投稿者「鎌仲 航平」のアーカイブ

2025年のもっとも入手困難な時計のひとつかもしれない。

ここ1、2年のあいだに “ザ・ウォッチインターネット ”に入り浸っている人なら、日本の時計ブランド、大塚ローテックの時計を目にしたことがあるだろう。Redditなどで6号や7.5号が5000〜7000ドル(日本円で約75万~105万円)、あるいは1万ドル(日本円で約150万円)で取引されているのを見たことがあるかもしれない。私の同僚でHODINKEE Japanの和田将治氏のような時計ジャーナリストが7.5号を着用していたり、WatchMissGMT(現在はWatchMissLotecのほうがふさわしい?)のようなインフルエンサーが6号を着用していたりするのを見たことがあるかもしれない。さて、2週間前にその大塚ローテック 6号がGPHGでチャレンジ賞を受賞した。というわけで、もしここまでの話題になじみがない方は、いまこそ情報に追いつくチャンスだ。

Ōtsuka Lōtec No.6
 日本での休暇中、友人でありHODINKEE Japanの同僚でもある和田将治氏と東京近郊まで足を運んだ。せっかく地球の裏側まで来たのに、普段会う機会のないブランドやその関係者たちを訪ねないのはもったいない気がしたからだ。先日Four+Oneで紹介した友人のジョン・永山氏もそのひとりだが、この日は独立時計師であり実業家でもある浅岡 肇氏の工房の向かいにある会議室を訪れた。

 浅岡氏の手ごろな価格のブランド“クロノトウキョウ”や新ブランド“タカノ”の時計は見ることができたが、彼の名を冠した時計を見るチャンスはなかった。その代わりにクルマおよび家電製品のデザインに携わってきた工業デザイナーで、時計への情熱をアパートからガレージ、果ては今年のGPHG チャレンジ賞で3000スイスフラン以下のベストウォッチ賞受賞へと昇華させた工業デザイナー、片山次朗氏に会う機会を得た。

Ōtsuka Lōtec No.6
Ōtsuka Lōtec No.6
 スカイラインGTRであれ数え切れないほどのクールなグランドセイコーであれ、日本における多くの素晴らしいモノと同様、大塚ローテックはJDM(日本国内市場)における時代の寵児である。いまのところ、このブランドの時計が入手できるのは日本国内だけで、主に抽選方式で販売されている。さらに配送は日本国内の住所に限られ、決済も日本の金融機関が発行したクレジットカードのみに限られる。このような制約があるため、二次市場での価格が高騰している。しかし片山氏と現在ブランドをサポートしている浅岡氏は、この状況を打開したいと考えているようだ。

Ōtsuka Lōtec No.6
 魅力的な価格帯と独創的な技術(この点についてはのちほど説明する)だけでなく、大塚ローテックの時計デザインは唯一無二である。いろいろな意味で実にツイていたのは、この記事のために6号機の最新型を手に取ることができたことに加え、まさにそのモデルがGPHGで賞を受賞することになったことだ。6号は、ヴァシュロンのメルカトルに搭載されているレトログラード表示(ただし上下逆さま)をほうふつとさせる、比較的珍しいが直感的で読みやすいレトログラード表示を備えており、個性あふれるモデルである。私たちの訪問中、同僚のマサはヴィアネイ・ハルター(Vianney Halter ) アンティコア(Antiqua)によく似た7.5号(下の写真)を着用していた。そして、このモデルが片山氏と最初に話すきっかけとなった。

No. 7.5
シンガポールで見た大塚ローテック 7.5号。

 ここで悲しいこと、そして悔しいことを認めなければならない。こんなことは初めてのことなのだが、iPhoneのボイスメモの録音を失敗してしまったのだ。というよりむしろ、録音したデータが洗いざらい壊れてしまったようだ。これからはバックアップとして予備のボイスレコーダー機を携行するつもりだが、私たちがともに過ごした1時間の会話から直接の引用は紹介できない。その代わり、片山氏の経歴をざっと紹介しよう。

