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シーファラーは、海、砂浜、そして太陽の情景を思い起こさせる時計です。

モダンなカレラでありながら、私たちが特に愛するヴィンテージホイヤーのデザイン哲学をしっかりと受け継いだ1本です。このコラボレーションでは、1968年のカラーリングとベゼルデザインをそのままに、タグ・ホイヤーの現代的な魅力が見事に融合されています。

1940年代後半から、ホイヤーはレーサー、パイロット、冒険家、そしてアウトドア愛好者のためにツールウォッチ、つまり特定の目的に特化したクロノグラフを製造することを使命としていました。これらの時計の一部は、アバクロンビー&フィッチを含む小売パートナー向けにホワイトラベルで提供されていました。約1世紀前、アバクロンビー&フィッチは自らを「世界一のスポーツ用品店」と謳い、テディ・ルーズベルト、アメリア・イアハート、アーネスト・ヘミングウェイといった著名なアウトドア愛好家たちを装備で支えていました。ニューヨークにある巨大な旗艦店には、かつて若き日のジャック・ホイヤーが担当していた時計部門があり、1940年代初頭、ホイヤーはこのニューヨークの小売店向けに、防水ケースに収められた高級なスリーレジスタークロノグラフの製造を開始しました。それはまさに冒険にふさわしい時計だったのです。

1947年か1948年頃、アバクロンビー&フィッチからホイヤーに対して、ジョン・オールデン・ナイトのソルナー理論を活用した時計デザイン依頼がありました。この理論は、太陽と月の位置に基づいて、魚や獲物が最も活動的になる時期を予測することができます。また、月が潮汐を支配しているように、この概念は海での潮の満ち引きの時期を予測するのにも役立ちます。ナイトは毎年、狩猟や釣りに最も適した日や時間を示す一連のチャートを発表していました。

当時のアバクロンビー&フィッチの社長であったウォルター・ヘインズは、この理論を活用したタイドインジケーターを備えた時計のデザインに関する特許を取得し、シャルル・エドゥアール・ホイヤーに手紙を書き、この新しいデザインの製造を依頼しました。

ジャックの高校時代の物理教師の助けを借りて、ホイヤーは情報を正確に記録する複雑機構を開発することができました。それは、29.5日の月の周期のちょうど2倍の期間である59日ごとにゆっくりと回転する文字盤を備えたものでした。

タイドインジケーターは、4時位置に追加されたプッシャーを簡単に操作することで、地元の潮汐表に合わせて更新することができました。最初のモデルは、控えめなクリーム色の文字盤と、6時位置に配置されたテクニカラーの太陽の文字盤を備え、これが日中に回転して満潮と干潮の時期を示すものでした。こうして、ソルナーが誕生します。

この新機能は予想通り、非常にニッチなものでした。しかし、発売後すぐに、ホイヤーが開発したデザインと技術は、アバクロンビーの依頼により、3つのレジスターを持つクロノグラフ機能と組み合わされました。通常9時位置にあるはずのランニングセコンドレジスターの代わりに、ホイヤーはソルナーのタイドダイヤルを搭載。クロノグラフと組み合わせることで、3時位置には青と白のレガッタタイマーが追加され、より多くの水上冒険に対応することができました。このタイドクロノグラフはアバクロンビー&フィッチによってシーファラーという名前で販売され、ホイヤーのマルチパーパスクロノグラフの新時代が幕を開けたのです。

約10年間、シーファラーの基本的な美学は大きく変わらずに保たれていました。しかし、ホイヤーのヴィンテージカタログのなかで、このブランドの変遷を最もよく示している時計はシーファラーかもしれません。他のアイコニックなモデルとは異なり、シーファラーは専用のケースが与えられることはありませんでした。次の20年間で、文字盤の色、ベゼル、ケースの形状やサイズが変化し、1960年代の終わりにはよりモダンでスポーティなスタイルにシフトしていきました。

1968年、ホイヤーはオリジナルシーファラーの最終バージョンを製作。頑丈なオータヴィアのコンプレッサーケースを採用したシーファラーRef. 2446Cは、100mの防水性能を持ち、これまで以上に海にふさわしい時計となりました。文字盤はダークアンスラサイトグレーで覆われ、回転式の分ベゼルが追加され、タイミング機能がさらに強化されました。タイドインジケーターは、日中の満潮と干潮の時間を視覚的に示す二色の青色を採用。シーファラー Ref. 2446C は、シーファラーの最後のバージョンとなり、それが今日まで続いています。

