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クォーツウォッチ開発をリードした諏訪精工舎の技術をさらに進化させ、

1978年(昭和53年)に発売されたセイコー クオーツ シャリオ Cal.5931が、国立科学博物館が認定する2024年度の重要科学技術史資料(通称、未来技術遺産)に登録された。

未来技術遺産とは、日本の科学技術の発展に寄与した重要な物品や技術の保存と継承を目的として2008年から始まった制度で、具体的には過去から現代にかけて開発された技術や製品、またその技術に関連する資料が将来の科学技術の研究や社会の発展にとって重要とされるものを指す。

未来技術遺産として認定されるためには、科学技術の進歩に顕著な貢献をした技術や製品であること、歴史的な意味や文化的な価値を持つものであること、そして現代および未来の技術発展にとって有用な知識や経験を提供するものであること、といった要件を満たしている必要がある。

選定に際しては、まず有識者による審査が行われ、科学技術史的な意義や保存の必要性を評価。認定されると、国立科学博物館がこれを保管し、公開展示や資料としての利用が行われることがある。未来技術遺産は、単なる“モノ”としてではなく、日本の技術的進化を象徴する遺産であり、未来の社会に役立つ資産としての意義を持つ。こうした資料を通じて、過去の技術革新がどのように現代の生活に影響を与えているかを学び、未来の技術開発に生かすことが期待されている。

これまでにもセイコーの製品はいくつか登録されており、セイコー クオーツ シャリオ Cal.5931は、以下の製品に続いて同社では7点目の登録となる。これまでの登録製品は以下のとおりだ。

・2018年度:世界初のクォーツ式腕時計「セイコー クオーツ アストロン 35SQ」
・2019年度:世界初の6桁表示デジタルウオッチ「セイコー クオーツLC V.F.A. 06LC」
・2020年度:「スパイラル水晶時計 SPX-961」、「音声報時時計ピラミッドトーク DA571」、「 超超薄型掛時計 HS301」
・2021年度:ぜんまいで駆動し、クォーツで制御する世界初の腕時計「セイコー スプリングドライブ 7R68」

未来技術遺産に選ばれた理由

セイコー クオーツ シャリオ Cal.5931が選定された理由は、ずばりアナログクォーツウォッチの小型・薄型化および電池の長寿命化を支える“適応駆動制御”と呼ばれるシステムを初めて搭載した腕時計であったからだ。

この適応駆動制御システムとは、針を動かすステップモーターの駆動パルス(信号)を複数種類持ち、モーターの回転ごとに時計の状態を判断して、最小の消費電力となるように切り替えるというもの。分かりやすく言えば、それまでアナログクォーツムーブメントにおける電力消費量の7~8割を占めていた、針を動かすためのステップモーターの電力消費量を従来の約半分に抑えることを可能にした画期的技術だった。その後、この制御システムはアナログクォーツウォッチに欠かすことのできない重要なコア技術のひとつと位置づけられ、現代においても改良を重ねながら用いられている。たとえば現行のGPSソーラーウォッチをはじめとするセイコーのアナログクォーツムーブメントにも、この適応駆動制御システムが組み込まれているほどである。

セイコー クオーツ シャリオとは?
セイコー クオーツ シャリオは、かつて存在したシャリオコレクションに属するバリエーションだ。男性向けの薄型ドレスウォッチとして誕生したコレクションで、当初は手巻きや自動巻きモデルもあり、クォーツモデルはそのひとつだった。セイコー クオーツ シャリオの名が確認できる公式な資料は、1974年の『セイコーウオッチカタログ vol.2(販売店向けの製品カタログ)』から。そして1978年に製作されたとされるトップ写真モデルのカラーバリエーション(Ref.CGX021)は、1980年のカタログでその存在を確認できる。

だが、実は1971年こそがシャリオコレクションの原点であろう。というのも、1971年の『セイコーセールス 10月号/No.160(セイコーの製品ラインナップや技術情報を消費者や販売代理店に伝えるために発行していた小冊子)』の10月の新製品情報として“セイコー ドレスウオッチ 2220”発売のニュースが報じられている。これは手巻き式の薄型ドレスウォッチだったが、これこそがのちにセイコー シャリオとして分類されるコレクションの一部になったと考えられる。1971年時点ではまだシャリオの名は見られないが、1974年の『セイコーウオッチカタログ vol.2』では、まったく同じモデルが“セイコー ドレスウオッチ シャリオ”として紹介されているのだ。

その一方、1960年代から1970年代前半にかけて、セイコーでは諏訪精工舎と第二精工舎が競うようにクォーツムーブメントを開発した。最初に販売にこぎつけたのは諏訪精工舎が開発したCal.35系(1969年)。これは世界最初のクォーツ式腕時計として販売されたセイコー クオーツ アストロン(Cal.35SQ)に搭載されたものだった。そして翌1970年には第二精工舎がCal.36系を発売する。しかしどちらも短命に終わり、製造の中心となったのは1971年登場のCal.38系(諏訪精工舎)と1972年登場のCal.39系(第二精工舎)だったが、Cal.39系は発光LEDを搭載するなど特殊であったため、コレクションの中心となったのはCal.38系であった。とはいえ、これらは基本的に精度を追求したもので厚みがあり、当時のトレンドであった薄型ドレスウォッチに向くムーブメントとは決して言えなかった。

アナログクォーツウォッチの小型・薄型化は時代が求めたものだった。セイコーのデザイン史をまとめた「Seiko Design 140」によれば、1960年代当時の日本ではスーツ姿の会社員が増えたことでスーツに合う薄型時計が売れ筋となり、ゴールドフェザーなどの薄型機械式ドレスウォッチが人気を集めたそうだ(世界的に見ると、1950年代にはすでに薄型時計開発をメーカー各社で進めており、そうしたトレンドが日本でも顕在化し始めていた)。こうした当時の様子を背景に、クォーツウォッチにおいても早くから小型・薄型化が求められた。