 片山次朗氏は伝統的な時計師ではなく、マックス・ブッサー(Max Büsser)氏やファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ(Fabrizio Buonamassa Stigliani)氏のような、デザインへの純粋な情熱によって時計の世界に辿り着いた偉大なデザイナーの流れを汲む。片山氏は長年、工業デザイナーとしてクルマや家電製品のデザインに携わってきた。自動車業界に身を置いていたが、2008年に自宅のアパートに収まるほど小さな(日本では並大抵のことではない)卓上旋盤を購入した。その限られた面積ではつくれるものも限られていたため、彼は時計に目を向け、この道を歩むことになった。

 片山氏によると、彼はしばらくのあいだ時計の世界とは無縁で、工業デザインのほかの分野からインスパイアされたケースデザインやモジュールに取り組んでいたという。そう、くだんのハルターの作品にも目を向けるようになったが、あの時計が革命的であったのと同様に、アンティコアのデザイン自体もどこからともなく生まれたものではないことを心に留めておく必要がある。私の目には、7.5号は時・分・秒を分離した3眼のヴィンテージ8ミリカメラをほうふつとさせる。一方、6号からはクルマのダッシュボードのメーターを瞬時に思い起こさせる。どちらも信じられないほど工業的だが、よく練られ、仕上げも見事だ。

Ōtsuka Lōtec No.6
 片山氏のデザインにはノスタルジーとセンチメンタルを覚えるが、同時に一定の実用性も確保されている。この時計は、余分なものをほとんどすべて取り除き(6号の日付は余分なものと言えるかもしれないが、私は煩わしいとは思わない)、繊細なサテン仕上げとダイヤル上の濃い型押しの表記に絞り込んでいる。必要な情報は(日本語ではあるが)すべて書かれている。ダイヤル上部には“6号 機械式”と“豊島 東京”、左側には“大塚ローテック製”、右側には“日常生活防水”と記されており、これは30mの防水性能を意味している。

Ōtsuka Lōtec No.6
 この時計はミヨタ製自動巻きムーブメント、Cal.9015を搭載しており、スケルトン仕様のケースバックをとおして眺めることができる。特筆すべき部分は少ないが、緩やかに傾斜したケースサイドが丸みを帯びたエッジへと細くなり、さらに傾斜した裏蓋のバンドにつながっているのが分かる。ラグはケースから突き出しており、非常に工業的な雰囲気で、何度でも言うがとてもチャーミングだ。ムーブメントは約40時間のパワーリザーブを備え、片山氏が設計したモジュールによって作動するレトログラード式時・分針を搭載している。このモジュールはダイヤルの下に隠れているが、公式ウェブサイトでその動作を見ることができる。また、中央下部にはスモールセコンド用のディスクと日付窓も確認できる。

Ōtsuka Lōtec No.6
 最初は6号に捉えどころのなさを感じていた。正直なところ、レトログラード針が私には少し繊細に見えたからだ(同じことが言えるかもしれない)。また無反射コーティングが施された完全にフラットなサファイア風防が、あらゆる角度でまるで存在しないかのごとく見えるのも驚きだった。写真でこの時計を見たときの私の反応のひとつは、風防がないのではという不信感だったと思う。“埃が混入したらどうするの? 雨が降ったらどうする? 針を引っ掛けて折ってしまいそうだ”と思った。だがそんな心配は杞憂に終わった。

Ōtsuka Lōtec No.6
 針の表示部分が盛り上がった様子はロイヤル オーク、ノーチラス、ウブロのどのデザインよりも舷窓を思わせる質感を持ち、現代においてスチームパンクの雰囲気を際立たせている。ハルターが数十年前に打ち出した聖火を受け継ぐブランドは多くないが、片山氏はその役割を見事に果たしている。

Ōtsuka Lōtec No.6
 おそらく時計全体で最も粗削りと思えるリューズに至るまで、彼はそれを完璧にやってのけ、しかもちゃんと機能している。リューズは指にやさしくなく、真に工業的な機械に見られるような質感のグリップを備えている。それでもサテン仕上げとポリッシュ仕上げのケース面とうまく調和し、ケースから突き出た様子はある種の気まぐれさを感じさせる。もしリューズが3時位置にあったならすべてが台無しになっただろうし、時計というよりもまるで蒸気船のボイラー室から引き出された機械を見ているような非日常感も台無しになっていただろう。