過去と現在のタグ・ホイヤーの魅力すべて
タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ シーファラー × Hodinkeeは、私たちのお気に入りであるシーファラーのリファレンスを現代的で頑丈かつ魅力的に再解釈したモデルです。シーファラーには専用のケースが存在しなかったため、この限定版をオータヴィアスタイルのケースではなく、42mmのカレラ グラスボックスケースに収めました。このドーム型サファイアクリスタル風防は、ヴィンテージのプレキシガラスのプロファイルを再現しつつ、耐久性と透明度が大幅に向上しており、水上での使用において重要な要素となっています。

オリジナルのカラースキームに忠実に、ブラックオパーリンの文字盤には、レガッタとタイドサブダイヤルにスカイブルーとロイヤルブルーの色合いがアクセントとして加えられています。カレラはベゼルがないケースであるため、オリジナルの美学を保つために、ブラックオパーリンの見返し内にベゼルを移動させました。

よく見ると、シーフェアラーのロゴは6時位置のサブレジスターに移され、後期のリファレンスの特徴的なブロック体からインスピレーションを得たカレラのフォントが使用されています。後期のシーファラーRef.2446Cのフィーリングはそのままに、未来に目を向けるタグ・ホイヤーの精神を尊重し12時位置に現在のタグ・ホイヤーとカレラのロゴを配しました。そして、現行のカレラモデルから日付窓が取り除かれたことにお気づきでしょう。

最後に、この時計にはブラックのテクスチャード・ラバーストラップが装着されており、海上での使用にも適しています。この時計は、まさにタグ・ホイヤーの過去と現在のすべてを体現しているのです。

ダイヤル
オリジナルのホイヤー シーファラー Ref.2446Cにインスパイアされたこのコラボレーションは、1968年のオリジナルのカラースキームとベゼルスケールを現代風にアップデートして維持しています。時計にはブラックオパーリンの文字盤が採用されており、内側の見返しには60秒スケールがあります。3つのサブレジスターはスカイブルー、シルバー、ホワイトの見事な組み合わせが特徴で、これはヴィンテージ後期のシーファラーを彷彿とさせます。9時位置にはタイドダイヤル、30分のヨットタイマーダイヤル(ヨットレースの5分間隔で分割)とランニングセコンドのサブダイヤルが配置されています。

グラスボックスコンセプトの未来志向を反映し、12時位置には現代のタグ・ホイヤーとカレラのロゴが施されています。オリジナルへのオマージュとして、6時位置には新たにデザインされたシーファラーのロゴが。文字盤は、昼間は白く、夜間は緑に光るスーパールミノバを施した磨き上げられたスティール製インデックスと針で強調されています。

ケース
タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ シーファラー × Hodinkeeは、繊細なサテン仕上げが施されたステンレススティール製の42mmのカレラ グラスボックスケースに収められています。ラグ幅は22mm、ラグからラグまでの長さは48.6mm、厚さは14.4mmです。クロノグラフのプッシャーはケースの右側に配置され、新たに「TIDE」プッシャーが左側に設けられています。

すべての時計は100mの防水性を確保するために、水中での耐圧テストが実施されています。ケースバックには、このコラボレーションを記念して「TAG Heuer x Hodinkee」の刻印と、限定版の個別番号XXX/968が施されています。

ブランド10番目の“基本発明”にあたるナノ・フドロワイアントEWTを発表した。

この時計は圧巻の仕上がりだ。同ブランドの発明や功績を称えるインヴェンション ピースシリーズにはトゥールビヨンが頻繁に採用されており、この時計にも同機構の姿が見られる。ダブルトゥールビヨン 30°から始まった軌跡の集大成として登場したこのモデルは、驚くほど着用しやすいモノプッシャー式クロノグラフ(フライバック式で、同社初のクロノグラフとなる)に初のフライングトゥールビヨンを搭載しているが、注目すべき点はそれだけではない。