そんななか小型・薄型のクォーツウォッチとして市場に投入されたコレクションこそ、セイコー クオーツ シャリオだった。1974年にセイコー(当時の諏訪精工舎)は最大直径19.4mm、秒針なしの厚さで3.8mmというサイズを実現した小振りな量産クォーツムーブメントとしてCal.41を開発した。そしてセイコーはこのCal.41の派生系であるCal.4130を持ってクォーツのドレスウォッチを商品化し、分厚いクォーツではドレスウォッチは不可能という当時の常識を覆した。Cal.4130は世界最薄のクォーツムーブメント(当時)とされ、女性向けと思われる小振りなモデルに採用されたほか、男性向けのシャリオコレクションにもいち早く投入された。しかし当時の販売店向け製品カタログを見ても、クォーツの薄型ドレスウォッチのラインナップは決して多くはなかった。

第二精工舎が手がけた小型・薄型クォーツムーブメントCal.5931

前述のとおり、小型・薄型のクォーツウォッチ開発で1歩リードしていたのは諏訪精工舎だ。そんな最中に登場したセイコー クオーツ シャリオ Cal.5931(59系)は、待望のムーブメントだったに違いない。開発・製造を担ったのはクォーツウォッチ開発で先を行っていた諏訪精工舎ではなく、当時の第二精工舎だったのだ。

Cal.59系ムーブメントの登場以降、セイコーのクォーツウォッチコレクションはトレンドも受けて一気に花開くこととなる。その理由は、未来技術遺産の選定理由にあるとおり。小型・薄型化が図られただけでなく電池の長寿命化も叶えることとなり、さまざまなデザイン、サイズ、シーンにふさわしいクォーツウォッチが数多く製造されるようになり、選択肢は大幅に拡充した。

世界初のクォーツ式腕時計として登録されたセイコー クオーツ アストロン 35SQなどと比べると、その意義はやや分かりにくいかもしれない。だが、クォーツウォッチの普及に大きく貢献することとなったという意味では、Cal.59系ムーブメントは紛れもなく語り継ぐべき重要な技術遺産にふさわしいものと言えるだろう。

今回はミドルサイズのネオマティック(自動巻き)モデルを2本リリースした。

これまでで最も物議を醸したであろうノモスの時計、タンジェント 2デイト(72件ものコメントが寄せられた)が発表されてから数週間後、このグラスヒュッテのブランドは180度の方向転換をし、非常に保守的なふたつの時計、タンジェントとオリオン ネオマティック ドレをリリースした。

ノモスは予想どおりの反復的なスタイルに戻り、今回はミドルサイズのネオマティック(自動巻き)モデルを2本リリースした。今回は文字盤に、ほんのわずかに金のアクセントが加えられている。タンジェントは35mm径に厚さ6.9mmという、まさにバウハウスデザインの王道を征くドレスウォッチ然としたケースを持つ時計だ。ほかのタンジェント ネオマティックに共通するデザインとして、白く亜鉛メッキが施された文字盤、その周囲に5分ごとに刻まれたアラビア数字のミニッツトラックがあり、ノモスのロゴやスモールセコンドの目盛り、そして特徴的な時刻表示がブラックでプリントされている。ゴールドのアクセントは、時・分針、スモールセコンド、そして文字盤に印刷された“ネオマティック”という金色の文字で表現されている。

新しいタンジェント ネオマティック ドレ。

厚さ8.5mmの36.4mmケースを特徴とするオリオンには、さらにゴールドの要素が増えている。針や“ネオマティック”のゴールドに加えて、オリオン特有のダイヤモンドポリッシュ仕上げのアプライドインデックスもゴールドで仕上げられているのだ。今年の初めにノモスは、ゴールドのアクセントを加えたオリオン ネオマティック “ニュー ブラック”シリーズというきわめて印象的なモデルを生み出したが、今回はソフトホワイトのダイヤルがゴールドの輝きを少し和らげている。

新しいオリオン ネオマティック ドレ。

どちらのモデルも18mmのラグ幅、5気圧の防水性能を備えており、自社製の自動巻きムーブメントであるネオマティック Cal.DUW 3001を搭載している。このムーブメントは独自のノモススイングシステムを採用し、ブルースクリュー、グラスヒュッテ・ストライプ、そしてブランドの時計によく見られるペルラージュ装飾が施されている。なおパワーリザーブは約43時間だ。タンジェントはソリッドバック仕様のモデルで53万6800円から、裏蓋が1種類のオリオンは62万4800円(ともに税込)となっている。

我々の考え
今回のリリースはラインナップにさりげなく加わったものであり、タンジェント 2デイトのダブルデイト表示に驚いた多くの人々にとってはむしろ安心感を覚えるかもしれない。これらの時計が革新的かと言えばそうではない。しかし、タンジェント 2デイトやWatches & Wondersで披露された31色ものタンジェントのような、ここ1年のノモスの派手なリリースを経たうえで、長く支持されている定番モデルを好む層に向けた安定感のあるリリースと言えるだろう。

私は38mmのタンジェントを愛用しているが、初めて35mmのタンジェントを試したときに、これがオリジナルサイズである理由を思い出した。ラグが長くとも自分の細い手首には問題なく、タンジェントのケースは繊細でありながらシャープなケース形状に感じられる。36.4mmのオリオンも同じで、広々としたシンプルなダイヤルは小振りなケースシェイプでこそ映える。このサイズはまさに絶妙と言えるだろう。

どちらかひとつを選べと言われたら、間違いなくタンジェントを選ぶ。オリオンはゴールドとの組み合わせが素晴らしいデザインだと感じるが、タンジェントのほうがブラックの数字といったプリントの要素が多く、その分ゴールドのアクセントがダイヤル上でより際立っていると思う。あなたもそう思うだろうか?

