スーパーコピー時計」カテゴリーアーカイブ

ケースだけではなくブレスレットにまでゴールド素材を用いた、フルゴールドウォッチを5本紹介。

まさに高嶺の花! ケースもブレスレットも“金無垢”のフルゴールドモデルをまとめてみました!

フルゴールドウォッチの名作を紹介
いつの世も人々を魅了してきたゴールド。ゴールドは富や権力の象徴として装飾品に用いられ、耐食性や熱と電気の伝導性の高さから産業用途としても重宝されている。今でこそ時計の外装にはステンレススティールが用いられることが多いが、その歴史はおおよそ100年程度である。古くから外装に使用されていたのは、ゴールドやシルバーなどであり、それらは時計にとってなじみ深い素材なのだ。

パテックフィリップスーパーコピー時計代引き 優良サイトなじみ深いとはいえ、簡単に手に入るものではない。素材の希少性からそもそもの数が少ないうえ、高価となる。ゆえにゴールドウォッチには、各社のデザイン性や技術力が惜しみなく注ぎ込まれることが多く、そのことがゴールドウォッチをより魅力的に見せている。

そんなラグジュアリーを体現するゴールドウォッチから、今回はブレスレットまでフルゴールドとしたモデルを紹介する。

ブルガリ「オクト フィニッシモ トゥールビヨン スケルトン クロノグラフ」Ref.103796
薄型時計として数々のレコードを打ち立ててきた「オクト フィニッシモ」。そのような技術的な魅力をも備えたフルゴールドウォッチが、「オクト フィニッシモ トゥールビヨン スケルトン クロノグラフ」だ。本作は、6時位置にトゥールビヨンを配した自動巻きクロノグラフウォッチでありながら、厚さ3.5mmという超薄型のケースを実現している。

ダイアルはスケルトン仕様となっており、内部の構造が詳らかになっている。3時位置の30分積算計、9時位置のスモールセコンドのインダイアルは、どちらも18Kイエローゴールド製だ。針の色をブラックとすることで視認性を確保している。

ケースは、オクト フィニッシモならではファセットカットが際立つデザイン。薄型ケースでありながらも不思議と立体感を味わえる造形だ。ケースバックはシースルーとなっており、ムーブメントを鑑賞することが可能。Cal.BVL388は自動巻きムーブメントであるが、ペリフェラルローターを採用しているため、ムーブメントの鑑賞をローターに邪魔されることがない。

ブルガリ オクト フィニッシモ スケルトン

ブルガリ「オクト フィニッシモ トゥールビヨン スケルトン クロノグラフ」Ref.103796
厚さわずか3.5mmのケースに、複数の複雑機構を収めた驚異の極薄ウォッチ。18Kイエローゴールド製のケースは、サテン仕上げを基調とすることで過度な派手さを削いでいる。自動巻き(Cal.BVL388)。52石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約52時間。18KYGケース(直径38.4mm、厚さ3.5mm)。30m防水。要価格問い合わせ。(問)ブルガリ ジャパン Tel.03-6362-0100

ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・222」Ref.4200H/222J-B935
1977年に発売されたヴァシュロン・コンスタンタンの「222」の復刻モデルとして誕生したのが、「ヒストリーク・222」である。ブレスレットが一体化したスポーティーなデザインのケースに18Kイエローゴールドを採用することで、ラグジュアリーなテイストを強調している。

ゴールドトーンのダイアルには、蓄光塗料を塗布したバーインデックスとバトン型の時分針が配され、視認性を確保しつつ虚飾のないデザインに仕上げられている。3時位置には日付表示が配され、実用性も十分だ。

ベゼルは、オリジナルの特徴である切れ込みが入ったデザイン。サテン仕上げが施されシャープに仕上がっている。ミドルケースもサテン仕上げを基調としているが、面取りを加えることで、薄型のケースに立体感を与えている。ケースの5時位置に輝いているのは、ブランドを象徴するマルタ十字。

本作が搭載しているのは、ジュネーブ・シールを取得した機械式自動巻きのCal.2455/2だ。職人による手仕上げをシースルーバックから堪能することができる。

ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・222」Ref.4200H/222J-B935
ヴァシュロン・コンスタンタンのアイコニックピース、「222」を復刻したモデル。控えめなサイズ感ながら、ケースからブレスレットまでフルゴールドとすることで確かな存在感を放つ。自動巻き(Cal.2455/2)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KYG(直径37mm、厚さ7.95mm)。5気圧防水。1100万円(税込み)。(問)ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755

ロレックス「オイスター パーペチュアル ディープシー」Ref.136668LB
オイスターケースによって防水性能を追求してきたロレックス。そんな同社が展開するダイバーズウォッチの中でもトップレベルの防水性を誇るのが、「オイスター パーペチュアル ディープシー」だ。そのオイスター パーペチュアル ディープシーに2024年、なんと18Kイエローゴールドケースを採用したモデルが追加された。

ダイアルは、今までの同コレクションのラインナップにはなかった鮮やかなブルーラッカー仕上げ。ベゼルインサートには、同じ色調のセラクロムが用いられている。厚さ17.7mmの大迫力なケースには、RLXチタン製のケースバックとヘリウムエスケープバルブが組み合わされている。

ブレスレットは、ケースと同じ18Kイエローゴールド製だ。ステンレススティールモデルではすべてのコマがヘアライン仕上げだったが、本作ではブレスレットの中央のコマをポリッシュとすることで、よりラグジュアリーに仕上げている。

2022年には1万1000mもの防水性を達成した「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ」を発表するなど、愚直に防水性を向上させてきたディープシー。本作はその個性をより多様化した1本である。

ロレックス「オイスター パーペチュアル ディープシー」Ref.136668LB
プロフェッショナル向けの本格ダイバーズウォッチに、フルゴールドモデルが登場。ブルーのダイアルとベゼルによって、印象を一新している。自動巻き(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18KYGケース(直径44mm、厚さ17.7mm)。3900m防水。

オメガ「コンステレーション メテオライト」Ref.131.50.41.21.99.001
オメガの中でもドレッシーな「コンステレーション」コレクションに、2024年に加わったフルゴールドモデル。ケースには、2019年にオメガが発表した独自の18Kゴールド合金であるムーンシャイン™ ゴールドを採用。ムーンシャイン™ ゴールドは、ダークブルーの空に輝く月の光からインスピレーションを得た、淡い色合いが特徴だ。さらに、シルバーや銅、パラジウムを配合することにより、色や輝きの経年変化に強いという特徴を持ち合わせている。

ダイアルの素材は、モデル名が示す通りメテオライト製。インデックスや針、ブランドロゴ、カレンダーディスクに至るまでケースと同じ色味にそろえられ、一体感を高めている。メテオライトは天然素材のため、同じ模様がひとつとして存在しないということも魅力である。

搭載しているムーブメントは、Cal.8901。コーアクシャル脱進機やシリコン製ヒゲゼンマイを搭載し、優れたスペックを誇るだけではなく、ローターとテンプ受けの素材には18Kセドナ™ ゴールドが採用されている。

オメガ コンステレーション
オメガ「コンステレーション メテオライト」Ref.131.50.41.21.99.001
オメガ独自の合金であるムーンシャイン™ ゴールド製のケースとブレスレットを採用したラグジュアリーなモデル。ダイアルにはメテオライトを用いている。自動巻き(Cal.8901)。30石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約50時間。18Kムーンシャイン™ ゴールドケース(直径41mm、厚さ13.5mm)。5気圧防水。654万5000円(税込み)。(問)オメガ Tel.0570-000087

パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」Ref.5738/1
「ゴールデン・エリプス」の中でも大ぶりなRef.5738に金属製ブレスレットを組み合わせた初のモデル。特筆すべきはその18Kローズゴールド製ブレスレットの造形だ。細かなチェーン状のリンクで構成され、上品さとしなやかさをかなえてくれる。さらにクラスプには微調整機構も搭載され、使い勝手への配慮も忘れられていない。なお、このブレスレットの開発には約15年もの歳月が費やされ、組み立てにあたっては、300個の以上のリンクが職人の手作業によってひとつずつ組み上げられているという。

ダイアルは、ソレイユ仕上げを施したエボニーブラックカラー。バーインデックスとシュヴー型の時分針を組み合わせたシンプルなデザインながら、まさに黄金比というべき整然とした造形美が感じられる。18Kローズゴールド製のケースは3気圧防水を備え、オニキスをあしらったリュウズが取り付けられている。

ソリッドバック仕様のため、実際に目にすることは難しいが、本作には薄型自動巻きムーブメントであるCal.240が搭載されている。

パテック フィリップ 新作 ゴールデン・エリプス 5738/1
パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」Ref.5738/1
装着感と上品さを両立させる新開発のブレスレットを採用したモデル。ブレスレットを構成するパーツのうち、300個以上を職人の手作業によって組み上げている。自動巻き(Cal.240)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KRGケース(縦39.5×横34.5mm、厚さ5.9mm)。3気圧防水。951万円(税込み)。(問)パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109

ブルガリの2025年新作時計 発表!