タンタル製ベゼルとスケルトンケースバックを備えた直径37.9mm×厚さ10.49mmのホワイトゴールド(WG)製ケースを使用したこのモデルには、2万1600振動/時で駆動するトゥールビヨンケージに基づき6分の1秒単位の表示を行う常時作動のフドロワイアント秒針(または“ライトニング秒針”とも呼ばれる)も搭載されている。この機構は垂直方向を保ちながら60秒で1周するトゥールビヨンに直結する。トゥールビヨンの振幅を直接伝えることで通常のフドロワイアント輪列の余計な部品を省き、ムーブメントの小型化(直径31mm)と部品数の削減(合計428パーツ)に成功している。

厚さはわずか10.49mmしかない。

もちろん限界もある。たとえばクロノグラフ作動時のパワーリザーブは、24時間しかない(クロノグラフ非作動時の総パワーリザーブは公表されていない)。そしてもうひとつ挙げると、この非常に高価な46万5000スイスフラン(日本円で約8200万円)のナノ・フドロワイアントEWTは冗談抜きで11本しか製造されないことだ。しかしすべてのモデルに、コレクターのあいだで長年定評があるグルーベル・フォルセイならではの手仕上げが施されている。

金額や入手困難な点を気にしないなら、このモデルは今年発売された時計のなかで私が手に入れたい時計のトップ3に入る。銀行強盗をして信じられない金額を手に入れたかのような興奮で汗をかきつつ、存在しない上限額のクレジットカードを差し出したくなる最初の時計になるかもしれない(いや、実際にこの時計を手に入れるために襲うべき場所は銀行ではないだろうが)。

値段のことはちょっと脇に置いておこう。ビンス・マクマホン(Vince McMahon)氏のネットミーム(アメリカのプロレス団体WWEのCEOであるビンス氏が、興奮や驚きを次第に強めていく様子を切り取った一連の画像。彼が徐々に驚き、最後には大興奮で椅子からのけぞるようなリアクションを見せる)を見たことはあるだろうか? 同僚にこの時計のことを説明した際、まさにそのミームのような反応をされた。大きさがたった37.9mm? それだけでも注目に値する。厚さがわずか10.49mmだって? 気に入った。モノプッシャークロノグラフ? なんとしても欲しい。さらにフライングトゥールビヨンと、トゥールビヨンケージに直接取り付けられたフドロワイアント秒針? もう何の話をしているのかわからない! これはまさに驚異的だ。

先に述べたとおり、サイズだけでもこの時計は特筆に値する。厚みはわずか10.49mmだが、ラグの位置や形状、長さのために手首につけると少し浮いたような感じがする。タンタル製の外周リングにサファイアクリスタルを備えたケースバックが背面に立体感を与え、さらにタンタル製ベゼルとドーム型風防もフォルムに奥行きを加えている。直径はややモダンな印象だが、手首で少し高く見える点はパテックのRef.5004(厚さ12.8mm)を彷彿とさせる。ただ、どちらも毎日つけていたいくらい素晴らしい。

ベン・クライマーにこの時計について話したところ、これは時計愛好家、特にグルーベル・フォルセイのターゲット層が10年以上前なら熱狂したであろう時計だと彼は言った。私見だが、ここ数年でグルーベル・フォルセイへの注目はやや薄れているように感じる。今取り上げているのは約54万ドル相当の時計なので、顧客数が非常に限られているのは事実だが、この価格帯の時計を買う人は意外といる。それでも過去2年間にわたり、高級時計コレクターの集会のために世界中を飛び回ってきたなかで、実際に手首にグルーベル・フォルセイをつけている人を目にしたのは2回だけだった。そしてそのどちらも、今月初めにシンガポールで開催されたIAMWATCHでの出来事だった。いったいこの会場で何が起こっていたのだろうか?