以前から言っていることだが、ノモスはこの価格帯における薄型自社製ムーブメントのゴールドスタンダード(言葉遊びではない)を維持し続けている。むしろ薄型自社製を、略して“thin-house”とでも呼んでみてはどうだろうか。7mm未満の薄型自動巻きドレスウォッチをつくれるのであれば、ほかの競合ブランドももっと挑戦すべきだろう。

基本情報
ブランド: ノモス グラスヒュッテ(NOMOS Glashütte)
モデル名: タンジェント ネオマティック ドレ(Tangente neomatik doré)、オリオン ネオマティック ドレ(Orion neomatik doré)
型番: 192(タンジェント)、397(オリオン)

直径: 35mm(タンジェント)、36.4mm(オリオン)
厚さ: 6.9mm(タンジェント)、8.5mm(オリオン)
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ホワイトシルバーメッキ
インデックス: プリント(タンジェント)、金メッキ(オリオン)
夜光: なし
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ホーウィン社製ブラウンシェルコードバンストラップ

orion wristshot
ムーブメント情報
キャリバー: DUW 3001
機能: 時・分表示、スモールセコンド
直径: 28.8mm
厚さ: 3.2mm
パワーリザーブ: 約43時間
巻き上げ方式: 自動巻き
石数: 37

2025年のもっとも入手困難な時計のひとつかもしれない。

ここ1、2年のあいだに “ザ・ウォッチインターネット ”に入り浸っている人なら、日本の時計ブランド、大塚ローテックの時計を目にしたことがあるだろう。Redditなどで6号や7.5号が5000〜7000ドル(日本円で約75万~105万円)、あるいは1万ドル(日本円で約150万円)で取引されているのを見たことがあるかもしれない。私の同僚でHODINKEE Japanの和田将治氏のような時計ジャーナリストが7.5号を着用していたり、WatchMissGMT(現在はWatchMissLotecのほうがふさわしい?)のようなインフルエンサーが6号を着用していたりするのを見たことがあるかもしれない。さて、2週間前にその大塚ローテック 6号がGPHGでチャレンジ賞を受賞した。というわけで、もしここまでの話題になじみがない方は、いまこそ情報に追いつくチャンスだ。

Ōtsuka Lōtec No.6
 日本での休暇中、友人でありHODINKEE Japanの同僚でもある和田将治氏と東京近郊まで足を運んだ。せっかく地球の裏側まで来たのに、普段会う機会のないブランドやその関係者たちを訪ねないのはもったいない気がしたからだ。先日Four+Oneで紹介した友人のジョン・永山氏もそのひとりだが、この日は独立時計師であり実業家でもある浅岡 肇氏の工房の向かいにある会議室を訪れた。

 浅岡氏の手ごろな価格のブランド“クロノトウキョウ”や新ブランド“タカノ”の時計は見ることができたが、彼の名を冠した時計を見るチャンスはなかった。その代わりにクルマおよび家電製品のデザインに携わってきた工業デザイナーで、時計への情熱をアパートからガレージ、果ては今年のGPHG チャレンジ賞で3000スイスフラン以下のベストウォッチ賞受賞へと昇華させた工業デザイナー、片山次朗氏に会う機会を得た。

Ōtsuka Lōtec No.6
Ōtsuka Lōtec No.6
 スカイラインGTRであれ数え切れないほどのクールなグランドセイコーであれ、日本における多くの素晴らしいモノと同様、大塚ローテックはJDM(日本国内市場)における時代の寵児である。いまのところ、このブランドの時計が入手できるのは日本国内だけで、主に抽選方式で販売されている。さらに配送は日本国内の住所に限られ、決済も日本の金融機関が発行したクレジットカードのみに限られる。このような制約があるため、二次市場での価格が高騰している。しかし片山氏と現在ブランドをサポートしている浅岡氏は、この状況を打開したいと考えているようだ。

Ōtsuka Lōtec No.6
 魅力的な価格帯と独創的な技術(この点についてはのちほど説明する)だけでなく、大塚ローテックの時計デザインは唯一無二である。いろいろな意味で実にツイていたのは、この記事のために6号機の最新型を手に取ることができたことに加え、まさにそのモデルがGPHGで賞を受賞することになったことだ。6号は、ヴァシュロンのメルカトルに搭載されているレトログラード表示(ただし上下逆さま)をほうふつとさせる、比較的珍しいが直感的で読みやすいレトログラード表示を備えており、個性あふれるモデルである。私たちの訪問中、同僚のマサはヴィアネイ・ハルター(Vianney Halter ) アンティコア(Antiqua)によく似た7.5号(下の写真)を着用していた。そして、このモデルが片山氏と最初に話すきっかけとなった。

No. 7.5
シンガポールで見た大塚ローテック 7.5号。

 ここで悲しいこと、そして悔しいことを認めなければならない。こんなことは初めてのことなのだが、iPhoneのボイスメモの録音を失敗してしまったのだ。というよりむしろ、録音したデータが洗いざらい壊れてしまったようだ。これからはバックアップとして予備のボイスレコーダー機を携行するつもりだが、私たちがともに過ごした1時間の会話から直接の引用は紹介できない。その代わり、片山氏の経歴をざっと紹介しよう。