ブルガリ2025年新作時計①「セルペンティ セドゥットーリ」
新型ムーブメントを搭載した「セルペンティ セドゥットーリ」1型7種が発表された。蛇の頭をかたどった変型ケースに、ブルガリ スーパーコピー代引きうろこ状のコマで構成されたブレスレットを組み合わせた本コレクション。日常使いしやすいステンレススティールモデルだけではなく、貴金属モデルやダイヤモンドをセットしたモデルもラインナップされる。

ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.103898
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KYGケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.103899
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KYGケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.104058
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KPG×SSケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.104060
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.104062
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.103992
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ
ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.103990
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KWGケース(直径34mm)。30m防水。要価格問い合わせ。
注目すべきは、3年間という期間を経て新規に開発されたムーブメント、Cal.BVS100レディ ソロテンポ。直径は19mm、厚さは3.9mmと、非常にコンパクトなサイズを持つレディース用ムーブメントだ。機能についても申し分なく、時分秒のセンターセコンドを備えた自動巻きムーブメントであり、この小さいサイズながらパワーリザーブは約50時間を達成している。

BVS100レディ ソロテンポ
新開発の小径ムーブメントCal.BVS100レディ ソロテンポ。ローターには7枚の蛇のうろこモチーフがあしらわれている。このムーブメントは、すべてのモデルで採用されているトランスパレントバックから観賞することができる。
このムーブメントは現在、ブルガリのル・サンティエ工房で製造されているが、将来的にはゼニスのムーブメントマニュファクチュールで製造されることとなる予定だ。これにより、Cal.BVS100レディ ソロテンポがLVMHグループ各社へ供給されることも計画されており、レディースウォッチのジャンルが一層盛り上がることが想定される。

ブルガリ2025年新作時計②「セルペンティ トゥボガス」
「セルペンティ セドゥットーリ」と同様、新開発ムーブメントのCal.BVS100レディ ソロテンポを搭載した新型の「セルペンティ トゥボガス」。大いなる宇宙の周期的リズムと永遠の再生を象徴する蛇をモチーフとしたセルペンティは、古代ギリシャ・ローマ芸術と文化に起源を持つブルガリにとって、重要なコレクションだ。

ブルガリ セルペンティ トゥボガス
ブルガリ「セルペンティ トゥボガス」Ref.103903
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KPGケース(直径35mm)。30m防水。要価格問い合わせ。2025年4月発売予定。
ブルガリ セルペンティ トゥボガス
ブルガリ「セルペンティ トゥボガス」Ref.103905
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。18KPGケース(直径35mm)。30m防水。要価格問い合わせ。2025年4月発売予定。
ケース形状は、蛇の頭を想起させる緩やかなラインを描く三角形。サンレイ加工のホワイトオパーリンダイアルには、放射状に広がるギヨシェを施し、ピンクゴールドコーティングのインデックスと針が組み合わされている。

ケースから直接繋がるブレスレットは螺旋状にうねり、まるで蛇の胴体のように、しっとりと腕に巻き付く。シースルーバックを採用しており、Cal.BVS100レディ ソロテンポの精密な仕上げと、蛇の鱗模様をあしらったローターを鑑賞することが可能だ。

バリエーションは2種類用意され、いずれも外装の素材は18Kピンクゴールド。ブレスレットの長さが異なっている。

機能とデザインで人気のクロノグラフ。

時計に込められた哲学「クロノグラフ」
クロノグラフとは、通常の時刻表示機能に加え、ストップウォッチ機能も搭載した時計である。まずは、クロノグラフの歴史や魅力、代表的なメーターの種類を見ていこう。

時計史におけるクロノグラフの歩み
ナビタイマー クロノマチック
ブライトリングは、1969年に自動巻きクロノグラフムーブメントのCal.11を搭載した「クロノマチック」を発表。その後、1970年代初頭にはクロノマチック・ムーブメントCal.12を搭載した「ナビタイマー クロノマチック」(写真)をリリース。このモデルは50mの防水性能を確保するため、直径48mmのケースサイズだった。
最初の商用クロノグラフは、時計師ニコラ・リューセックが1821年に作ったものだとされている。しかし、それより5年も前の1816年にルイ・モネが天文観測用のクロノグラフを作っていたともいわれており、始まりには諸説ある。

近代クロノグラフの祖と呼ばれるアドルフ・ニコルは、1844年にクロノグラフの原型を作り、1862年にはクロノグラフ付き懐中時計を製作している。

1915年に最初の腕時計専用クロノグラフを作ったとされるのは、ブライトリングだ。その後、1969年にはブライトリングとホイヤー(現タグ・ホイヤー)、ハミルトン、デュボア・デプラが共同で、クロノマチックと呼ばれる「Cal.11」を開発し、現代的な形へとつながっていった。

クロノグラフが放つ魅力
クロノグラフの大きな魅力が計測機能。過去には、自動車レースや世界大戦でもクロノグラフが活用されていた。

今でこそ電子機器のストップウォッチが普及しているが、クロノグラフは計測時に時計の一部を切り離して使い、終われば戻すという仕組みの機構だ。パーツの組み立てだけでストップウォッチ機能を時計の内部に仕込んでいるのである。

メカニカルなデザインもクロノグラフの魅力だ。パネライ スーパーコピー代引きインダイアル、クロノグラフ秒針、メーターの表記などが複雑に絡み合い、男心をくすぐる表情となっている。

代表的なメーターの種類
スピードマスター
オメガの「スピードマスター」は、1957年に登場した初代モデルより、タキメータースケールをベゼルに刻印。このデザインは、その後のクロノグラフモデルにも影響を与えた。
ベゼルやダイアルに記されたメーター、積算機能の組み合わせにより、クロノグラフではさまざまな計測が可能となっている。

代表的なメーターが「タキメーター」と「テレメーター」である。タキメーターは時速の計測、テレメーターは距離の計測が可能だ。計時を60進法から10進法に置き換えられる「デシマルメーター」もある。

クロノグラフによっては、1分間の脈拍数や呼吸数を計測できるメーターを備えたものもある。脈拍数を計るのが「パルスメーター」、呼吸数を計るのが「アズモメーター」だ。

クロノメーターとの違い
クロノグラフと意味を混同しやすい言葉に「クロノメーター」がある。しかし、クロノメーターは高精度の認証を受けた時計のことを意味し、クロノグラフとは全くの別物だ。

そのため、クロノグラフでありクロノメーターでもある時計が存在するのである。

クロノメーターという場合、現在は一般的に「C.O.S.Cクロノメーター」を指す。C.O.S.C.クロノメーターは機械式時計の精度基準であり、ISO3159の基準に従った規格となっている。

垂直や水平といった5つの姿勢差や3つの温度下に置くなど、多角的な条件で15昼夜にわたって検査を実施し、日差-4秒~+6秒以内に収まるのが条件だ。

クロノグラフの上位機構
クロノグラフはそれ自体が高い技術を要する機構なのだが、さらに発展させた上位機構も存在する。代表的な3つの発展型クロノグラフを紹介しよう。

フライバック
タグ・ホイヤー モンツァ キャリバー ホイヤー02 フライバック クロノメーター
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー モンツァ キャリバー ホイヤー02 フライバック クロノメーター」Ref.CR5090.FN6001
2023年にタグ・ホイヤーから発表された、フライバック機構搭載のスペシャルモデル。ケースには軽量で耐久性に優れたカーボン素材を採用する。自動巻き(Cal.ホイヤー02 COSC フライバック)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。カーボンケース(直径42mm)。100m防水。200万2000円(税込み)。(問)LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー Tel.03-5635-7054
「フライバック」は、ゼロリセットとリスタートを同時に行える機構のことである。通常のクロノグラフでは、停止・リセット・再スタートを分けて操作するが、フライバッククロノグラフでは3アクションが1プッシュで完結する。

量産型フライバック機構が採用された最初のムーブメントは、1939年に発表されたドイツのUROFA製Cal.59とされている。

計測時の中間タイムを読み取りやすくなるため、本来は航空シーンで役立つ機能なのだが、一般ユーザーの場合はスポーツやアウトドアなどのアクティブなシーンで重宝するだろう。

スプリットセコンド
トリプルスプリット
A.ランゲ&ゾーネ「トリプルスプリット」Ref.424.037F
2018年の発表以来、計測時間を最長12時間まで積算して比較できるスプリットセコンド・クロノグラフとして好評を得たA.ランゲ&ゾーネの「トリプルスプリット」。写真は2021年に追加された、ピンクゴールドケースのモデルだ。手巻き(Cal.L132.1)。46石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約55時間。18KPGケース(直径43.2mm、厚さ15.6mm)。3気圧防水。世界限定100本。要価格問い合わせ。(問)A.ランゲ&ゾーネ Tel.0120-23-1845
7大複雑機構のひとつにも数えられる「スプリットセコンド」は、2本の針で異なるふたつのタイムを計れるクロノグラフだ。不具合が起こりやすいため、作るのが非常に難しい機構として知られている。

スプリットセコンドで有名なブランドが、A.ランゲ&ゾーネとブライトリングだ。A.ランゲ&ゾーネの「トリプルスプリット」は、3つの積算時間を時間単位で表示できる。

また、自動巻き機構を持つムーブメントの場合、クロノグラフ機構は裏蓋側に収まっているため、ここにスプリットセコンド機構を追加するのは困難なのだが、ブライトリングはこれを文字盤側に設置したことで、製作が難しいスプリットセコンド化を無理なく実現させた。