グルーベル・フォルセイはここ数年、購買者が各々のPRによって耳目を集める有名ブランドに流れていくなかでブランドとしてのアイデンティティを見失いかけていた。同ブランドは急速に製造数を拡大し、2021年の年間130本から翌年には2022年には260本に倍増した。また(短期間であったようだが)よりシンプルなモデルを投入してより広範な層への参入を試みたが、そうした製品でさえ驚くほど複雑な構造を持ち、価格は数千万円に達していた。さらにグルーベル・フォルセイには、異なるふたつのデザイン言語が存在する。

コンヴェクスラインはより現代的な購買者を引き付けるかもしれないが、リシャール・ミルと競合することになる。リシャール・ミルは(品質や時計製造技術は別として)同じ価格帯で同様のニーズを満たし、年間5600本以上の生産量により比較的入手しやすいブランドとなっている(とはいえ入手が容易なわけではないが)。しかしこの時計はまさに今のグルーベル・フォルセイに必要なものであり、そしてあらゆる面で圧倒的な存在感を放っている。

稲妻のようなスピードで動く針をぜひ見て欲しい。

グルーベル・フォルセイの“ナノメカニクス”や“ナノジュールス単位”でのエネルギー管理については、今回は深く触れないでおこう。その真偽を確かめるには情報が足りず、単なるマーケティング用語となっている可能性もあるからだ。理解を深めるには、スティーブン・フォルセイ(Stephen Forsey)氏にフォローアップで話を聞く価値があるかもしれない(実現するかどうかは今後わかるだろう)。

しかし2万1600振動/時のテンプによって直接駆動され、1秒を6分割して動くフドロワイアント秒針(私が好む複雑機構のひとつだ)という点だけでも、これは驚異的な成果だ。グルーベル・フォルセイによれば、従来のフドロワイアントは1回のジャンプで30μJ(マイクロジュール)を消費するが、ナノ・フドロワイアントは1回のジャンプで16nJ(ナノジュール)しか消費せず、圧倒的な効率化を実現しているという。

グルーベル・フォルセイらしいデザインで、クロノグラフのコラムホイールからフロスト加工、鏡面研磨、面取りに至るまで、ナノ・フドロワイアントEWTに搭載されたムーブメントの各パーツは完璧に仕上げられている。最初はブリッジの配置やサイズがクロノグラフに期待される歯車やレバーの存在感を損ねていると思ったが、時間が経つにつれてそのシンプルさが美しいことに気づいた。

おそらくこれはグルーベル・フォルセイがこれまでに手がけたなかで最も複雑なモデルだが、ファンを熱狂させるような時計はこれにとどまらず今後も登場し続けるだろう。この時計の値段は驚くべきものだが、今年見たなかで最もクールかつ印象的な時計であり、手に入れられるのは選ばれし11人だけだ。

グルーベル・フォルセイ ナノ・フドロワイアントEWT。直径37.9mm、厚さ10.49mmのWG製ケース、タンタル製のベゼルとケースバックリング。30m防水。ゴールド製の多層ダイヤル、ロジウムカラー、エングレービングが施されたブラックラッカー仕上げの時表示リングと分表示サークル、トゥールビヨンが覗く開口部、ゴールドのスモールセコンドとクロノグラフミニッツカウンター、ポリッシュ仕上げの面取り。フロスト仕上げのフドロワイアント、秒単位の目盛りとブラックラッカー仕上げ。時・分表示、ワンミニットフライングトゥールビヨンと連動するライトニング秒針、モノプッシャークロノグラフ。2万1600振動/時で動作する手巻きムーブメントのクロノグラフ作動時のパワーリザーブは24時間。動物素材不使用の手縫いストラップ。WG製ピンバックル、手彫りのGFロゴ入り。価格46万5000スイスフラン(記事掲載時約54万ドル/日本円で約8200万円)。限定11本。

フェンディの厚底スニーカー「フェンディ マッチ」が新登場。

「フェンディ マッチ」プレイフルな新作スニーカー
フェンディスーパーコピー マッチ」プラットフォームスニーカー 207,900円
「フェンディ マッチ」プラットフォームスニーカー 207,900円
「フェンディ マッチ」新作スニーカーは、2021年に発売されたオリジナルモデルをベースに、5cmのプラットフォームソールと小さめの「FF」ロゴ、そして取り外し可能なチャームを加えてアレンジを加えた厚底スニーカー。ホワイトやピンク、ミントグリーンといったクリーミーなカラーとポップなディテールによる、プレイフルな表情が魅力だ。