Ōtsuka Lōtec No.6
 6号(および7.5号も同様)は最近、素材が改良された。風防はミネラルガラスからサファイアクリスタルに変更され、より高品質なステンレススティールを使用する仕様となった。また初期の6号のメテオライトダイヤルは、今回のこのサテン仕上げのスティールダイヤルへと切り替わっている(全体のまとまりはよくなったが、ダウングレードという見方もある)。2023年末の時点では、片山氏は従業員3人で月産15本程度を生産していたが、新たに浅岡 肇氏が加わったことで、生産量は増加し始めるはずだ。これらの時計を初期に購入した顧客のなかには、信頼性やメンテナンス面に課題があったという事例を耳にしたことがあるが、ブランドが設備と生産能力を拡大し始めたことで、これらの諸問題も解消されつつあるようだ。

Ōtsuka Lōtec No.6
 316Lスティール製ケースのサイズは42.6mm×11.8mmで、数値上は少し大きく感じられる。しかしムーブメントサイズの制約という実用的な問題を超えて、このようなスチームパンク系のデザインには適しているといえよう。レトログラード表示用の隆起した部分が直径を狭めているため、横から見るとそれほど厚みは感じない。このケースデザインは、手首につけたときにより低い位置にあるように見せる効果を持つ。ブランドロゴが刻印されたピンバックルで固定されたカーフレザーストラップが付属するが、クッション部分が平行に2分割されているため、通常のカーフレザーよりもスポーティな印象を与えている。

Ōtsuka Lōtec No.6
 日本から帰国して以来、少なくとも5人の友人から大塚ローテックの“ツテ”を頼まれた。GPHG受賞以降は1週間に3人くらいが声をかけてくれた。ベン(・クライマー)はノーチラス熱狂時代、Ref.5711を希望小売価格で手に入れようとする人がどこからともなく現れたと話していたが、どうやら6号が私にとってのRef.5711のようだ。実際、そうであるに越したことはない。人々が再び既成概念にとらわれない考えを持つようになったことを物語っている。残念なことに、いろいろな制約があって私は手伝うことができない。できることなら自分用にも欲しいくらいだ。GPHG受賞はさておき、この新世代の手ごろなインディーズ(ファーラン・マリに当てはめるのをやめたのと同様、片山氏のような人にマイクロブランドという言葉は使いたくない)は、時計コミュニティに新たな風を呼び込んでいると思う。

ヴァン クリーフ&アーペルのカデナについて語るべきなのか。

女性用の時計といえば、カルティエやロレックス、そして少し範囲を広げると、オーデマ ピゲが主役として注目されることが多い。ただこうした“伝統的”なラグジュアリーウォッチの世界の奥には、個人的にはジュエリーに近いけれど、それだけじゃない時計と呼びたいカテゴリーがある。これらの時計はデザイン重視で、宝石が散りばめられていたり装飾にしっかりとした意図が込められていたりするものだ。そんな時計たちが、ほかでは少し退屈に感じられる市場に一筋の希望を与えてくれる。

このジャンルで最も代表的なのは、間違いなくブルガリのセルペンティだ。これは異論の余地なし。もう(大好きで仕方がないので)何時間も(そして何本もの記事を)費やしてセルペンティについて語り尽くしてきた。あの妖艶な曲線やセクシーなフィット感に完全に魅了されてしまい、ジュエリーに近いけれどそれだけじゃないほかの素晴らしい時計たちのことをつい忘れてしまうくらいだ。でも、カルティエスーパーコピーn級品 代引き華やかな人々のための価値観を変えるようなハイジュエリーウォッチには、セルペンティだけでなくもっと多彩で多様な選択肢があってもいいはずだ。