スプリットセコンドを搭載したクロノグラフは、レースや競技の計測など、正確なタイム計測を必要とするシーンに向くだろう。

エル・プリメロ
クロノマスター スポーツ
ゼニス「クロノマスター スポーツ」Ref.03.3100.3600/69.M3100
2021年に発表され、世界的に話題となったゼニスの「クロノマスター スポーツ」。搭載するムーブメントは、2019年の「クロノマスター2」で初採用されたCal.エル・プリメロ 3600。3万6000振動/時のハイビートはもちろんのこと、1/10秒単位の計測が行えるクロノグラフ機能を加え、より詳細な計測を可能にした。自動巻き(Cal.エル・プリメロ 3600)。35石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm)。10気圧防水。156万2000円(税込み)。(問)ゼニス ブティック銀座 Tel.03-3575-5861
「エル・プリメロ」はゼニスが1969年に発表した、一体型自動巻きクロノグラフムーブメントで、この機構を搭載したゼニスのモデルにも、エル・プリメロの名が冠されている。

3万6000振動/時の高速振動による高い精度が、エル・プリメロの大きな特徴だ。発表当時は約50時間のパワーリザーブを備えていたことでも注目を集めた。

エル・プリメロはロレックスのデイトナに搭載されていた時期もある。ロレックス時計の中で唯一の社外製ムーブメントであったことから、エル・プリメロの高い信頼性がうかがえるだろう。

高い精度と信頼性から、計時機能を必要とする航空から自動車競技、宇宙開発まで、さまざまな分野で使用されている。

クロノグラフの人気コレクション
クロノグラフは高級時計の中でも人気のジャンルであり、各ブランドが力を入れてコレクションを展開している。主要ブランドのおすすめコレクションを押さえておこう。

ロレックス「コスモグラフ デイトナ」
オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ
ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」Ref.126500LN
自動巻き(Cal.4131)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40mm)。100m防水。
「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」は、カーレースの現場から求められて1963年に誕生したロレックスのクロノグラフモデルである。約72時間ものパワーリザーブを誇るCal.4131が搭載されている。

見た目はスポーティーでダイナミックだ。シンプルで読みやすいインデックスを備えている。ベゼルにはタキメータースケールが刻まれており、レーシングウォッチのような印象だ。

特定モデルに使われているハイテク セラミック製のモノブロック セラクロムベゼルは、耐蝕性、耐傷性、耐久性に優れており、紫外線による影響も受けにくい。

ブライトリング「ナビタイマー」
ナビタイマー B01 クロノグラフ
ブライトリング「ナビタイマー B01 クロノグラフ 43」Ref.AB0138211B1P1
自動巻き(Cal.01)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径43mm、厚さ13.6mm)。3気圧防水。128万1500円(税込み)。(問)ブライトリング・ジャパン Tel.0120-105-707
ブライトリングの時計は、実用性の高さと計器らしい精悍な佇まいを特徴に持つ。クロノグラフモデルは全てC.O.S.C.の認定クロノメーターである。

ブランドを代表する「ナビタイマー」は、1952年に航空用の回転計算尺を備えたクロノグラフとして誕生したモデル。

ナビタイマーには、特徴的なスライドルールが文字盤の周りに配置されており、速度や降下率、上昇率などが計算できるようになっている。ステンレススティールのケースに、レザーまたはステンレススティールのブレスレットが組み合わせられている。

オメガ「スピードマスター」
スピードマスター ムーンウォッチ
オメガ「スピードマスター ムーンウォッチ」Ref.310.30.42.50.01.002
手巻き(Cal.3861)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.2mm)。5気圧防水。123万2000円(税込み)。(問)オメガお客様センター Tel.03-5952-4400
オメガの「スピードマスター」は、当初はモータースポーツのプロ仕様モデルとして開発されたクロノグラフウォッチである。その後は優れた性能がNASAに評価され、有人宇宙飛行にも携行された経歴を持つ。

スピードマスター以前のクロノグラフでは、タキメーターをダイアル外周に配していた。スピードマスターはタキメーターをベゼル上に配し、その後のクロノグラフのデザインにも大きな影響を与えている。

クラシックな時計のデザインと、現代的なテクノロジーを融合させているのが、スピードマスターの特徴だ。ケースバックには「シーマスター」と同様、海の守護神であるシーホースの姿が刻印されてきたが、2021年にはシースルーバックを備えた写真のモデルもラインナップに追加された。

チューダー「ブラックベイ クロノ」
ブラックベイ クロノ
チューダー「ブラックベイ クロノ」Ref.M79360N-0001
自動巻き(Cal.MT5813)。41石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm、厚さ14.4mm)。200m防水。81万6200円(税込み)。(問)日本ロレックス/チューダー Tel.0120-929-570
チューダーはロレックスの兄弟ブランドとして誕生した時計メーカーだ。創業当初はロレックスの販促ブランドとしての側面が強かったが、独自路線に舵を切ってからはチューダーらしさをモデルに反映させている。

「ブラックベイ クロノ」は、全モデルにブランド初の自社製ムーブメントCal.MT5813を搭載したコレクションである。約70時間のパワーリザーブを備え、C.O.S.C.認定も取得している実用性の高さが魅力だ。

チューダーの象徴でもあるスノーフレーク針が、レトロな雰囲気を醸し出している。ステンレススティール製ブレスレットをはじめ、レザーやファブリックなど、ストラップは3種類が用意されており、好みの1本を見つけやすいだろう。

クロノグラフで大人の男を演出
優れた実用性とメカニカルなデザインが、クロノグラフの大きな魅力である。時間を切り取るという複雑な仕組みに、ブランドの魂と哲学が詰め込まれている。

スポーツやアウトドアなどのシーンなら、ストップウォッチ機能が役立つ機会もあるはずだ。お気に入りの1本を探し、クロノグラフで大人の男を演出しよう。

世界に通用する時計修理技能士を育てる。

2025年4月21日、LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社が開校した「LVMH Watches & Jewelry ウォッチメイキング アカデミー」の開校式が行われた。「世界に通用する時計修理技能士の育成」をミッションに掲げるこのアカデミーは、第1期生として2名の若者を迎える。なお、この両名は学生ではなく「正社員」として雇用される。LVMHグループの戦略的イニシアチブの下に誕生した、このアカデミーの魅力と今後の展望とは? 開校の立役者である3名のキーパーソン、ノルベール・ルレ氏とジュリー・ブルジョワ氏、そして林繁氏の言葉を通じてひもとく。

2025年4月「LVMH Watches & Jewelry ウォッチメイキング アカデミー」開校
スーパーコピー代金引換を激安LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社が展開する時計修理技能士養成プログラム「LVMH Watches & Jewelry ウォッチメイキング アカデミー」(以下、アカデミー)が、2025年4月に開校した。

 このアカデミーのコンセプトは「学ぶことが、最大の仕事となる2年間」。技術学校としての機能を持ちながら、学生ではなく正社員として入社する点が特徴だ。採用者は2年間のトレーニングを通じて、時計修理技能士として活躍できるスキルを習得する。

 LVMHグループ傘下のブランドには、ブルガリ、ウブロ、タグ・ホイヤー、ゼニスといった、革新的な時計を発表し続ける名門が名を連ねる。アカデミーは、これらのブランドのカスタマーサービス部門と同じ施設に設置されており、現役技術者の働きを間近で見ながら、ビジネス感覚も養われる環境が整っている。

開校式で行われたテープカット。(左から)ゼニス ディヴィジョン取締役ジェネラルマネージャー、鈴木真澄氏。ウブロ ディヴィジョンマーケティング ディレクター、栗田彩子氏。LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社取締役COO、ジュリー・ブルジョワ氏。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社 職務執行者社長、ノルベール・ルレ氏。ブルガリ・ジャパン合同会社社長、デニス・コアン氏。タグ・ホイヤー ディヴィジョン取締役ジェネラルマネージャー、ニコラ・セナー氏。
 アカデミーの第1期生として、初年度には18歳と19歳の2名の若者が採用された。4月21日の開校式は、新たな門出にふさわしい晴天のもと執り行われ、アカデミー関係者のみならず各ブランドのジェネラルマネージャーやディレクターが一堂に会す華やかな空間での幕開けとなった。

 ここからは、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社 職務執行者社長ノルベール・ルレ氏と、LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社 取締役COOジュリー・ブルジョワ氏の開校式での言葉を、要約を交えて紹介する。

ノルベール・ルレ氏とジュリー・ブルジョワ氏によるスピーチ
 開校式では、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社 職務執行者社長、ノルベール・ルレ氏がスピーチした。

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社 職務執行者社長のノルベール・ルレ氏。
「『LVMH Watches & Jewelry ウォッチメイキング アカデミー』が始まる本日は私たちにとって大切な日になりました。このアカデミーの構想は何年も前から練られており、時計技術のノウハウを次世代にバトンタッチできる究極の場所として完成しました。私たちはお客様から信用を得るために修理やカスタマーサービスに力を入れており、若手技術者の育成を課題としています。若者にチャンスを与えることは、ウォッチ&ジュエリー業界の将来を考えることにもつながります」

 続けてルレ氏は、アカデミー立ち上げの背景について語った。

「私たちは“絶対に残したい仕事”──つまり、職人やアーティストたちによるものづくりを守ることを重視しています。時には、続けるのが難しい仕事もありますが、指10本、腕2本で生み出すものづくりの文化は非常に大切だと考えています。レザーグッズや洋服、化粧品ももちろん重要ですが、とりわけウォッチは特別な存在です。手作業でのプロセスも多く、精密な機械にはテクノロジーとデザインが融合しています。また、日本のお客様は時計を購入する前にしっかりと勉強される方が多く、そうした文化を支えるためにも、時計製造の伝統とステータスを守りたいという思いから、このアカデミーは何年も前から構想されてきました」