 片山次朗氏は伝統的な時計師ではなく、マックス・ブッサー(Max Büsser)氏やファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ(Fabrizio Buonamassa Stigliani)氏のような、デザインへの純粋な情熱によって時計の世界に辿り着いた偉大なデザイナーの流れを汲む。片山氏は長年、工業デザイナーとしてクルマや家電製品のデザインに携わってきた。自動車業界に身を置いていたが、2008年に自宅のアパートに収まるほど小さな(日本では並大抵のことではない)卓上旋盤を購入した。その限られた面積ではつくれるものも限られていたため、彼は時計に目を向け、この道を歩むことになった。

 片山氏によると、彼はしばらくのあいだ時計の世界とは無縁で、工業デザインのほかの分野からインスパイアされたケースデザインやモジュールに取り組んでいたという。そう、くだんのハルターの作品にも目を向けるようになったが、あの時計が革命的であったのと同様に、アンティコアのデザイン自体もどこからともなく生まれたものではないことを心に留めておく必要がある。私の目には、7.5号は時・分・秒を分離した3眼のヴィンテージ8ミリカメラをほうふつとさせる。一方、6号からはクルマのダッシュボードのメーターを瞬時に思い起こさせる。どちらも信じられないほど工業的だが、よく練られ、仕上げも見事だ。

Ōtsuka Lōtec No.6
 片山氏のデザインにはノスタルジーとセンチメンタルを覚えるが、同時に一定の実用性も確保されている。この時計は、余分なものをほとんどすべて取り除き(6号の日付は余分なものと言えるかもしれないが、私は煩わしいとは思わない)、繊細なサテン仕上げとダイヤル上の濃い型押しの表記に絞り込んでいる。必要な情報は(日本語ではあるが)すべて書かれている。ダイヤル上部には“6号 機械式”と“豊島 東京”、左側には“大塚ローテック製”、右側には“日常生活防水”と記されており、これは30mの防水性能を意味している。

Ōtsuka Lōtec No.6
 この時計はミヨタ製自動巻きムーブメント、Cal.9015を搭載しており、スケルトン仕様のケースバックをとおして眺めることができる。特筆すべき部分は少ないが、緩やかに傾斜したケースサイドが丸みを帯びたエッジへと細くなり、さらに傾斜した裏蓋のバンドにつながっているのが分かる。ラグはケースから突き出しており、非常に工業的な雰囲気で、何度でも言うがとてもチャーミングだ。ムーブメントは約40時間のパワーリザーブを備え、片山氏が設計したモジュールによって作動するレトログラード式時・分針を搭載している。このモジュールはダイヤルの下に隠れているが、公式ウェブサイトでその動作を見ることができる。また、中央下部にはスモールセコンド用のディスクと日付窓も確認できる。

Ōtsuka Lōtec No.6
 最初は6号に捉えどころのなさを感じていた。正直なところ、レトログラード針が私には少し繊細に見えたからだ(同じことが言えるかもしれない)。また無反射コーティングが施された完全にフラットなサファイア風防が、あらゆる角度でまるで存在しないかのごとく見えるのも驚きだった。写真でこの時計を見たときの私の反応のひとつは、風防がないのではという不信感だったと思う。“埃が混入したらどうするの? 雨が降ったらどうする? 針を引っ掛けて折ってしまいそうだ”と思った。だがそんな心配は杞憂に終わった。

Ōtsuka Lōtec No.6
 針の表示部分が盛り上がった様子はロイヤル オーク、ノーチラス、ウブロのどのデザインよりも舷窓を思わせる質感を持ち、現代においてスチームパンクの雰囲気を際立たせている。ハルターが数十年前に打ち出した聖火を受け継ぐブランドは多くないが、片山氏はその役割を見事に果たしている。

Ōtsuka Lōtec No.6
 おそらく時計全体で最も粗削りと思えるリューズに至るまで、彼はそれを完璧にやってのけ、しかもちゃんと機能している。リューズは指にやさしくなく、真に工業的な機械に見られるような質感のグリップを備えている。それでもサテン仕上げとポリッシュ仕上げのケース面とうまく調和し、ケースから突き出た様子はある種の気まぐれさを感じさせる。もしリューズが3時位置にあったならすべてが台無しになっただろうし、時計というよりもまるで蒸気船のボイラー室から引き出された機械を見ているような非日常感も台無しになっていただろう。

Ōtsuka Lōtec No.6
 6号(および7.5号も同様)は最近、素材が改良された。風防はミネラルガラスからサファイアクリスタルに変更され、より高品質なステンレススティールを使用する仕様となった。また初期の6号のメテオライトダイヤルは、今回のこのサテン仕上げのスティールダイヤルへと切り替わっている(全体のまとまりはよくなったが、ダウングレードという見方もある)。2023年末の時点では、片山氏は従業員3人で月産15本程度を生産していたが、新たに浅岡 肇氏が加わったことで、生産量は増加し始めるはずだ。これらの時計を初期に購入した顧客のなかには、信頼性やメンテナンス面に課題があったという事例を耳にしたことがあるが、ブランドが設備と生産能力を拡大し始めたことで、これらの諸問題も解消されつつあるようだ。

Ōtsuka Lōtec No.6
 316Lスティール製ケースのサイズは42.6mm×11.8mmで、数値上は少し大きく感じられる。しかしムーブメントサイズの制約という実用的な問題を超えて、このようなスチームパンク系のデザインには適しているといえよう。レトログラード表示用の隆起した部分が直径を狭めているため、横から見るとそれほど厚みは感じない。このケースデザインは、手首につけたときにより低い位置にあるように見せる効果を持つ。ブランドロゴが刻印されたピンバックルで固定されたカーフレザーストラップが付属するが、クッション部分が平行に2分割されているため、通常のカーフレザーよりもスポーティな印象を与えている。

