現在の時計市場では、ますます小径化のトレンドが進んでいます。その中でも38mmというサイズは、絶対的に最も黄金で快適な径です。手首に完璧にフィットし、小さすぎることによる窮屈さもなく、より控えめで洗練された印象を与えます。手首の骨格が細めの方、あるいは小径時計にひとときれないものがある方には、ぜひ以下の3モデルをチェックしてみてください。
1. オメガ・シーマスター レールマスター
型番: 235.10.38.20.06.001
サイズ: 38mm
価格: 約91万円
ムーブメント: 自動巻き 8806
防水: 150m
おすすめポイント:
今年のオメガには目を見張る新作が目白押しなのですが、この価格帯では「レールマスター(鉄覇)」が最もおすすめです。38mmの小径さはもちろん、そのルックス、復刻感、そして価格帯のバランスが素晴らしく優れています。
レールマスターは、オメガ初の専用設計による防磁腕時計として生まれ、オメガ・ハイマスター300、スピードマスターと並ぶ「オメガ三銃士(トリオ)」の一つです。クラシックな「闊箭型(広い矢印)」の針や、3/6/9/12時のアラビア数字、三角形のインデックスなど、原型となったレールマスターのデザインを忠実に再現。文字盤は黒灰色のグラデーションを施し、復刻感は満点です。
内部には8806型至臻天文台ムーブメントを搭載。初代防磁腕時計のエッセンスを引き継ぎ、15,000ガウスもの強力な磁気に耐える性能を備えています。
2. ブライトリング・トップタイム B31
型番: AB3113281A1X1
サイズ: 38mm
価格: 約85万円
ムーブメント: 自動巻き B31
防水: 100m
おすすめポイント:
ブライドルは3月にブランド初の自社製大三針ムーブメント「B31」を発表し、それに合わせて「トップタイム B31」も登場しました。いくつかのバリエーションの中でも、私は特にこの白文字盤にターコイズブルーのベゼルが映えるモデル(型番:AB3113281A1X1)が好きです。
ターコイズブルーの外周と広大なホワイトダイヤル、そして明るいオレンジ色の秒針の組み合わせは、爽やかで夏を感じさせます。
シースルーバックからはB31ムーブメントが見えるようになっており、無卡度(デトネーター)遊丝テンプと双向上鎖設計を採用。スイス公式天文台(COSC)認定を取得しており、動力は78時間。
3. モンブラン・氷河シリーズ
型番: 134022
サイズ: 38mm
価格: 約60万円
ムーブメント: 自動巻き MB 24.17
防水: 300m
おすすめポイント:
今年、モンブランの氷河シリーズがフルモデルチェンジしました。ブランドの象徴的な「無酸素技術」が、氷河シリーズのすべてのダイバーズウォッチに応用され、「無酸素アップグレード・リニューアルサービス」も同歩して開始されました。
38mmの「アイスクリスタルブルー」バージョン(型番:134024)は、今年のモンブランのダイバーズの中でも最も人気の高いモデルです。相変わらず、モンブランの峰々に広がる氷河の驚異的な光景が文字盤に描かれ、多重の手作業工程を経て氷河の紋様が作り出されています。
内部にはMB 24.17自動巻きムーブメントを搭載。ISO 6425のプロフェッショナルダイバー認証を取得しており、300m防水の実力を持っています。
総括
現在のファッションデザインや時計デザインのトレンドからも分かるように、私たちは「着け心地の追求」に向かっています。以前はかっこよく見えて上質だったけれど、実際に着けるとかなり不快な「美の刑具」は次第に淘汰されつつあります。体験の質に対する重視こそが、小径腕時計が復活した理由なのです。