「フェンディ マッチ」プラットフォームスニーカー 207,900円
「フェンディ マッチ」プラットフォームスニーカー 207,900円
「フェンディ マッチ」に付属するミニチャームは、ふんわりとしたポンポンを配して人形のように仕上げたチャームと、「ペカン」ストライプタグ付きチャームの2種。アッパーのカラーと連動したマルチカラーのシューレースに取り付けて、大胆なアクセントをプラスすることができる。
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発売日:2025年7月17日(木)
展開店舗:フェンディ直営店、フェンディ公式オンラインストア
価格:207,900円

【問い合わせ先】
フェンディ ジャパン
TEL:0120-001-829

今回の新作UR-150は時計としての革新性ももちろんすごいが。

新作UR-150を説明するには、“よりワイドなレトログラード表示”と表現するのが適しているかもしれない。ウルベルクの特徴であるサテライトディスプレイは通常120°の弧を描くが、このモデルでは240°に広がっている。では、これは何を意味するのか? まず、サテライトディスプレイ全般の仕組みを解説しよう。サテライトディスプレイは時計回りに進むが、時間が経過してもディスク自体が回転するわけではない。赤いフレームの先端には矢印が付いており、文字盤外周にあるミニッツトラックを指して時間を示す。そして分針が60分に近づくと、フレーム全体が勢いよく0に戻り、ディスクが進んで次の時間をフレーム内に表示する仕組みだ。

秒表示がないため、分目盛りを広く配置することで視認性が向上している(これはムーブメント自体の精度ではなく、読み取りの精度の話だ)。つまり、分表示がより読み取りやすくなっているのだ。時間の設定は12時位置のリューズで行うのだが、その操作は非常に触覚的な体験だ。リューズを操作するとムーブメント全体がゼロに戻るスナップを実際に感じ取れる。通常、12時位置にリューズを配置するのは扱いづらいものだが、リューズは大振りなサイズで操作性のバランスがよく、なおかつ邪魔にならない位置に収まっている点が秀逸だ。

この新作での主な功績は、新しいムーブメントが文字盤上の表示範囲を広げたこと自体ではなく、その実現方法にある。ここはウルベルクのフェリックス・バウムガルトナー(Felix Baumgartner)氏に説明を任せよう。

「すべてのサテライトを駆動し、時針を誘導し、各要素が正確なタイミングでジャンプするようにするために、新しいサテライトコンプリケーションシステムを設計しました。このシステムは、サテライトとベースムーブメントのあいだに配置されたフライングホイールとピニオンを中心に構築されています。これがカムの“ガイディングスレッド(動きを導く指針)”を読み取り、追従します。そのため従来のマルタ十字に基づく装置を、カムとラック(土台)システムに置き換えました。この新しい設計には非常に特殊なバネの開発が必要で、その製造は自社工房で独自に加工する必要がありました。この動きの躍動感をより視覚的に楽しめるようにするため、通常の60から0の目盛り間の距離を2倍に拡大しています」と、彼は語る。

より興味深いのは、視認性の向上が主目的ではなく、ムーブメントの技術的な成果を強調するという意図の副次的な効果だったという点だ。これらの動作はわずか100分の1秒と、一瞬で完了する。これについてサソリの一撃のようだとブランドは表現している。そしてカルーセルアームに取り付けられたウェイトは、これまでで最大のサイズを誇るだけでなく、このスナップ動作の力をバランスよく制御するために不可欠な要素となっている。

同ムーブメントは自動巻きだが、巻き上げの速度や使用時に発生する衝撃、さらにはムーブメントが動作する際の力を抑えるため、ブランドは二重のタービンシステムを採用している。そしてこのタービンが、衝撃を吸収する仕組みだ。とはいえ何よりも印象的だったのは、ムーブメントの裏側の見た目だ。文字盤側からも多くのメカニズムが見えるが、裏側から見えるローターのデザインはこれまで見たどの時計とも違う独特なものだった。

この時計は有機的なドーム型形状と横から見たときのプロファイルが特徴で、手首にフィットして快適に着用できる。ケースはサンドブラスト仕上げとショットブラスト仕上げが施されたチタンおよびスティールで構成され、ふたつの異なるモデルがそれぞれ異なるカラーで仕上げられている。どちらのモデルも50本の限定生産である。