Ōtsuka Lōtec No.6
 日本から帰国して以来、少なくとも5人の友人から大塚ローテックの“ツテ”を頼まれた。GPHG受賞以降は1週間に3人くらいが声をかけてくれた。ベン(・クライマー)はノーチラス熱狂時代、Ref.5711を希望小売価格で手に入れようとする人がどこからともなく現れたと話していたが、どうやら6号が私にとってのRef.5711のようだ。実際、そうであるに越したことはない。人々が再び既成概念にとらわれない考えを持つようになったことを物語っている。残念なことに、いろいろな制約があって私は手伝うことができない。できることなら自分用にも欲しいくらいだ。GPHG受賞はさておき、この新世代の手ごろなインディーズ(ファーラン・マリに当てはめるのをやめたのと同様、片山氏のような人にマイクロブランドという言葉は使いたくない)は、時計コミュニティに新たな風を呼び込んでいると思う。

ジャガー・ルクルトは好評を博しているトリビュートラインをさらに発展させたレベルソ・トリビュート・ジオグラフィークを新たに発表した。

本作は旅をテーマにした時計でありながら、インスピレーションの元となった1990年代のレベルソ・ジオグラフィークとは大きく異なるアプローチがとられている。

この新作、レベルソ・トリビュート・ジオグラフィークは、現行トリビュートシリーズのデザイン言語に沿って引き算された見事な美学を備えている。ケースのサイズは縦(ラグ・トゥ・ラグ)が49.4mmで横が29.9mm、厚さは11.14mm。これは現行のレベルソ・トリビュート・クロノグラフと同じ寸法であり、縦方向に特に大きいレベルソであることを意味している。

レベルソのフロントダイヤル側では、ポリッシュ仕上げかつファセット加工されたアプライドインデックスがサンレイ仕上げのダイヤルを縁取り、6時にはスモールセコンドが配される。ステンレススティールケースにはブルー、ピンクゴールドの限定モデルにはチョコレートカラーのダイヤルが採用されている。そして今回のジオグラフィークで新たに導入されたのが、文字盤上のJLCロゴ上に金属製の窓で囲われた大型の2桁デイト表示である。このデイト機構にはブランドが2021年に取得した特許技術が用いられており、一般的な大型日付表示とは異なり、数字ディスクが上下ではなく横並びに配置されている。右側のディスクにはフックが備えられており、左側の数字が切り替わる際に連動して右側のディスクも引き寄せられる構造となっている。たとえば、19日から20日に切り替わる際にこの仕組みが機能するというわけだ。

本作の最大の見どころは、なんといってもケースバックにある。ミドルケースを反転構造で反転させると、従来のワールドタイマーとはひと味違った趣向が現れる。ケースバック中央にはレーザー彫刻による世界地図が描かれ、大陸と経緯線がレリーフ状に刻まれ、海洋部分のくぼみには手作業でラッカーが塗り込まれている。さらにディスク全体には、最終的にポリッシュ仕上げが施される。地図を囲むように配置されたサファイアガラス窓の下には、24時間表記の回転リングが配され、昼夜の色分けがなされている。ケース上部のラグのあいだに隠されたプッシャーを使って調整する際には、この回転リングが1時間単位でジャンプする仕組みだ。ビッグデイトとトラベルタイム機構は、新開発の自社製キャリバー834によって駆動される。このムーブメントは時刻表示にモジュールを追加したものではなく、これらの複雑機構のためにいちから設計されたものである。

新作レベルソ・トリビュート・ジオグラフィークには、レベルソのストラップサプライヤーとして長年提携してきたカーサ・ファリアーノ製の付け替え用ストラップが2本付属する。ステンレススティールモデルにはブルーのキャンバスストラップとカーフスキンストラップが付属し、価格は330万円(税込)。一方、18Kピンクゴールド製の限定150本モデルには、タンカラーのカーフレザーストラップとブラックアリゲーターストラップが組み合わされており、価格は545万6000円(税込)となっている。

我々の考え
ジャガー・ルクルトのトリビュートラインには、これまでもずっと心くすぐられてきた。シャープなファセットインデックスや美しいダイヤルカラーなど、魅力的なディテールが随所に光っている。そして今回の新作、レベルソ・トリビュート・ジオグラフィークもまた、トリビュート・クロノグラフと同様に心躍る1本に仕上がっている。どちらのモデルも伝統的な“デュオフェイス”の枠にとらわれず、ケースバックに独自のひねりを加えている点が実に興味深い。

とはいえ、もしあなたが私のように手首の細い人でなければ、このレベルソの大きめのケースサイズも難なくつけこなせるだろう。そういう前提で見れば、この時計のデザインや仕上がりは非常に完成度が高い。ただルックスに関しては、かつてのモデルとの共通点があまり感じられないのも事実だ。正直なところあまりにも洗練されすぎていて、かつてのモデルと同じ流れを汲んでいるとは思えないほどだ。もちろんどちらも“ワールドタイマー”という点では共通しているが、以前のモデルが持っていたちょっと風変わりでユニークな魅力が少し懐かしくなってしまう。ただし過去の文脈を少し離れて見てみれば、このトリビュート・ジオグラフィークはそれ自体でしっかりと個性を放つデザインに仕上がっている。トリビュートラインにこうした複雑機構が加わっていくのを見るのは実に楽しいし、願わくば今後こうしたモデルがもう少しコンパクトなケースサイズでも展開されることを期待したい。

基本情報
ブランド: ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)
モデル名: レベルソ・トリビュート・ジオグラフィーク(Reverso Tribute Geographic)
型番: Q714845J(ステンレススティール)/Q714256J(ピンクゴールド)

直径: 29.9mm
厚さ: 11.14mm
全長: 49.4mm
ケース素材: SS(Q714845J)/PG(Q714256J)
文字盤色: ブルー(Q714845J)/ブラウン(Q714256J)
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット: カーサ・ファリアーノ製