 ただの学生ではなく、LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社の正社員としての雇用となるため、カリキュラムの終了後にはLVMHグループの各ブランドの時計のメンテナンスを担うこととなる。

「実はアメリカやスイスにも同様の育成拠点があり、それぞれのマーケットに即して展開させています。日本は特にメカニカルウォッチにフォーカスし、細部に至るまで学べる場所を作りました。本日より、18歳と19歳の2名の若者が2年間、熟練の時計技術者たちとともに学び始めます。彼らには、将来的にタグ・ホイヤーをはじめとするLVMHグループ各ブランドでの活躍を期待しています。さらに希望があれば、ルイ・ヴィトンやティファニー、ショーメといったグループ内の他ブランドでの道も開かれています。このアカデミーは、単なる教育機関ではありません。技術を学ぶ場であると同時に、イノベーションを生み出す場所でもあります。2年間の学びを通じて、若者たちから新たなアイデアが生まれることを楽しみにしています」

 次に、LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社取締役COOであり、今回のアカデミー開校の立ち上げ人であるジュリー・ブルジョワ氏が、アカデミーの目的とともに思いを語った。

LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社 取締役COOのジュリー・ブルジョワ氏。
「私たちは、次世代の若きリーダーを育成することにコミットしています。このアカデミーは、それを体現する取り組みです。優れたポテンシャルを持つ若者たちに、2年間のプログラムを通じて技術を磨き、時計技術者として一人前に成長してもらうための投資を行っています。LVMHグループは、教育とイノベーションを通じて産業を育成・促進する責任があると考えています。このアカデミーでも、若者たちに専門性を身に付けてもらい、ステップを積み重ねながら、時計産業を担う存在へと成長していくことを願っています。皆さんの貢献、知識、そしてフレッシュな視点が、ウォッチメイキングの未来を豊かにしていくと疑うことなく信じています」

独自インタビュー
 開校式後、個別インタビューを行った。アカデミー設立の実務を牽引したLVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社 取締役COO ジュリー・ブルジョワ氏、ならびに同社カスタマーサービス ディレクター 林繁氏に話を聞くことができた。

個別インタビューに応じてくれたLVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社 取締役COOのジュリー・ブルジョワ氏(左)と、同社カスタマーサービス ディレクターの林繁氏(右)。
 時計技術者の指導者・技術トレーナーとして長年活躍してきた林氏の名を知る方も多いだろう。2023年7月からLVMHウォッチ・ジュエリー ジャパンに加わった林氏は、カスタマーサービス部門を率いると同時に、アカデミーのプログラム設計や開校準備においても中心的な役割を果たした。

 インタビューはLVMHウォッチ・ジュエリー ジャパンのカスタマーサービス部門に隣接するアカデミーで行われた。高層ビルの大きな窓からは、東京の町が一望できる。アカデミーが開校したこの拠点は、9年前の2016年に設立されたという。ルレ氏いわく「細かな作業に適した、自然光の入る設計が施され、100人以上のスタッフが良好な環境のもとで働いています。テレワークができない職種だからこそ、明るく、快適な空間で学び、働くことが重要です」。

日本で開校されたアカデミーの独自性
 まずジュリー・ブルジョワ氏に、他国でも類似するような教育期間があるのかを聞いた。

「LVMH Watches & Jewelry ウォッチメイキング アカデミーはスイスとアメリカでも展開しています。スイスでは『エコール・ド・オルロジュリー(Ecole d’Horlogerie)』という名称で、2016年から約40人を対象としたプログラムが始まりました。このアカデミーは4年制で、修了後にはディプロマが発行されますが、修了したからといってそのまま仕事を継続できる保証はありません。日本の学校とは違い、企業に属さない中立的な立場で運営されているのが特徴です。研修の拠点となるのはラ・ショー・ド・フォンという都市で、ここにはタグ・ホイヤーの本社もあります。一方、日本のこのアカデミーは非常にユニークな存在です。日本市場をしっかりと研究し、「メカニカルウォッチのアフターサービス」に特化したカリキュラムを組んでいます。日本のアカデミーでは時計製造そのものは行わず、アフターサービスに100%フォーカスしているのが大きな特徴です。また、受け入れにあたっては必ずしも高校卒業資格を求めず、『若いマインドセット』を持っていることが重視されます」

アカデミーに備わっていた、ふたり用の顕微鏡。
 このマインドセットについて、ブルジョワ氏は「情熱を持った人に来てもらいたい」と補足した。「この業界で頑張りたい、未経験でも挑戦したいという意欲のある人材を探していたのです。次世代のリーダーとなるポテンシャルを重視しました。ただし、ウォッチメイキングは情熱だけでは務まりません。手先の器用さも必要不可欠なため、適性テストも実施しました」。

 ちなみにルレ氏は「若者は大切ですが、マインドは年齢に関係ありません。若々しい90歳もいるのです。もちろん現時点では18歳、19歳の若者に来てもらっていますが、将来このプログラムが発展すれば、60歳の方が参加するかもしれません」と、開校式のスピーチで語っていたことを付け加えておく。

プログラムの設計で特に注力した点は「現場で求められるノウハウ」と「仲間として働くこと」
 今回のユニークなアカデミーの立ち上げに尽力したのは、ブルジョワ氏のほか、前述した林繁氏だ。

「2023年7月に入社してすぐ、ジュリーから業務内容を聞かされる中でアカデミーの構想を聞き、驚くと同時にとてもうれしく感じました。思わず『私も関わることができるんですか?』と尋ねたのですが、返ってきたのは『関わるんじゃない、あなたがやるのよ。あなたが担当だから』という言葉でした」

 アカデミーのプログラムを設計するにあたり、林氏が特に力を注いだポイントはふたつだ。

「ひとつ目は、自分自身の修理技術者としての経験を踏まえ、アフターサービスに特化した内容に調整したことです。理論と実技を連動させた授業設計にしました。一般的な時計学校では、理論と実技の授業が別々に進むことが多く、どうしても内容がつながりません。そこを改善し、学んだ理論が実技と直結するようなカリキュラムを意識しました。例えば旋盤の学習では、『こんなこともできる』『あんなこともできる』とたくさん教えられますが、アフターサービスの現場で実際に使う技術はその中のほんの一部にすぎません。2年間という限られた期間の中で、ウォッチメイキングに必要な本当に重要な知識と、アフターサービスで即戦力となる技術やノウハウを厳選して教えたいと考えました」

ブルガリ オクト フィニッシモ

学生が希望し、かつ入手ができれば、グループ内で製造しているさまざまなムーブメントを教材にできるのだという。写真はブルガリ「オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT オートマティック」に搭載されている、自動巻きムーブメントCal.BVL318。
 林氏は、実際の修理現場で求められるノウハウを重視しているのだ。

「時計学校を卒業して『分解・組み立てができる』というだけでは足りないと考えています。ただ組み立てるだけでは、コンプリートサービスやリペアとは違うからです。分解・組み立てを通して、『このモデルならこのポイントをチェックすべき』『ここが止まっていたらこの部分を調整する』といった、実際の修理現場で求められる視点と対応力を身に付けてもらいたいと思っています。もちろん、授業を受ける中で興味を持ってさらに学びを広げていくことも歓迎しています。ただ、限られた時間の中では、アフターサービスの技術者として必要なスキルを確実に習得することを最優先に考えました」

LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパンのカスタマーサービス部門と同じく、東京都江東区にある高層ビルにアカデミーは設置された。周囲に眺望を遮る建物がないため見晴らしは非常に良く、遠くには東京ゲートブリッジなども一望できる。
 ふたつ目のポイントは、林氏の「彼らを仲間にしたい」という思いだ。

「この施設は教育機関であると同時に、会社の一部であるという意識を大切にしています。私たち社員にとってもそれは非常に重要なことです。例えば、もし私が学生の立場で、ワークショップと完全に壁で区切られた空間にいたら、『自分は何もできないのに給料をもらっている学生なんだ』という気持ちになってしまうかもしれません。しかし、会社の一員だという意識を持てれば、仲間意識が生まれ、居心地もよくなると思います」

 この思いは、林氏の若い頃の体験から来ている。

「若い頃の自分を思い出すと、私は先輩に質問することがとても苦手でした。当時、先輩たちはちょっと怖い存在だったからです。だからこそ、今の環境では、トレーナー(鈴木)だけでなく、誰にでも気軽に質問できる雰囲気を作りたいと考えています。技術者たちにも『(アカデミーに)いつでも来ていいよ』と伝えていて、先週も学生たちが一生懸命ドライバーを研いでいるところに、先輩たちがふらっと見に来て、『これ難しいでしょ』なんて声を掛けていました。そうした自然なコミュニケーションを通じて、『自分たちは仲間なんだ』という感覚を育み、快適に働ける環境を作りたいと思っています。そして、学生と社員という線引きではなく、社員全員で取り組むプロジェクトだと感じられるようにしたいのです。物理的な環境も工夫しました。この部屋はもともと壁で区切られた会議室だったのですが、ジュリーが尽力して、壁を移動させてレイアウトを変更し、窓のある空間としました。さらに、普通のドアだったものも(内外を見通せる)ガラスとするなど、開かれた空間を作るためにみんなでアイデアを出し合いながら仕上げました」

