものであり、必ずしも商業的な提案ではない。これは一般的な機能ではなく、歴史的にも時計学的にも魅力的な機構であることを理解している愛好家にとってはたまらないものだ。私は愛好家として、ロンジンが製品とメッセージの両方で、この伝統と歴史的な結びつきに傾倒する様を見たかったのだ。ロンジンはすでに市場に出回っている時計のなかで最も優れたヘリテージモデルを製造した、歴史的に最も重要なクロノグラフメーカーであろう。

longines spirit flyback chronograph
このリリースはモダンとヘリテージの境界線を歩んでいる。ブランドがフライバック クロノグラフをパイロットラインに持ち込んだのは素晴らしいことだ。スピリット Zulu Time(42mmで投入したが現在は39mmでも提供されている)同様、ロンジンがフライバック機能をさまざまなケースサイズで展開させるのもそう遠くないことだろう。

基本情報
ブランド: ロンジン(Longines)
モデル名: スピリット フライバック チタニウム(Spirit Flyback Titanium)
型番: L3.821.1.53.6(ブレスレット)、L3.821.1.53.2(NATOストラップ)

直径: 42mm
厚さ: 17mm
ケース素材: グレード5チタン
文字盤: サンレイ仕上げのアンスラサイト
インデックス: アプライドアラビア数字
夜光: あり、インデックスと針にスーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: インターチェンジャブル付きグレード5チタンブレスレットにダブルセーフティ フォールディングクラスプ(ブレスレット)、NATOスタイルのブラック&グレーストラップ(NATOストラップ)

longines spirit flyback titanium caseback
ムーブメント情報
キャリバー: L791.4(ETAベース)
機能: 時・分・スモールセコンド、フライバッククロノグラフ(30分積算計)
直径: 30mm
パワーリザーブ: 約68時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 28
クロノメーター: あり
追加情報: コラムホイール式クロノグラフ

価格 & 発売時期
価格: ブレスレットが80万9600円、ストラップが76万100円(ともに税込)

時計のサイズに大きく関わる問題について触れよう。

時計のサイズについてのこだわりがあふれている。この問題は、常に物議を醸す日付窓と同じくらい論争が起こりやすいテーマであり、またあえて言うならば、おそらくピンバックルとフォールディングバックルの優劣よりもさらに議論を巻き起こしやすい。

時計のサイズに大きく関わる問題について触れよう。私の知る限り、この問題は“スクエアウォッチはラウンドと比べてどれほど違うの?”ということでは明白にならなかった。我々が扱う腕時計のうち圧倒的多数を占めるラウンドウォッチにおいて、40mmが装着性に対する一種の大衆的な境界線であるならば、スクエアウォッチに適用されるその境界線は、一体どこで引かれるべきなのだろうか? そしてもうひとつ、熱い議論が交わされる時計の厚さについては、別の日のために残すことにしよう。

タグ・ホイヤーのモナコは、39mm径のスクエアウォッチだ。

サイズの数値だけでは騙されやすい。スクエアウォッチの代表格である、39mmのタグ・ホイヤー モナコを着用したことがある人は、その39mmというサイズから想像されるよりもずっと大きなサイズであるのを知っているはずだ(手首の面積を15.21平方cmも占めているから)。39mmのラウンドウォッチと比較すると、こちらの表面積は11.94平方cmなので、正方形の時計がいかにデカいかがわかる。例えばチェリーニ ムーンフェイズのような39mmのラウンドウォッチと同じように、控えめな装着感を提供してくれるスクエアウォッチを見つけるには、34mmから35mmのあいだのサイズが望ましい。

ロレックス チェリーニ ムーンフェイズは直径39mmである。

チェリーニ ムーンフェイズのような39mmのラウンドウォッチは、モナコのような39mmのスクエアウォッチの79%の大きさだ。両者の最も狭い部分(39mm)を横から測ると同じサイズだが、チェリーニはモナコの対角線(55mm強)に対してわずか71%の幅しかない。

この記事を書くにあたり、私はすぐにノモスのテトラシリーズを思いだし、ブランドが提供するいくつかのサイズを調べ始めた。思ったとおりノモスのテトラは、装着しやすい優れたスクエアウォッチをいくつかリリースしていた。ノモスのサイトを見ていたら、最近追加されたテトラ ネオマティック 39が目に飛び込んできたので、そのスペックを細かく調べてみた。正直、このブランドが39mmのスクエアウォッチを作るとは思ってもみなかった。彼らにとってはとても大きなサイズのように思えたのだ。調べてみると、この時計は実際には39mmもなかった。長辺はそれぞれ33mmで、対角線は46mmであることがわかった。テトラ ネオマティック 39という名前は、実際の長さのサイズではなく、この腕時計がどのように着用されるかに基づいているようだ。ノモスUSAの副社長であるメルリン・シュヴェルトナー(Merlin Schwertner)氏にこれが本当かどうか尋ねたところ、彼はそれが本当であると認めた。

ノモス テトラ ネオマティック 39 シルバーカット。

モナコの話に戻ろう。39mmのケースの感触が気に入って、同じような体験ができるラウンドウォッチ、つまり手首の面積を同じように占めるラウンドウォッチが欲しいと思ったとしよう。表面積が15.21平方cm台のラウンドウォッチを見つけるには、少し計算する必要がある。もちろん、円を2乗することはできないので、あくまでも近似値でしかないことを忘れてはならない。

表面積15.21平方cmのモナコ 39mmのように、スクエアウォッチに相当する円形面積を求めるには、表面積をπで割ってその平方根をとればいい。これにより半径2.2cm、直径4.4cm、対角線44mmというラウンドウォッチの数値が得られる。

スティーブン(・プルビレント)が今年初めのSIHHで書いた、カリ・ヴティライネンが最近リリースした44mm径のステンレススティール製ヴァントゥイット(Vingt-8)をご覧あれ。

44mm径のヴァントゥイット(左)と、39mm径のヴァントゥイット(右)。

好都合なことに、39mmのヴァントゥイットの真横で撮影されているので、44mmのラウンドウォッチが、まったく同一条件(apples-to-apples)の39mm径ラウンドウォッチと比べてどれだけ大きいかが実感できるだろう。

リンゴといえば、Apple Watchはどうだろう。これはラウンドでもスクエアでもなく、レクタンギュラーだ。セラミック製のApple Watch Series 3 (写真はベンの手首)のサイズは42.6mm×36.5mmで、表面積は15.55平方cmだ。42mmと銘打ったラウンドウォッチよりはかなり大きいが、42mmのスクエアウォッチよりかは小ぶりだ。

Apple Watch Series 3は42.6mm×36.5mmのサイズで、手首を占めるスペースは15.55平方cmだ。

したがって、腕時計のサイズの普遍的な測定値は、それが手首にどのように装着されるかを最もよく知ることができるものであり、直径や長辺の長さではなく、面積であるべきだと思われる。