Geographic Pink Gold Caseback
ムーブメント情報
キャリバー: 834
機能: 時・分表示、スモールセコンド、ビッグデイト、ワールドタイム
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 手巻き

価格 & 発売時期
価格: SS 330万円/PG 545万6000円(ともに税込)
発売時期: 発売中
限定: PGモデルは世界限定150本

ラブクロム(LOVECHROME)から、新作ヘアコーム「ラブクロム ウエービーツキ( WAVY TSUKI)」が登場。

ラブクロム、絡まりやすいボリュームヘア用コーム「ウエービーツキ」
ラブクロム K24GPウエービーツキ ゴールド 13,200円 ※9月5日(金)~コスメキッチン(Cosme Kitchen)・ビープル(Biople)・ビオップ(Biop)にて先行発売後、9月12日(金)~発売。
ラブクロム K24GPウエービーツキ ゴールド 13,200円
※9月5日(金)~コスメキッチン(Cosme Kitchen)・ビープル(Biople)・ビオップ(Biop)にて先行発売後、9月12日(金)~発売。
「ウエービーツキ」は、ラブクロムを代表するヘアコーム「ツキ」をボリューム髪向けにアップデートした新作モデル。コームの刃と刃の間に適度なスペースを設けることで、絡まりやすいボリュームヘアをはじめ、幅広い髪質のヘアスタイルを整えてくれる。

毛流れ&束感を活かしたコーミング
ラブクロム PG ウエービーツキ プレミアムブラック 6,820円
ラブクロム PG ウエービーツキ プレミアムブラック 6,820円
毛流れや束感などを意識したコーミングや、ウェーブがかった髪のアレンジなど、細かなヘアスタイリングにもぴったりだ。また、バスタイム中に使用できる「インバス(INBATH)」シリーズでは、絡まりがちな濡れた髪もやさしく梳かし、髪への負担を抑えたヘアケアを叶える。

ラブクロム K24GP ウエービーツキ ローズゴールド 34,650円
ラブクロム K24GP ウエービーツキ ローズゴールド 34,650円
ラインナップは、K24GPゴールドから、PGプレミアムブラックや最上級のK24GPローズゴールド、インバス用のプレミアムブラックまで、全4種を展開する。

【詳細】
「ラブクロム ウエービーツキ」
発売日:2025年9月5日(金)
取扱店舗:ラブクロム直営店舗および公式オンラインストア、一部取り扱い店舗
価格:
・ラブクロム K24GPウエービーツキ ゴールド 13,200円 ※9月5日(金)~コスメキッチン(Cosme Kitchen)・ビープル(Biople)・ビオップ(Biop)にて先行発売後、9月12日(金)~発売。
・ラブクロム K24GP ウエービーツキ ローズゴールド 34,650円
・ラブクロム PG ウエービーツキ プレミアムブラック 6,820円
・ラブクロム INBATH ウエービーツキ プレミアムブラック 6,930円

【問い合わせ先】
コスメキッチン
TEL:03-5774-5565

エトロ(ETRO)は、2026年春夏メンズコレクションをイタリア・ミラノにて発表した。

幻想的な夏の装い
エトロ 2026年春夏メンズコレクション、自由に放浪する夢の旅人|写真2
2026年春夏シーズンは、何かに縛られず自由に放浪する“夢の旅人”を思わせる、幻想的な夏の装いを提案。心地よいシルエットと詩的な色彩によって、開放感あふれるイメージを描き出す。

涼やかなペイズリー
エトロ 2026年春夏メンズコレクション、自由に放浪する夢の旅人|写真1
象徴的なペイズリーは薄く軽やかなブルゾンやシャツ、ショートパンツを華やかに彩るほか、繊細なジャカードのセットアップや小粒ペイズリーの総柄シャツなど、多彩なバリエーションで登場。ニットやデニムパンツには溶け込むような淡い色彩でペイズリーが落とし込まれている。また、爽やかなリネンのオープンカラーシャツの襟には、装飾的なペイズリー刺繍を施し、アクセントを効かせた。

エトロ 2026年春夏メンズコレクション、自由に放浪する夢の旅人|写真25
中でも目を引くのは、グリーンやブルーなどの涼やかな色彩に彩られたピース。みずみずしい草木を彷彿させるグリーンのブルゾンやシャツ、ピンクをアクセントに効かせたブルーのガウンは、光沢を備えた素材の質感も相まって、夢想的な輝きを放つ。

軽くしなやかな佇まい
エトロ 2026年春夏メンズコレクション、自由に放浪する夢の旅人|写真6
流れるようなしなやかさをもって、そっと身体にフィットするような佇まいも印象的だ。さらりとしたシルクのシャツはゆとりのあるトラウザーズにタックインして、端正ながらも軽快な装いに。刺繍を施したブルーのニットやニットポロシャツは緩やかに身体に寄り添い、アクティブなブルゾンは柔らかく空気を含むようなシルエットに仕上げている。

アクティブさをもたらすスカーフ
エトロ 2026年春夏メンズコレクション、自由に放浪する夢の旅人|写真8
また、スカーフもスタイリングに軽やかさをもたらしている。ボタンを開けたシャツの襟からちょうど見えるようにきゅっと巻いたバンダナや、分量を持たせてふわりと巻いたスカーフがアクティブなムードを漂わせる。かっちりとしたジャケットには、あえてラフな巻き方でスカーフを合わせて抜け感をプラス。ベルトとして、ウエストにスカーフを巻いたルックからも、気ままな雰囲気を感じられる。

シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)の2026年春夏コレクションが、2025年7月14日(月)、東京の科学技術館にて発表された。