昨年、シンガポールで両モデルを目にする機会があったが、撮影したのは下に掲載した“ダーク”モデルのみだ。このモデルはアンスラサイトカラーのPVD処理が施されたケースと赤いフレームの分針が特徴である。光の当たり具合によって、ダークのブラックアウトされたケースが少しグレーがかった印象を与えることもあるが、PVD加工のない“タイタン”モデルは、基本的にこのグレーの色味となっている。

下の写真だけ見ると時計があまり手首にフィットしていないように見えるかもしれないが、それはウルベルクが非常に長めのラバーストラップを標準で提供しているからだろう。おそらく、9インチ(約22cm)の手首サイズでも、箱から出したまま特に問題なく装着できるのではないだろうか。写真を撮っていないときに、ストラップを調整して7.25インチ(約18.4cm)の自分の手首にしっかりフィットさせてみたところ、ぴったりと手首に沿った。実際、これまで着用したウルベルクのなかで最も快適だったかもしれない。

新作UR-150 “スコーピオン”の価格は、PVD加工のない“タイタン”モデルが8万8000スイスフラン(日本円で約1500万円)、先述した“ダーク”モデルが8万9000スイスフラン(日本円で約1530万円)となっている。決してお得とは言えない価格だが、ウルベルクへの愛着とブラックアウトされたデザインへの偏愛を考えると、この時計がウルベルクらしい非常にクールな一品であることは間違いない。

人気の桜ダイヤルをクリーミーな色合いに仕上げた、新作のSBGH368である。

2023年、グランドセイコーは手巻きスプリングドライブのCal.9R31を搭載した100本限定のSBGY026を発表した。そして今回、62GSケースに18KRGを採用した初のレギュラーモデルが登場。クラシックなデザインを継承しつつ、より力強く存在感のあるケースデザインとなっている。

ムーブメントには約55時間のパワーリザーブを備える自動巻きのCal.9S85、通称“ハイビート36000”を搭載。ケースサイズは38mm×12.9mmで、シースルーバック仕様ながら100mの防水性能も確保している。ドレスウォッチとしては少しタフすぎるかもしれないが、個人的にはむしろうれしいポイントだ。

グランドセイコー SBGH368は、4月1日より発売を予定しており、希望小売価格は440万円(税込)だ。

昨年日本を訪れた際にこの時計のプレビューを見る機会があり、その素晴らしさに圧倒された。確かに、手巻きムーブメントでデイト表示のないSBGY026のほうが好みかもしれないが、RGと淡いクリームピンクのダイヤルの組み合わせは、間違いなく最高クラスの美しさだった。62GSケースは一般的なドレスウォッチよりも少し大胆なデザインではある(正直、“ドレスウォッチ”と断言すると議論が起きそうで少し怖い)。とはいえ、これが人生最後のゴールドウォッチになるかもしれないと思えるような1本であることは間違いない。

SBGH368
基本情報
ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko)
モデル名: ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000 桜隠し(Heritage CollectionMechanical Hi-Beat 36000 sakura-kakushi)
型番: SBGH368

直径: 38mm(ラグ・トゥ・ラグは44.7mm)
厚さ: 12.9mm
ケース素材: 18Kローズゴールド
文字盤: カッパーピンク
インデックス: 18KRG製アプライド
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: クロコダイルレザーストラップ、3つ折りクラスプ付き

SBGH368
ムーブメント情報
キャリバー: 9S85
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約55時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: ハイビートの3万6000振動/時
石数: 37
クロノメーター: なし、ただし日差+5~-3秒
追加情報: 耐磁4800A/m

価格 & 発売時期
価格: 440万円(税込))
発売時期: 2025年4月1日発売予定
限定: なし

ブルガリ×MB&Fが再びコラボレーションし!

史上最も未来的な“セルペンティ”が誕生!