数カ月前に話を戻そう。

「カデナについて話さなきゃ!」と、ジュエリーの専門家であり『タウンアンドカントリー』の寄稿編集者でもあるウィル・カーン(Will Kahn)氏が、ギリシャの山道を走るガタガタ揺れる車内で叫んだ。「あれは象徴的で美しいのに、どうしてもっと注目されないんだ?」 その言葉に私も同感し、興奮気味に同じような気持ちを彼にぶつけた。そしてニューヨークに戻ったらもっと話をしようと約束した。そのあと、私は自分の考えを整理し始めた。

ヴァン クリーフ&アーペルのカデナは本当に美しい時計だ。特に私が好きなのは、ダイヤモンドなしのシンプルなイエローゴールドモデル。ケースのデザインは直線的で洗練されていて、斜めに配置された文字盤は、さりげなく時間を確認できる工夫がされている。現行モデルは26mm×14mm、ヴィンテージモデルは25mm×17mmとサイズに少し違いがあるが、どちらもダブルスネークチェーンのブレスレットが特徴的で、南京錠のような丸みのある留め具がしっかりと存在感を放っている。しなやかかつセクシーで、この時計はエレガントな女性の装いにぴったりの1本だ。

トルーマン・カポーティ(Truman Capote)と彼の白鳥たちを思い浮かべてほしい。カデナは端正で上品だが、どこか自然体な雰囲気がある。もし歴史的なスタイルアイコンと時計を一致させるなら、カデナはジャッキー・オナシス(Jackie Onassis)そのものだろう。彼女の洗練されたクールさにぴったりだ。華やかで自由奔放なスタイルのビアンカ・ジャガー(Bianca Jagger)氏はセルペンティがぴったりだろう。どちらの時計も、おしゃれが好きな女性のためにあるというのがこの話のポイントだ。

カデナは1935年に初めて登場し、2015年にコレクションとして復活した。今回のリバイバルでは、視認性を高めるために文字盤が大きくなり、ムーブメントもクォーツに変更されている。しかし再登場から10年経った今でも、カデナはまだあまり知られていない存在だ。「セルペンティやタンクみたいに、長いあいだ我々の記憶に刻まれてきた象徴的な時計とは違って、カデナはどこか控えめで目立たない存在だ」とカーン氏は話す。それでも、カデナも女性のための優れたデザインのひとつとして確かな価値を持っているのは間違いない。セルペンティと比べるともっと幾何学的なデザインだが、そのぶん清潔感がありながらもセクシーさを漂わせている。セルペンティがしっかりと手首に絡みつく感覚を持っているとしたら、カデナはどこか余裕のある、誘惑的で緩やかなドレープのような時計だと言えるだろう。

カデナは間違いなく、歴史に残る名作の仲間入りをするべき時計だ。スポーツウォッチにありがちなピンクの文字盤や、ベゼルに散りばめられたダイヤモンドのような、どこか使い古された無難なパターンから抜け出す新鮮な存在である。ただ、腕時計には男女問わず理想的な形という固定観念があるのも事実。この少しニッチな斜めのデザインは、そのイメージからちょっと離れすぎているのかもしれない。セルペンティもデザイン性は強いけれど、それでも文字盤はしっかり上を向いている。

もしかすると、カデナはジュエリー好きのための時計なのかもしれない。サザビーズ・ジュエリーアメリカ部門の副会長であるフランク・エヴァレット(Frank Everett)氏も同じ考えのようだ。電話で彼は「私はカデナにちょっと夢中なんです」と語り、「その時代にはとてもモダンだったものが、今振り返るとレトロや時代を象徴するものに見えるんです。本当に興味深いですよね」と話していた。私もその意見に賛成だ。カデナを知らなければ、デザイン重視のウォッチメイキングが輝いていた時代に生まれたものだと思ってしまうだろう。その雰囲気は1930年代というより、むしろ1970年代に近い。カルティエのクーリッサンよりも、最近のAP リマスター02に共通するものを感じる。カデナはアール・デコ調のレディスウォッチだが、素材の重厚感が際立っていて、当時主流だった繊細で華奢なカクテルウォッチとは一線を画している。当時としては非常に前衛的なデザインだった。「1920~30年代に、女性がドライビングウォッチをつけてクルマを運転していたなんて、考えただけでもワクワクしますよね。あのタマラ・ド・レンピッカ(Tamara de Lempicka)がブガッティを運転している有名なセルフポートレートを思い出します。彼女こそカデナをつけているのがふさわしい女性だったと思います。型破りで、自立したそんな女性がこの時計を選んだに違いありません」