ワークショップ内から見たアカデミー。
 ブルジョワ氏も、プログラム、そして教育カリキュラムについては特に力を注いでいることが分かった。

「2年間はあっという間に過ぎてしまいます。まず最初の6カ月間は、理論の習得に集中し、数多くのパーツについて学びながら、機械がどのように機能するのかに加えて、内装・外装についてもしっかりと理解していただきます。その後クォーツや自動巻きを、最終的にはクロノグラフのコンプリートサービスまでを習得することを目指してもらいます。また、次世代のリーダー育成という観点から、英語学習のカリキュラムも用意しました」

「(LVMHウォッチ・ジュエリーの)本国はプログラム内容にかなり関心を持っており、細かい調整や議論を重ねる必要がありました。それでも、最終的には『一般的な学校とは違い、ここで学び、卒業後はそのままこの会社で技術者としてチームの一員になる』という流れを確立することができました」(林氏)

修了生のキャリアパスのイメージは?
 気になるのが、2年間のカリキュラムを習得した後のキャリアパスだ。林氏は、自身の経験則もあり、率直な「今後」を語ってくれた。

「私は学生たちに、『最低でも5年間はここにいたほうがいい』と伝えています。プログラム自体は2年間ですが、やはり実務経験なしではプロにはなれません。繰り返しの実践が必要です。最低でも2~3年の実務経験を積み、4~5年経ってようやく本当のスタートラインに立てると考えています。もちろん、2年で海外に行きたい、別の会社で活躍したいという希望があれば応援しますが、現実的には厳しいと率直に話しています。実務経験を積んでこそ、本当のプロになれるということを伝えたいのです」

トレーニングプログラムは、まず一般理論や基礎知識に関する座学からスタートし、その後、外装作業やクォーツ時計に関する実技へと進む。2年目からは機械式時計の実技に集中し、最終的にはクロノグラフのオーバーホールができるレベルを目指す。
 また、英語力を身に付けることで、修了生のキャリアプランの選択肢をより豊かにすることも目指している。

「英語教育は早い段階から取り入れています。日本の技術者の評価は世界的に高く、修理に特化した高いスキルを持っていますが、そこに英語力が加われば、スイスでの勤務やグループ内異動の可能性など、さらに海外でのチャンスが広がるからです。

 グループ企業ならではのノウハウが学べるのも、パテックフィリップ スーパーコピー代金引換を激安同社でキャリアを積んでいくことの強みだ。

「ワークショップでは、主にブルガリ、ウブロ、タグ・ホイヤー、ゼニスの4つのブランドを担当し、加えてショーメ、ディオール、フレッドの時計も扱います。ブランドごとに特色が異なるため、幅広い経験を積ませることを重視しています。特定のブランドに偏らないよう、例えばブルガリを数年担当したら次はタグ・ホイヤーへ、さらにウブロやゼニスへと、さまざまな時計に触れていく計画です」

 もちろんアカデミーを卒業すれば、その後のキャリアは順風満帆というわけではないと、林氏は続ける。

「ただし、私は決して『アカデミーを卒業すればすぐに優位に立てる』など、甘いことは言いません。この仕事はスポーツ選手のようなもので、いかに速く、正確に修理できるかが問われます。実力の世界です。また、技術力だけでなく、対応力も非常に重要です。例えば納期短縮の依頼が来たとき、ただ『無理です』と突っぱねるのではなく、『できるか確認して返答します』と柔軟に対応できるかが、信頼される社員になれるかどうかを左右します。マネジメントや店舗、マーケティングなど、将来的に別の道を希望することもあるかもしれません。それも含めて、ここで学ぶ人たちは“社員”として育成していきたいと思っています」

パテックのデザインにおいて象徴的なブレスレットのエリプスは、

エリプスは60年代の終わりに誕生したにもかかわらず、1970年代にはパテックのシンボルとして確固たる地位を築き上げたモデルだ。今日、パテックはブレスレット仕様のエリプスでレトロなデザインへと回帰した。1980年代初頭まで、エリプスはレザーストラップ、チェーンブレスレット、または貴金属製のリンクブレスレットの選択肢を用意していた。エングレービングが施された新しいチェーンスタイルのブレスレットは、ミッドセンチュリーのデザインを取り入れたものとしてはここ数年で最も素晴らしく、コレクターたちのデザイン志向の時計に対する意欲をさらに掻き立てるものだ。

Patek Ellipse
新しいローズゴールドのゴールデンエリプスRef.5738/1R-001は、横34.5×縦39.5mmのサイズを維持している。口コミ第1位のパテックフィリップスーパーコピー 代引き専門店超薄型自動巻きムーブメント、Cal.240を搭載し、薄さは5.9mmと極めてスリムだ。黄金比に基づいてデザインされた均整のとれたケースが、ローズゴールドのインデックスと針を備えたエボニーブラックのサンバースト文字盤を縁取っている。

Patek Ellipse
パテックは1960年代後半から70年代にかけて、メタルブレスレット製造の分野において主導的な役割を果たしていた。この新しいチェーンスタイルのブレスレットは、最新世代のCNCマシンを使った製造工程で作られたパーツを、職人であるチェーンスミスたちの伝統的なノウハウを最大限に駆使しながら、手作業で組み立て、仕上げられている。

Patek Ellipse clasp
我々の考え
1970年代ほどデザインがビジュアルに左右された時代はない。実験的なものから個性的なもの、技巧的なものまで、あらゆるものが生み出された10年だった。エリプスは、時計が奇抜なデザインを追い求める一時代を築くきっかけとなったモデルだ。しかし1968年にイエローゴールドのケースとブルーゴールドの文字盤で発表されたエリプスの当初のサイズは横27×縦32mmであった。ブレスレットはヴィンテージを彷彿とさせるクールなデザインだが、真のエリプスファンはよりオリジナルに近いケースサイズを好むに違いない。

Patek Ellipse bracelet making
基本情報
ブランド: パテック フィリップ(Patek Philippe)
モデル名: ゴールデン・エリプス(Golden Ellipse)
型番: 5738/1R-001

直径: 34.5mm
厚さ: 5.9mm
ケース素材: ローズゴールド
文字盤色: ブラック
インデックス: アプライド
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: チェーンリンクブレスレット

ムーブメント情報
キャリバー: 240
機能: 時・分表示
直径: 27.5mm
厚さ: 2.53mm
パワーリザーブ: 48時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時(3Hz)
石数: 27

価格 & 発売時期
価格: 951万円(税込)

オメガ ムーンシャイン™ゴールドとセドナ™ゴールドを使用したバイカラーモデル

オメガは、ブランド独自の18Kムーンシャイン™ゴールドまたはセドナ™ゴールドを使用した、新しいバイカラーのオメガ スピードマスター ムーンウォッチモデルを発表した。バイカラーのニューケースとブレスレットを除けば、基本的には私たちがよく知るムーンウォッチである。つまりゴールドのセンターリンクを持つブレスレットに42mmのケース、サファイア風防&シースルーバック、そしてオメガの手巻きマスター クロノメーターCal.3861を使用しているということだ。これらの新しいムーンウォッチは、どちらもセラミックのセラゴールド™製ベゼルを備えている。針と同様、ムーンシャイン™ゴールドバージョンはシルバーのサンレイダイヤルとムーンシャイン™ゴールドのインダイヤルを持ち、セドナバージョンにはセドナ™ゴールドのPVDコーティングが施されている。

新しいバイカラースピードマスターはともに279万4000円(税込)であり、オメガ時計コピー 代引きによれば、現在一部のオメガブティックで購入可能だという。

omega speedmaster moonwatch bi-color sedna gold
我々の考え
振り返ってみれば、オメガがまだツートンのムーンウォッチを出していなかったのは意外だった。オメガは2019年に、アポロ11号50周年記念モデルで豪華なフルムーンシャイン™ゴールドモデルを発表。そのあとツートンオプションを提供するのは自然な流れである。その記念限定モデルのあと、オメガは独自のゴールド合金を一般生産へと展開した。2022年には、既存のカノープス™ゴールド(独自のホワイトゴールド合金)とセドナ™ゴールド(ローズゴールド)のラインナップに、ムーンシャイン™ゴールド(イエローゴールド合金)のムーンウォッチを追加した。ツートンは、オメガが1983年に最初のツートンスピードマスターを発表して以来、バックカタログに掲載されてきたものでもある。

omega speedmaster moonwatch bi-color moonshine gold
オメガがフルゴールドのムーンウォッチに継続的に取り組んでいることを考えると、標準のステンレススティール製ムーンウォッチと、それらのより豪華な金無垢製スピーディのあいだにツートンモデルを挟むのは自然な流れのように思う。フルゴールドのムーンウォッチはすべて650万円以上であるのに対し、標準的なソリッドバックのスピードマスター プロフェッショナルは107万8000円(税込)で手に入る。