“部屋に浮かぶ月”を感じるスイッチ
シンヤコヅカ 2026年春夏コレクション – 月とカーネーション、部屋という詩的な空間|写真1
夜空に浮かぶ月を綺麗だと思うこと、飾られた花を綺麗だと感じること──デザイナーの小塚信哉にとって、月と花、異なる場所にあるふたつのものが不思議と重なりあう空間が、「部屋」という私的な空間であった。部屋に浮かぶ月──部屋とはだから、ものを見る感覚に変容をもたらす、詩的な空間にほかなるまい。

シンヤコヅカ 2026年春夏コレクション – 月とカーネーション、部屋という詩的な空間|写真12
部屋という空間にまつわるデザイナー小塚の経験を、ここで引いておこう。小塚は、事務所の屋上から月を眺めるのを好んでいるという。月自体に、何か象徴的な意味を読みこむのではない。そこにはただ、「なんか素敵だな」と感じる、どこまでも私的な感覚が響いている。

シンヤコヅカ 2026年春夏コレクション – 月とカーネーション、部屋という詩的な空間|写真58
さて、小塚はある時、大阪の実家に帰ったおり、母親の部屋で過ごしていたという。「怠惰を形にした」ようにくつろぐなか、ふと、その部屋を見わたしてみる。それはいわば、「当たり前の」部屋であったという。目に入るのはたとえば、幼いころの自身の写真、色褪せた家族写真、そして小塚が18歳の時、母の日に贈ったという布のカーネーション。自らミシンで作ったこの布の花を、小塚は「なんか素敵だな」と眺めたという──ちょうど、屋上から月を見たときのように。

シンヤコヅカ 2026年春夏コレクション – 月とカーネーション、部屋という詩的な空間|写真25
「素敵だな」と感じるのは、あるものを目にすれば必ずそう感じるというように、自明なことでない。そこに小塚は、「スイッチ」が必要なのではないか?と捉える。今季のコレクションは、そんな変容をもたらす心の「スイッチ」であった。シャツやパンツ、ローブなどにグラデーションを描きだす月光の姿、随所に散りばめられたカーネーションのモチーフは、そんな思いを仮託したものにほかなるまい。

シンヤコヅカ 2026年春夏コレクション – 月とカーネーション、部屋という詩的な空間|写真22
ある場面とある場面を切り替える「スイッチ」。小塚にとってその最たる例が、自身が得意としてきたワークウェアだ──仕事着を纏えば、オフからオンへと感覚が切り替わるように。だから、コレクションでは、デニムジャケットやクロップド丈のワイドデニムパンツ、エプロン、ジャンプスーツなど、ワークテイストのウェアが数多く見られる。

シンヤコヅカ 2026年春夏コレクション – 月とカーネーション、部屋という詩的な空間|写真16
けれども、それは徹頭徹尾実用的であるという意味で「機能的」であるのではない。小塚が注意を払うのは、あるものを見て「素敵だな」と感じる、心的な「スイッチ」の機能なのだから。実際、先のワークウェアを見れば、ジャンプスーツはシャツのように軽快、エプロンやジャケットなどには、部屋を彩るタペストリーを想起させる、総柄のファブリックが用いられている。それは、実用性以上に、衣服の肌理に対するときめきでなくて何であろう。

シンヤコヅカ 2026年春夏コレクション – 月とカーネーション、部屋という詩的な空間|写真31
そう、ここは感覚に変容をもたらす、部屋という私的であるとともに詩的な空間なのだ。テーブルクロスを彷彿とさせる刺繍を施したカバーオール、柔らかなベルベットで仕立てたパジャマシャツ、身の回りの品々をモチーフにプリントしたシャツにパンツ──そこには、部屋に見出せるもの、部屋にのなかにいる親密な雰囲気が、温かく、柔らかく、そしてどこか雑多な佇まいで反映されているといえよう。

シンヤコヅカ 2026年春夏コレクション – 月とカーネーション、部屋という詩的な空間|写真21
部屋には往々にして、何か生活のうえで便利な、言い換えれば機能的な役割を担って、多様なものが、ややもすれば雑多にひしめいている。一見無秩序なこの雑多さには、しかし、そうした品々を求め、設えるという営み──それは時として無意識的な営みだ──のなかで、その部屋に住まう人の存在と記憶が照り映えのどこく立ち現れるのではなかろうか。翻って今季のシンヤコヅカは、部屋という雑多で、しかし親密な空間に詩的な感覚を結晶する、ささやかなプリズムのように作用しているのかもしれない。

アミ パリス(Ami Paris)の2025-26年秋冬コレクションから、新作メンズ・ウィメンズウェアが新登場。

柔らかな「ニュー・ブラック」のアウター
ダブルブレステッド ストレート コート 233,200円
ワイドトラウザーズ 111,100円 ※7月下旬~発売予定
ダブルブレステッド ストレート コート 233,200円
ワイドトラウザーズ 111,100円 ※7月下旬~発売予定
アミ パリスの2025-26年秋冬シーズンの特徴的な色として、チャコールグレーを新たなブラックとして解釈した「ニュー・ブラック」が挙げられる。ブラックよりもやや柔らかさを感じられる色合いで、上品さを演出してくれる。たとえば、ダブルブレストのメンズチェスターコートには、「ニュー・ブラック」のウールギャバジンを採用して温かみのある表情をプラス。同素材のワイドパンツとセットアップで着用しても、かっちりとしすぎずにエフォートレスな佇まいを楽しむことができる。