それからレザーストラップのカデナもある。ゴールドとレザーのコントラストが生む雰囲気はどこか力強くて、クールさが際立つ。まるで1985年のアンジェリカ・ヒューストン(Angelica Houston)が、白いタンクトップにジョッパーズ、黒のライディングブーツを合わせて煙草を吸っている姿を思い起こさせるようなスタイルだ。南京錠とレザーの組み合わせにはエルメスらしい雰囲気もあって、ヴィンテージ感がありつつも、ただのレトロに終わらないのが魅力だ。正直こういう表現はありきたりかもしれないが、カデナは本当にシックなのだ。

『ワシントン・ポスト』のファッション批評家、レイチェル・タシジャン(Rachel Tashjian)氏はこう言っている。「今の時代、シックという言葉は簡単でブルジョワ的なものを指して使われるが、本来のシックはアンチブルジョワだった」。このファッションの価値観の逆転という考えが、頭から離れなかった。2024年、私たちは個人のスタイルという捉えどころのない概念に夢中になり、ザ・ロウやロロ・ピアーナ、そしてエルメスに浸っていた。どれもあえて言うなら、伝統的な憧れや高価さを象徴するものばかり。それがシックだと言われても…正直、なんだか退屈ではないだろうか。

もしかしたら、2025年には壮大で大胆でちょっと危険なアイデアが、ロロ・ピアーナのベージュ一色に支配された今の価値観を覆そうとしているのかもしれない。たとえばカルティエがずらりと並ぶなかにカデナのような時計が現れて、よりエネルギッシュで先進的、そして表現力豊かな世界のシックを象徴する存在になれるんじゃないかと思う。とはいえ、現実的に考えるとどの時計ブランドも美しさやスタイル、自己表現に対する私たちの考え方を根本的に変えるのは難しいのかもしれない。創造性が本当に輝くのは人を遠ざけるものではなく、喜びを与えるものとして存在するときだ、と以前どこかで読んだことがある。結局のところ、私にとってジュエリーや時計を求める理由の多くはただシンプルに、装いに新しいダイナミズムを加えるという美的な楽しさにある。

「ベニュワールのバングルを誰もが口にして、どの店舗でも売り切れのような状況なら、カデナだって同じくらい注目されるべきだと思う」カーン氏はそう語る。カデナはその個性的なデザインゆえに、多くの人に愛され模倣されているベニュワールと同じ立ち位置に立つのは少し難しいかもしれない。ただしヴァン クリーフ&アーペルのウォッチ部門が、広く支持を得るきっかけになる可能性は十分あると彼は考えている。「ヴァン クリーフは、きわめて限定的で超複雑な時計では大きな成功を収めている。でもそれらは特定の顧客向けのものだ。カデナにはもっと広い層にアピールできる可能性がある。これは本当にグローバルヒットになれるポテンシャルを持った時計だと思いますよ」と彼は言う。

フェンディの厚底スニーカー「フェンディ マッチ」が新登場。

「フェンディ マッチ」プレイフルな新作スニーカー
フェンディスーパーコピー マッチ」プラットフォームスニーカー 207,900円
「フェンディ マッチ」プラットフォームスニーカー 207,900円
「フェンディ マッチ」新作スニーカーは、2021年に発売されたオリジナルモデルをベースに、5cmのプラットフォームソールと小さめの「FF」ロゴ、そして取り外し可能なチャームを加えてアレンジを加えた厚底スニーカー。ホワイトやピンク、ミントグリーンといったクリーミーなカラーとポップなディテールによる、プレイフルな表情が魅力だ。