新しいバイカラーのスピードマスターは、ツートンデイトナ(税込で293万3700円)よりも14万円ほど安く設定されている。スピードマスターとデイトナは直接比較できるものではないが(理由はいろいろあるが、ここでは省略する)、少なくとも言及する価値はあると感じた。

omega bi-color speedmaster
また既存のムーンウォッチとは異なり、これらはセラミックのセラゴールド™ベゼルが採用されていることも興味深い。セラミック製のリングを持ち、ブラックのタキメータースケールにはセラゴールド™が使用されている。これはセラミックとゴールドの混合物であり、アルミニウムインサートを使用していた従来のムーンウォッチモデルとは異なる。今後、この技術がより広く展開される可能性もあるだろう。

omega speedmaster bi-color caliber 3861
ともあれ、これらが新しいムーンウォッチのバイカラーモデルである。最初に画像を見た限り、私の目にはムーンシャイン™ゴールドのほうがより優れて見えた。シルバーダイヤルは主にSSを主体としたパッケージとマッチしており、ブラックベゼルとのコントラストも美しい。ただいくつかのプレス用画像だけで判断するのは、初デート前に行うオンラインデートのようなものだ。まずは実物を見てから判断しようではないか。

オメガ スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル。Ref.310.20.42.50.02.001(18Kムーンシャイン™ゴールド)、Ref.310.20.42.50.99.001(セドナ™ゴールド)。42mm径、13.2mm厚、ラグからラグまで47.5mm。サンブラッシュ仕上げの文字盤とセラミック製セラゴールド製ベゼル。METAS認定のマスター クロノメーターCal.3861を搭載。約50時間パワーリザーブ。50m防水。サファイア風防とサファイア製シースルーバック。望小売価格はともに279万4000円(税込)。

ハミルトン 33mmと38mmのユニセックスサイズで登場した。

ハミルトンはフィールドウォッチの王者である。エディター同士の会話でエントリーレベルのスイス製時計が話題に上がる際、カーキフィールドはほぼ必ず名前が挙がる。ハミルトンはクォーツムーブメントを搭載したカーキ フィールドの新しいコレクションを発表した。同コレクションはどこへでも持ち運べ、何にでも対応できるスイス製ツールウォッチを、より手ごろな価格で提供している。今回は38mmと33mmの両サイズでコレクションが展開された。これはより広い層のユーザーに向けた、ユニセックスのオプションを提供するためであることは間違いない。

Black Khaki Quartz, Old Radium Lume
約1カ月前、同僚のマーク・カウズラリッチがハミルトンのカーキ フィールド メカニカル 38mmに投入された3つの新ダイヤルについて記事を書いた。そのなかで特に私の目を引いたのはホワイトダイヤルだったが、今回のリリースを通じてカーキ フィールドの多くのバリエーションにおいてホワイトダイヤルが定着しつつあるようだ。この新しいカーキ フィールド クォーツラインにはホワイト、ブルー、ブラックの3色があり、ダイヤルと針にはそれぞれ異なる色調のスーパールミノバが使われている。具体的に、ホワイトダイヤルには“オールドラジウム”色のスーパールミノバを、ブルーダイヤルには白色のスーパールミノバを、そして2種類あるブラックダイヤルにはそれぞれグリーンもしくは“オールドラジウム”色のスーパールミノバが組み合わされている。なおホワイトダイヤルの針とインデックスは黒で縁取られており、コントラストをより高めている。

Old Radium 34ths shot
“オールドラジウム”色の夜光。

ホワイトダイヤルとオールドラジウム夜光を備えたブラックダイヤルには、ロレックス スーパーコピーグリーンのテキスタイルストラップが組み合わされている。一方、ブルーダイヤルと非オールドラジウムの夜光を備えたブラックダイヤルには、ダイヤルに合わせた色のテキスタイルストラップをセット。これらのストラップはカーキ フィールド ラインの特徴であり、レザーのキーパーがついていることで少し高級感を感じさせる仕上がりになっている。

original GS watch
1960年代後半に製造された、オリジナルのハミルトン G.S. ウォッチ。

Khaki field watch sold on AS
アナログシフト(AnalogShift)で販売された、1980年代製造のカーキウォッチ。

Khaki Field Quartz up close
新作は“カーキ”ロゴが追加されているが、ダイヤル全体で見るときわめて小さく配置されている。

ハミルトンはこの新しいカーキ フィールド クォーツのデザインを、1960年代のハミルトン G.S.(ジェネラルサービスの略)モデルに由来すると話す。このモデルは英国政府の非軍事関係者向けに製造された時計であり、ヴィンテージのミリタリー美学を強く反映している。たしかに各要素は現代的にアレンジされており、コントラストが向上したダイヤルや、視認性を高めるためのレイルウェイミニッツトラックなどもある。アラビア数字は大きくて太く、オリジナルよりも比例して大きくなっているようだ。新作は、ダイヤル中央下にあった“G.S.”の代わりにスタイリッシュなカーキロゴを配置。これは1980年代に市販されたカーキ フィールドを参考にしたデザインであるようだ。

すべてのバリエーションはサイズに関わらず、6万4900円(税込み)で購入可能である。

我々の考え
このリリースはハミルトンにとって特に革新的なものではないが、製品ラインナップにうまく収まっている。カーキ フィールドラインにおいて、ハミルトンは過去数年間で700~1200ドル(日本円で約10万~17万円)の価格帯で製品群を強化してきており、ときにはチタン製バージョンでその価格帯の最上位に位置することもある。

Khaki Quartz in blue
この新しいコレクションにより、クォーツはもはや妥協や“安価な選択肢”という印象を与えない。デザインは十分に独自性を持っており、ラインナップのなかでも際立っていると思う。6万4900円(税込)という価格は提供される製品に対して妥当だと感じる。ハミルトンのウェブサイトに掲載されているすべてのカーキ フィールド クォーツウォッチを見ていると、この新しいクォーツモデルでついに、カーキ フィールド メカニカルの最新デザインに統一されたのだろう。

Khaki 33mm Old
1990年代製のカーキ フィールド 33mm。ワナ・バイ・ア・ウォッチ(WannaBuyAWatch)で販売されたもの。

デザインの観点から言うと、私はこれらの時計をとても気に入っている。まず歴史的な背景を考えると、特別にデザインされたカーキロゴが非常にいいアクセントになっていると思う。また小さいサイズが35mmや36mmではなく、33mmで登場したのもとても素晴らしいアイデアだ。これはかつてそのサイズで製造されていたヴィンテージのカーキ フィールドをすぐに思い起こさせる。以前、友人が見つけたヴィンテージカーキ フィールドを見て、その小ささに驚いたのを覚えている。ただしひとつだけ気になるのは、視認性を最適化するために、ダイヤルにあるカーキロゴや数字のバランスが、オリジナルの時計にあったヴィンテージの魅力を少し失っているように感じたことだ。

全体的にこれらのデザインはとても好感が持てるものであり、幅広い層に受け入れられるだろう。スイス製ツールウォッチの世界に初めて足を踏み入れる人にとって、これは完璧なエントリーモデルとなる。しかしここで疑問が生じる。メカニカルモデルに2万900円のアップグレードをする価値があるだろうか。

基本情報
ブランド: ハミルトン(Hamilton)
モデル名: カーキ フィールド クォーツ(Khaki Field Quartz)
型番: 33mm/H69301910(ホワイト)、H69301940(ブルー)、H69301430(ブラック)、H69301930(ブラック、オールドラジウム)。38mm/H69401910(ホワイト)、H69401940(ブルー)、H69401430(ブラック)、H69401930(ブラック、オールドラジウム)
ムーブメント:クォーツ

直径: 33mm、38mm
厚さ: 7.5mm(33mm)、8.3mm(38mm)
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ホワイト、ブルー、ブラック
インデックス: プリント
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 5気圧防水
ストラップ/ブレスレット: テキスタイル製NATOストラップ、各色に合わせたレザー

khaki quartz white
価格 & 発売時期
価格: 各6万4900円(税込)
発売時期: 発売中
限定: なし

初のスイス製クォーツムーブメント搭載モデルを5つ紹介していこう。

お気づきでなければお知らせしておく。今週(記事執筆当時)はHODINKEEにとって“クォーツウィーク”であった。初めに私たちの専属時計職人アーロンがジラール・ペルゴのCal.350について執筆し、ジャックがグランドセイコーのクォーツモデル、SBGX061についての記事を書いている。しかし今日の市場で注目されているほかの収集価値のある“クォーツ”時計、例えばBeta21ムーブメントを搭載したモデルについて掘り下げてみるのはどうだろうか。

クォーツの歴史は複雑で長いものであるため、ここでは簡潔に述べる。クォーツは1928年にベル研究所で発明された。当時のクォーツ時計は非常に大型であったため、主に実験室において基準時刻の計測用として使用されていた。クォーツの研究開発は数十年にわたり続けられ、1960年代初頭にはマリンクロノメーターに搭載可能な程度に小型化が進んだ。このころ主要なスイスの時計ブランドがこの新技術に注目し、オメガ、ピアジェ、パテック フィリップなど約20のメゾンが1962年にヌーシャテルにCentre Electronique Horloger (CEH)を設立。CEHの目的は次世代の時計製造に向け、効率的で信頼性が高く、かつ高精度なクォーツムーブメントの口コミ第1位のパテックフィリップスーパーコピー代引き専門店!研究開発および製造に専念することであった。

6年間の研究の末、最初の試作機であるBeta1が1966年に完成。このムーブメントには8192Hzのクォーツ振動子が内蔵回路に組み込まれていた。その後1967年にはBeta2が製造され、“Concours Chronométrique International de l’Observatoire de Neuchâtel(ヌーシャテル天文台クロノメーターコンクール)”において最高賞を受賞し、テスト期間中の精度は1日あたりの誤差がわずか0.0003秒という新記録を樹立した(当時の腕時計クロノメーターにおける一般的な精度は1日に3~10秒の誤差であった)。