切りっぱなしディテールのジャケット
ボタンド ジャケット 139,700円 ※8月下旬~発売予定
トラウザーズ 99,000円 ※8月下旬~発売予定
ロングスリーブ バンダナ ブラウス 79,200円 ※8月上旬~発売予定
ボタンド ジャケット 139,700円 ※8月下旬~発売予定
トラウザーズ 99,000円 ※8月下旬~発売予定
ロングスリーブ バンダナ ブラウス 79,200円 ※8月上旬~発売予定
高密度でふっくらとした質感のボイルドウールギャバジンで仕立てたジャケットは、フロントに並ぶ大きめのボタンと切りっぱなしのディテールがアクセントに。大きな襟と肩をドロップさせたシルエットで、抜け感のある着こなしを楽しめるアウターだ。

ゆったりオーバーサイズのロングコート
ロングコート 243,100円
※8月上旬~発売予定
ロングコート 243,100円
※8月上旬~発売予定
アミ パリスを象徴する、ゆったりとしたオーバーサイズのロングコートもあわせて要チェックだ。生地をたっぷりと使って仕立てたオフホワイトのウールコートは、大胆な分量感ながらも、体になじんで流れるようなシルエットに。さっと羽織るだけで洗練されたスタイルになり、冬の着こなしに重宝しそうだ。

ウールフランネルのギャザースカート
ミディ コローラ スカート 223,300円
※9月上旬~発売予定
ミディ コローラ スカート 223,300円
※9月上旬~発売予定
贅沢にギャザーを寄せた「コローラ」スカートは、ウォーミングなウールフランネル素材で提案。ふんわりとした躍動感のあるフレアシルエットで、コーディネートに華やかさをもたらしてくれる。

【詳細】
アミ パリス 2025-26年秋冬 ウェア
発売時期:2025年7月中旬~順次
展開店舗:全国のアミ パリス
※アイテムによって発売時期は異なる
アイテム例:
・ダブルブレステッド ストレート コート 233,200円
・ボタンド ジャケット 139,700円 ※8月下旬~発売予定
・ロングコート 243,100円※8月上旬~発売予定
・ミディ コローラ スカート 223,300円※9月上旬~発売予定

【問い合わせ先】
アミ パリス ジャパン
オンライン カスタマーサービス

ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)のウィメンズバッグ「ダストバッグ」に新サイズ&新色が登場。

編み込みレザー×巾着スタイルの「ダストバッグ」
ダストバッグ 291,500円(H23×W32×D1cm)
ダストバッグ 291,500円(H23×W32×D1cm)
「ダストバッグ」は、ボッテガ・ヴェネタを象徴する編み込みレザー“イントレチャート”で仕上げた巾着スタイルのバッグ。ドローストリングクロージャーにはループが付いており、ポーチやショルダーバッグ、クロスボディバッグとしても使用できる。

ダストバッグ 291,500円(H23×W32×D1cm)
ダストバッグ 291,500円(H23×W32×D1cm)
そんな「ダストバッグ」の新色は、シンプルなブラックやホワイト、こっくりとしたダークブラウンのフォンダンテや、グレーがかったグリーンのトラバーチン、ワインレッドのバローロなど。ライニングを同系色でまとめているのもポイントだ。

小ぶりなスモール ダストバッグも
スモール ダストバッグ 236,500円(H16.6×W21×D1cm)
スモール ダストバッグ 236,500円(H16.6×W21×D1cm)
ちょっとしたお出かけ時などに重宝するスモールサイズの新作もお目見え。ドローストリングクロージャーについたループなどデザインはそのままに、ころんと可愛らしいサイズに仕上げた。ブラックや淡いピンク色などに加え、モノクロデザインがラインナップする。

アルファベットクリップのカスタマイズも
ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA) ダストバッグ|写真3
なお「ダストバッグ」シリーズでは、好きなアルファベットを刻印したクリップを最大3つまで組み合わせることができるのも特徴。イントレチャートにぴったりとフィットするゴールドクリップで、自由にカスタマイズを楽しんでみて。

【詳細】
ボッテガ・ヴェネタ「ダストバッグ」
発売時期:2025年6月
取扱店舗:全国のボッテガ・ヴェネタストア、公式オンラインストア
価格:
・ダストバッグ 291,500円(H23×W32×D1cm)
・スモール ダストバッグ 203,500円(H16.6×W21×D1cm)
・スモール ダストバッグ 236,500円(H16.6×W21×D1cm)

【問い合わせ先】
ボッテガ・ヴェネタ ジャパン
TEL:0120-60-1966

SUQQU25年秋コスメ、名品アイパレット「シグニチャー カラー アイズ」25年秋新色

SUQQU シグニチャー カラー アイズ 15 7,700円<新色>
「シグニチャー カラー アイズ」は、ベストセラーを誇る4色アイシャドウパレットだ。しっとりとした質感のパウダーがまぶたにピタッと密着。薄膜のように馴染むため、4色重ねてもムラにならず、美発色とパールの輝きが長時間続く。なめらかな塗り心地で、透き通るようなまなざしを叶えてくれる。

“究極のベーシック”ベージュパレット
SUQQU シグニチャー カラー アイズ 15 7,700円<新色>
SUQQU シグニチャー カラー アイズ 15 7,700円<新色>
そんな人気アイパレットに、2025年秋の新色「15 凛覗 -RINNOZOKI」が仲間入り。ベーシックカラーを追求したベージュパレットは、季節や肌トーンを問わず目元に彩りを与える。左上から、3色のパールを詰め込んだクリアなベースカラー、陰影を仕込むソフトなマットベージュ、繊細に煌めくパールベージュ、全体を柔らかく引き締めるブラウンをセット。4色をレイヤードするだけで、簡単に上品かつ凛とした瞳印象を演出してくれる。

【詳細】
SUQQU シグニチャー カラー アイズ 新1種 7,700円<新色>
発売日:2025年9月19日(金)

【問い合わせ先】
SUQQU(フリーダイヤル)