「フェンディ マッチ」プラットフォームスニーカー 207,900円
「フェンディ マッチ」プラットフォームスニーカー 207,900円
「フェンディ マッチ」に付属するミニチャームは、ふんわりとしたポンポンを配して人形のように仕上げたチャームと、「ペカン」ストライプタグ付きチャームの2種。アッパーのカラーと連動したマルチカラーのシューレースに取り付けて、大胆なアクセントをプラスすることができる。
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【詳細】
「フェンディ マッチ」プラットフォームスニーカー
発売日:2025年7月17日(木)
展開店舗:フェンディ直営店、フェンディ公式オンラインストア
価格:207,900円

【問い合わせ先】
フェンディ ジャパン
TEL:0120-001-829

今回の新作UR-150は時計としての革新性ももちろんすごいが。

新作UR-150を説明するには、“よりワイドなレトログラード表示”と表現するのが適しているかもしれない。ウルベルクの特徴であるサテライトディスプレイは通常120°の弧を描くが、このモデルでは240°に広がっている。では、これは何を意味するのか? まず、サテライトディスプレイ全般の仕組みを解説しよう。サテライトディスプレイは時計回りに進むが、時間が経過してもディスク自体が回転するわけではない。赤いフレームの先端には矢印が付いており、文字盤外周にあるミニッツトラックを指して時間を示す。そして分針が60分に近づくと、フレーム全体が勢いよく0に戻り、ディスクが進んで次の時間をフレーム内に表示する仕組みだ。

秒表示がないため、分目盛りを広く配置することで視認性が向上している(これはムーブメント自体の精度ではなく、読み取りの精度の話だ)。つまり、分表示がより読み取りやすくなっているのだ。時間の設定は12時位置のリューズで行うのだが、その操作は非常に触覚的な体験だ。リューズを操作するとムーブメント全体がゼロに戻るスナップを実際に感じ取れる。通常、12時位置にリューズを配置するのは扱いづらいものだが、リューズは大振りなサイズで操作性のバランスがよく、なおかつ邪魔にならない位置に収まっている点が秀逸だ。

この新作での主な功績は、新しいムーブメントが文字盤上の表示範囲を広げたこと自体ではなく、その実現方法にある。ここはウルベルクのフェリックス・バウムガルトナー(Felix Baumgartner)氏に説明を任せよう。

「すべてのサテライトを駆動し、時針を誘導し、各要素が正確なタイミングでジャンプするようにするために、新しいサテライトコンプリケーションシステムを設計しました。このシステムは、サテライトとベースムーブメントのあいだに配置されたフライングホイールとピニオンを中心に構築されています。これがカムの“ガイディングスレッド(動きを導く指針)”を読み取り、追従します。そのため従来のマルタ十字に基づく装置を、カムとラック(土台)システムに置き換えました。この新しい設計には非常に特殊なバネの開発が必要で、その製造は自社工房で独自に加工する必要がありました。この動きの躍動感をより視覚的に楽しめるようにするため、通常の60から0の目盛り間の距離を2倍に拡大しています」と、彼は語る。

より興味深いのは、視認性の向上が主目的ではなく、ムーブメントの技術的な成果を強調するという意図の副次的な効果だったという点だ。これらの動作はわずか100分の1秒と、一瞬で完了する。これについてサソリの一撃のようだとブランドは表現している。そしてカルーセルアームに取り付けられたウェイトは、これまでで最大のサイズを誇るだけでなく、このスナップ動作の力をバランスよく制御するために不可欠な要素となっている。

同ムーブメントは自動巻きだが、巻き上げの速度や使用時に発生する衝撃、さらにはムーブメントが動作する際の力を抑えるため、ブランドは二重のタービンシステムを採用している。そしてこのタービンが、衝撃を吸収する仕組みだ。とはいえ何よりも印象的だったのは、ムーブメントの裏側の見た目だ。文字盤側からも多くのメカニズムが見えるが、裏側から見えるローターのデザインはこれまで見たどの時計とも違う独特なものだった。