Beta21は1969年に完成し、スイスの20の時計メーカーによって6000個のムーブメントを製造することが決定された。同年後半にはバーゼルフェアで数百個のBeta21搭載時計が発表され、同フェアにおいて新たな記録を打ち立てた。Beta21ムーブメントの精度は月差5秒と非常に高く、当時の自動巻きや手巻き時計をはるかに上回っていた。また、Beta21搭載時計のデザインは当時の特徴を色濃く反映しており、厚く、角ばった、いわば“ゴツい”デザインが一般的であった(これは初期のクォーツムーブメントが比較的大型であったため、ある程度必要に迫られた結果でもある)。

残念ながら(あるいは見方によっては幸運にも)、Beta21の人気はすぐに衰退した。ムーブメントは大きく、消費電力も非常に高かったためだ。さらにCEHで生産されたムーブメントを使用していたメーカー各社が、それぞれ独自のクォーツムーブメントを製造し始めた。これらの新しいムーブメントはより小型で薄型となり、例えばピアジェのCal.P7などがその筆頭となっていた。

現在の時計市場において、Beta21ムーブメントは一部で地下的なカルト的支持を得ており、搭載したモデルはコレクション性の高い時計となっている。残念ながら同ムーブメントは永久的なものではなく、クォーツムーブメントは基本的なタイミングユニットが故障した場合、通常修理ができない。しかしそのデザイン全体とBeta21が象徴する意義――時計史における革新と実験の時代――を鑑賞する価値はある(現代のApple Watchにも似たものがある)。Beta21搭載時計を購入する際の主な問題は、ムーブメントが後継のBeta22に交換されていることが多い点である。これは時計の価値と真正性に大きく影響するため、購入者は十分注意するべきである。真の時計愛好家であれば、いいものを愛するためには悪い部分にも敬意を払わなければならないということを知っている。では以下に、最も象徴的でコレクタブルなBeta21搭載腕時計をいくつか紹介していこう。

オメガ エレクトロクォーツ

これはおそらく最も認知度が高く、かつ最も一般的なBeta21搭載腕時計である。この時計はBeta21ムーブメントを使用した“スイス初のクォーツウォッチ”としての称号を持つ。オメガは1970年から1977年のあいだに、1万本のエレクトロクォーツを製造した。これらの時計の価格は使用されている金属や状態により、3000ドルから1万ドル(当時のレートで36万〜120万円)の範囲で提供されている。

IWC ダ・ヴィンチ

1969年に発表されたダ・ヴィンチもまた、非常に興味深い六角形のケースを持つクォーツウォッチである。IWCはBeta21ムーブメントを収めるための適切なケースの開発に、多くの時間と労力を費やした。このダ・ヴィンチは非常に人気があり、瞬く間に完売した。現在でも入手可能ではあるが、元のBeta21ムーブメントがBeta22に交換されていることが多い点に留意すべきである。これらの時計はオンラインで3000ドル(当時のレートで約36万円)未満で購入可能である。

ピアジェ Ref.14101

ここにふたつの例を掲載する。ひとつは1970年製の“タイガーアイ”ダイヤルを持つモデル、もうひとつは約10ctのダイヤモンドで装飾された1971年製のモデルである。ここでもサイズの大きなBeta21ムーブメントを収めるために設計された大型ケースが確認できる。ピアジェは当時クォーツムーブメントの使用に積極的であり、この特定のモデルは1970年に発表され、ブランドが独自の薄型クォーツムーブメントである7Pを設計し始める1976年まで製造されていた。このCal.7Pにより、より小型のケースへの搭載が可能となった。

ダイヤモンド付きのこのモデルは、過去数年でオークションにおいて2回ほど出品されている。状態や付属品に応じて、毎回およそ2万5000ドルから3万ドル(当時のレートで約300万〜360万円)で落札されている。

ロレックス オイスタークォーツ Ref.5100

ロレックス初のクォーツモデルとして登場したRef.5100は、1000本限定で製造され、そのすべてが出荷前に完売した。各時計にはシリアルナンバーが刻印されている。またロレックス初のサファイアクリスタルを採用したモデルであり、秒針はガンギ車によって動かされるなど、競合製品に対して優位性を持っていた。さらにこのモデルではデイトのクイックセット機能も初めて導入された。1972年にロレックスはCEHを離れ、自社製クォーツムーブメントの開発に着手。のちに“オイスタークォーツ”として知られるシリーズを発表することとなった。

Ref.5100が最後にオークションに出品されたのはニューヨークのクリスティーズであり、事前のエスティメートは2万〜3万ドル(当時のレートで約240万〜360万円)、落札額は2万ドルであった。時計は箱と保証書が完備されていた。

パテック フィリップ Ref.3587

この時計は非常に珍しいモデルであり、わずか数百本の限定生産であった。最初のRef.3578は、Beta21発表直後の1969年に製造された。1973年にはBeta22ムーブメントを搭載したRef.3597が登場。写真に示されているRef.3587は主にホワイトゴールドとイエローゴールドで製造され、ピンクゴールドのモデルは極めて少数である。Ref.3587には3種類のバリエーションがあり、ひとつはラグ付きケースで、ほかのふたつはラグなしでブレスレットが一体化されたデザインであった。このムーブメントを搭載したほとんどの時計同様、全体のデザインは43mm径のクッション型ケースと非常に大きい。ブレスレットはすべてパテック フィリップのためにドイツへ特注されたもので、3種類のスタイルがあった。編み込みリンクのもの、穴あきリンクのもの(写真)、そして大きなオイスタースタイルのリンクのものだ。

F.P.ジュルヌの2作目となる時計に、

ブランドとして2作目にあたり、初めて販売された時計であるトゥールビヨン・スヴランが、F.P.ジュルヌ史上、そして独立時計師による腕時計史上最高額を記録した。

ジュネーブオークションの2024年冬季シーズンは早くも盛り上がりを見せている。約1600点以上が出品された先日のオークションにおいて、ロット14の出品物が注目を浴びていた。ジュネーブ時間の金曜日午後に、1993年に製作されたF.P.ジュルヌにとって2番目の腕時計であるトゥールビヨン・スヴラン・ア・ルモントワール・デガリテが落札されたのだ。ハンマープライスは600万スイスフラン(日本円で約10億4700万円)、総額では732万スイスフラン(835万7441ドル、日本円で約12億7700万円)に達した。

最信頼性の日本パネライスーパーコピー代引き専門店!これまでにF.P.ジュルヌでオークションにおける最高額を記録したモデルといえば、2021年のチャリティーオークション・ONLY WATCHに向けて製作されたユニークピースの“ザ・ハンド”だろう。その落札総額は450万スイスフラン(正確には総額474万9000スイスフラン、日本円で約5億8780万円)にのぼった。今回の出品作が“ザ・ハンド”を超えるかどうかについてジュネーブや時計業界ではあまり疑問の余地はなかったというが、最終的な落札価格がどこまで上がるかは正直謎であった。確かに現代のマーケットにおいてジュルヌはピークにないが、このように歴史的に重要な時計は一般的な市場動向の影響を受けにくいとされている。

フィリップス オークションにおける注目のロットには、もはや恒例ともいえる演出がある。今回はポール・ブトロス(Paul Boutros、フィリップス米国担当副会長兼アメリカ地域責任者)氏がその伝統を引き継ぐ形で、電話席から力強く「500万!」と入札を開始した。このひと声はほかの入札者を牽制するためだったかもしれないし、あるいは2017年のオークションでポール・ニューマン デイトナで見られた「1000万ドル!」という有名な掛け声へのオマージュだったのかもしれない。この威勢のいい演出は会場内に少なからぬ驚きをもたらしたが、フィリップスのスペシャリストのほぼ全員が電話で入札希望者とやり取りを続けるなか、会場にいる人々は誰も応札せずしばらく静寂が続いていた。

そのあいだオークションの名手でありショーマンシップに溢れるオーレル・バックス(Aurel Bacs)氏が沈黙を埋めるように、前列に座っていたフランソワ-ポール・ジュルヌ(François-Paul Journe)氏本人と会話を始めた。ジュルヌ氏は自身が最初に製作した腕時計、自分の私物であるその時計は決して売りに出さないと明言した。つまり今回の出品作こそが、所有可能な最も古いジュルヌの時計なのだ。

意外にも突然、会場内の入札者が応札し、500万スイスフランを上回る額で応酬が始まった。ブトロス氏と彼の顧客はすぐさま応答し、最終的に600万スイスフランの提示で落札が決まった。

ハンマーが振り下ろされた瞬間。 Image courtesy of Phillips.