この時計は有機的なドーム型形状と横から見たときのプロファイルが特徴で、手首にフィットして快適に着用できる。ケースはサンドブラスト仕上げとショットブラスト仕上げが施されたチタンおよびスティールで構成され、ふたつの異なるモデルがそれぞれ異なるカラーで仕上げられている。どちらのモデルも50本の限定生産である。

昨年、シンガポールで両モデルを目にする機会があったが、撮影したのは下に掲載した“ダーク”モデルのみだ。このモデルはアンスラサイトカラーのPVD処理が施されたケースと赤いフレームの分針が特徴である。光の当たり具合によって、ダークのブラックアウトされたケースが少しグレーがかった印象を与えることもあるが、PVD加工のない“タイタン”モデルは、基本的にこのグレーの色味となっている。

下の写真だけ見ると時計があまり手首にフィットしていないように見えるかもしれないが、それはウルベルクが非常に長めのラバーストラップを標準で提供しているからだろう。おそらく、9インチ(約22cm)の手首サイズでも、箱から出したまま特に問題なく装着できるのではないだろうか。写真を撮っていないときに、ストラップを調整して7.25インチ(約18.4cm)の自分の手首にしっかりフィットさせてみたところ、ぴったりと手首に沿った。実際、これまで着用したウルベルクのなかで最も快適だったかもしれない。

新作UR-150 “スコーピオン”の価格は、PVD加工のない“タイタン”モデルが8万8000スイスフラン(日本円で約1500万円)、先述した“ダーク”モデルが8万9000スイスフラン(日本円で約1530万円)となっている。決してお得とは言えない価格だが、ウルベルクへの愛着とブラックアウトされたデザインへの偏愛を考えると、この時計がウルベルクらしい非常にクールな一品であることは間違いない。

人気の桜ダイヤルをクリーミーな色合いに仕上げた、新作のSBGH368である。

2023年、グランドセイコーは手巻きスプリングドライブのCal.9R31を搭載した100本限定のSBGY026を発表した。そして今回、62GSケースに18KRGを採用した初のレギュラーモデルが登場。クラシックなデザインを継承しつつ、より力強く存在感のあるケースデザインとなっている。

ムーブメントには約55時間のパワーリザーブを備える自動巻きのCal.9S85、通称“ハイビート36000”を搭載。ケースサイズは38mm×12.9mmで、シースルーバック仕様ながら100mの防水性能も確保している。ドレスウォッチとしては少しタフすぎるかもしれないが、個人的にはむしろうれしいポイントだ。

グランドセイコー SBGH368は、4月1日より発売を予定しており、希望小売価格は440万円(税込)だ。

昨年日本を訪れた際にこの時計のプレビューを見る機会があり、その素晴らしさに圧倒された。確かに、手巻きムーブメントでデイト表示のないSBGY026のほうが好みかもしれないが、RGと淡いクリームピンクのダイヤルの組み合わせは、間違いなく最高クラスの美しさだった。62GSケースは一般的なドレスウォッチよりも少し大胆なデザインではある(正直、“ドレスウォッチ”と断言すると議論が起きそうで少し怖い)。とはいえ、これが人生最後のゴールドウォッチになるかもしれないと思えるような1本であることは間違いない。

SBGH368
基本情報
ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko)
モデル名: ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000 桜隠し(Heritage CollectionMechanical Hi-Beat 36000 sakura-kakushi)
型番: SBGH368

直径: 38mm(ラグ・トゥ・ラグは44.7mm)
厚さ: 12.9mm
ケース素材: 18Kローズゴールド
文字盤: カッパーピンク
インデックス: 18KRG製アプライド
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: クロコダイルレザーストラップ、3つ折りクラスプ付き

SBGH368
ムーブメント情報
キャリバー: 9S85
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約55時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: ハイビートの3万6000振動/時
石数: 37
クロノメーター: なし、ただし日差+5~-3秒
追加情報: 耐磁4800A/m

価格 & 発売時期
価格: 440万円(税込))
発売時期: 2025年4月1日発売予定
限定: なし