落札手数料を加えた最終総額は732万スイスフランに達し、これにより今回のロットはジュルヌの時計として最高額、独立時計師による腕時計としても史上最高額、さらにオークション史上7番目の高額時計となった。

オークション会場の雰囲気はどうだったのだろう。先述した静寂のなかで会場はコレクターやディーラー、そして渋々とついてきた同伴者まで、立ち見が出るほどの満員状態だった。多くの人がiPhoneを掲げ、バーチャルアルバム用に自前の動画を収めようとしていた。ハンマーが鳴らされると予想どおり拍手が湧き上がり、フランソワ-ポール・ジュルヌ氏の顔にはかすかな微笑みが浮かんでいたことだろう。その様子を確かに見届けられたのは、彼と向かい合う位置にいたオークショニアのバックス氏だけだったに違いない。

An FP Journe wristwatch
一連の出来事が何を意味するかについて考えてみたい。この結果は依然として大きな意義を持つものだが、かつてほどの驚きが感じられないのも事実だ。このジュルヌの時計はオークションで落札された腕時計としては7番目に高額なものとなったが、その上位6点のうち3点が過去3年以内に落札されている。確かに500万ドルを超える金額で時計が落札されること自体には大きな意義があるが、これほどのプライスが提示されることに業界全体がやや慣れてきた感もある。

ジュルヌの愛好家やフランソワ-ポール・ジュルヌ氏本人にとって、この結果は非常に満足のいくものであろう。ONLY WATCHのオークション会場から出るときに聞こえてきた、レジェップ・レジェピの出品作がジュルヌの作品を上回ったことを指摘する参加者の声が耳に残っている。「“次なる(ネクスト)ジュルヌ”がジュルヌ氏自身を追い越した」──この言葉は忘れられない。しかし前日のフィリップス ジュネーブにおいてジュルヌは控えめな勝利を手にし、独立時計師による腕時計の最高額記録を打ち立てた。彼自身が手作業で製作した時計が、ほかのどの独立時計師の時計よりも高額で落札されたことは、彼の内に秘めた誇りを感じさせた。

これまで独立時計師による腕時計の最高額を誇っていたのは、フィリップ・デュフォーのグラン プチ ソヌリであった。A Collected Manをとおし、763万ドル(当時のレートで8億7000万円)で販売された。Image: courtesy of A Collected Man.

より広い視点で見ると、今回の結果は時計収集におけるひとつの傾向を反映している。すなわちクオリティの高さがますます重要視され、エスティメートを遥かに超える金額で落札されるケースが増えているということだ。この11月に開催されたジュネーブ オークションはまだ今シーズンにおける序章に過ぎないが、フィリップスはこのジュルヌ以外にも初期“レインボー”モデルとして最高額となったロレックス デイトナ、デレク・プラット(Derek Pratt)とウルバン・ヤーゲンセン(Urban Jürgensen)による懐中時計“オーバル”および“レモンダイヤル”のポール・ニューマン デイトナの最高額記録を次々に打ち立てている。トップレベルのコレクターは時計の状態や品質にかつてないほど精通しており、圧倒的に優れた時計ほど価格にもその価値がますます反映されるようになっている。

ではブトロス氏の電話の向こうにいたのは一体誰だったのか。フィリップスのチームは法的にも当然口外しないが、バックス氏のハンマーがロストラム(演台)を叩いた直後、あるアメリカ・ハーバード大学出身のテクノロジー業界のエグゼクティブが新しい所有者であるという噂が広まった。多くの噂には一抹の真実が含まれるものだが、この噂には事実の根拠がない。

チューダー「ブラックベイ クロノ “フラミンゴブルー”」

 2025年の新作として、チューダーより「ブラックベイ クロノ “フラミンゴブルー”」が登場しました。新しい「フラミンゴブルー」ダイアルを備えたチューダーの最新クロノグラフは、北半球の冬真っ只中に、サウスビーチの鮮やかなバイブスを届けます。コラムホイールと垂直クラッチを採用したクロノグラフキャリバーを搭載し、“T- fit”クラスプ付き5列リンクブレスレットを備えたこの時計は、ピンクダイアルの姉妹モデルと並んでも遜色ない存在感を放ちます。

 常識を打ち破ることは、チューダースーパーコピーが創業当初から貫いてきた信念です。ご存じの通り、フラミンゴは青くありません。そのようなことは承知のうえですが、「フラミンゴブルー」を誰かに説明するとしたら、フラミンゴが好むことで知られる熱帯の水辺特有の、まさにこのターコイズカラーを思い浮かべるに違いありません。ブルーフラミンゴはなにからも異なっています。だからこそ新しいブラックベイ クロノモデルは、チューダーのラインナップでは見られない鮮やかなブルーのダイアルで、際立つ存在として誕生しました。2024年に発表されたブラックベイ クロノ “ピング”のように、他と異なることを恐れない人のための時計です。ブラックベイ クロノはこの新色ダイアルが発表される以前から冒険心あふれる時計でした。ブランド初のクロノグラフ、オイスターデイトが発表された1970年以来、チューダーはモータースポーツの世界と密接な繋がりを持つ時計を製造してきました。また1954年以来、チューダーのプロフェッショナルダイバーズウォッチも絶えず進化を遂げてきました。ブラックベイ クロノは、スポーツクロノグラフにこれらの伝統をシームレスに融合し、コントラストの際立つサブカウンター、高性能自動巻きマニュファクチュールキャリバー、コラムホイール構造、垂直クラッチを備えます。

KEY POINTS

1. 41mm、サテンブラッシュド仕上げの316Lステンレススチール製ケース、316Lステンレススチール製固定べゼル、タキメーター目盛りを備えたブラックのアルマイト加工ベゼルインサート
2. コントラストの際立つサブカウンター付きドーム型「フラミンゴブルー」ダイアル
3. 1969年に登場したチューダーダイバーズウォッチの象徴のひとつである「スノーフレーク」針、グレードAのスイス製スーパールミノバ®発光塗料
4. COSC認証かつシリコンバランススプリングを備えるマニュファクチュール クロノグラフ キャリバーMT5813、約70時間のパワーリザーブ、コラムホイール構造と垂直クラッチ
5. ステンレススチール製5列リンクブレスレット、チューダー独自の“T-fit”アジャスティングシステム付きクラスプ
6. 5年間の国際保証、登録や必須点検は不要

THE SPIRIT OF ASPHALT AND SEA

 ブラックベイの美学に忠実なブラックベイ クロノは、1969年以来チューダーのダイバーズウォッチのアイコンとなっている有名な「スノーフレーク」針を採用し、2つのブラックサブカウンターが配され、最適な視認性を確保するために磨きがかけられたドーム型フラミンゴブルーダイアルを備えています。初期のチューダー クロノグラフに着想を得て、45分カウンターと6時位置にカレンダーを備えるダイアルです。41mmのスチール製ケースを舞台に、ブラックベイラインの特徴である、サテンブラッシュドとポリッシュ仕上げ、そして面取りされたラグとチューダーローズが刻印されたリューズが存在感を示します。チューダーならではの細部に至るこだわりの典型であるステンレススチール製プッシャーのデザインは、初期のチューダーのクロノグラフから着想を得ています。ブラックのアルマイト加工インサートとタキメーター目盛りを備えたステンレススチール製固定ベゼルが、このスポーティクロノグラフの外観と機能を演出しています。

STEEL BRACELET WITH “T-FIT” CLASP

 この新しいブラックベイクロノは、ステンレススチール製5列リンクブレスレット、チューダー独自の“T-fit”アジャスティングシステム付きクラスプを備えています。エ具不要の簡単な操作で、着用者自身が8mmの長さを5段階で調節することができるようになっています。クラスプにもセラミックのボールベアリングが採用され、クラスプの作動に心地よい触感をもたらすのに加え、スムーズに確実に留めることができます。

THE MANUFACTURE CHRONOGRAPH CALIBRE MT5813

 ブラックベイ クロノに搭載されているマニュファクチュール クロノグラフキャリバー MT5813は、時、分、秒、クロノグラフ、日付機能を備えています。他のチューダーのマニュファクチュール キャリバー同様、特徴的な仕上げが施されています。モノブロックのタングステン製ローターはオープンワークで細部にサンドブラストを伴うサテン仕上げ、ブリッジとメインプレートはサンドブラスト表面とレーザー装飾が交互に施されています。スーパーコピー 時計 代金引換優良サイト。

 約70時間のパワーリザーブと耐磁性シリコンバランススプリングを誇るマニュファクチュール クロノグラフキャリバー MT5813は、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)の認定を取得しており、この独立機関が設定した基準を上回る性能を備えています。その認定ではケーシングされていない状態のムーブメントで日差の平均を-4秒から+6秒の間で許容していますが、チューダーは腕時計として組みあげた状態で日差-2、+4秒という、より高い基準を達成しています。機能性の高いムーブメントはチューダーが掲げる伝統的な時計製造の下で作り上げられ、精巧なコラムホイールメカニズムと垂直クラッチを備えています。チューダーの品質哲学に則り、すべてのチューダーの製品と同様に数々の過酷なテストによって保証された類い稀なる堅牢性と精度を保っています。

 クロノグラフ マニュファクチュールキャリバー ブライトリング 01をベースに、チューダーが開発した高精度調速機構を組み込み独自の仕上げが施されたこのムーブメントは、機械式ムーブメントのデザインと製造のノウハウを共有することを選んだ両ブランドの永続的な協力体制から誕生しました。

代金引換 チューダー ブラックベイ GMT オパラインダイヤル ブレスレット M79830RB-0010
素材:ステンレスケース&ブレスレット
風防:サファイアクリスタル
ムーブメント:クロノメーター自動巻(キャリバー MT5652 /約70時間パワーリザーブ)
防水性能:200M
文字盤:オパライン
その他:日付表示、GMT機能
サイズ:ケース径41MM、ケース厚み14.5MM
ブレスレット:フルコマ
型番:M79830RB-0010