“アイコン”という言葉は時計の世界でよく使われるが、ときとして乱用されすぎている感もある。しかしブルガリのセルペンティなら、本物のアイコンと呼ぶにふさわしい。蛇の頭を模したデザインが特徴のこのシリーズは、まさに唯一無二の存在だ。手首にぐるりと巻きつくセルペンティ トゥボガスは、1周、2周、あるいは何重にも巻くことができるカフスタイルで、今もっとも注目されている“イット(ホットな)”ウォッチのひとつ。一方セルペンティ セドゥットーリは、同じデザインの流れをくみつつ、よりクラシックなブレスレットウォッチとして仕上げられている。そしてセルペンティの極みともいえるのがセルペンティ ミステリオーシ。蛇の頭のなかに時計が隠されたこのモデルは、世界最高峰のジェムセッティングや漆芸、ジュエリー技法が惜しみなく施された、まさに芸術品のようなアイテムだ。
ただしこれまでになかったものがある…少なくとも、ブルガリ オルロジュリーのプロダクト・クリエイション・エグゼクティブ・ディレクター、ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ(Fabrizio Buonamassa Stigliani)氏の目には。それは大胆でマスキュリンなセルペンティで、もっと幅広い人たちの手元にこのアイコンを届けるモデルだ。そしてそれが今日ついに登場する。ブルガリと未来的なウォッチメイキングで知られるMB&F​が2度目のコラボレーションを果たし、シンプルに“セルペンティ”と名付けた新作を発表。ただその名前とは裏腹に、これまでのセルペンティとはまったく異なる、新しいスタイルの時計となった。

マックス・ブッサー(Max Büsser)氏とファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏。Photo courtesy MB&F and Bulgari.

LVMHでファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏とマクシミリアン・ブッサー(Maximilian Büsser)氏のコラボの噂を聞いたとき、とてもワクワクした。この業界でも特に好きなふたりで、時計そのものはもちろんだがそれ以上に彼らの個性や視点がおもしろい。ただし前回のレガシー・マシン フライング T アレグラは、ブルガリのハイジュエリーの魅力を最大限に生かした作品だった。だからこそ新しいコラボの話が出たときは、まだセルペンティという名前すら聞く前から、“今回はもう少し自分向きの時計になるかも?”と期待していた(まあその“自分”になるには、もっと深い懐が必要なのは間違いない)。

ジェンダーウォッチの話はひとまず置いておいて、これまでのセルペンティが主に女性向けにデザインされ、愛されてきたのは間違いない。セルペンティのデザインは基本的に蛇のビジュアルにフォーカスしていて、ブルガリはこれを“永遠の再生と大胆なメタモルフォーゼの象徴”と呼んでいる。だが今やその枠を超えて進化してきた。ではブルガリ×MB&Fのセルペンティはどんな形になるのか? スタイリッシュなブレスレット? カフ? それとも鱗や舌がついている? さすがにそこまで振り切ってはいないものの、それでもしっかりMB&Fらしさが詰まった仕上がりになっている。

MB&Fが好きなら、この時計のベースがどこから来ているかすぐにピンとくるはず。ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏のアイデアのヒントになったのは、2020年に発表されたMB&FのHM10 “ブルドッグ”だ。HM10はドーム型のディスプレイをふたつ備えていて、左が時、右が分を表示。その丸みを帯びたヘッドデザインが、まるで目のように見えるというユニークなスタイルだった。

ブルドッグはどちらかというとカエルっぽい気がする(ちなみに“ranine”がカエルっぽいという意味なのはもちろん調べた)。カエルは両生類であり蛇みたいな爬虫類とは違うが、進化的な距離ほどにはイメージの飛躍は必要なかった。そんなことを考えつつ、ボナマッサ・スティリアーニ氏はすぐにスケッチを始めて、もっと蛇らしいデザインを探し始めた。

個人的に気に入っているのは、ボナマッサ・スティリアーニ氏が“コブラ”と名付けたセルペンティの初期スケッチのひとつ。目にあたる部分はシャープなスリット状になっていて、全体的に直線的なデザインだ。そしてスケール(鱗)パターンを施したラバーストラップが採用されていた。ストラップ部分は少し安っぽく見えたり、実際のつけ心地も微妙だったかもしれないが、セルペンティ トゥボガスの巻きつくブレスレットのアイデアをうまく取り入れていたのはおもしろい。このデザインを、過度につくり込みすぎたりより多くの人(特にジュエリー系のデザインに挑戦しづらい男性)にとって“つけにくい”ものにせずに仕上げる方法は、正直なかなか思い浮かばない。しかしプレス資料やプレゼンに含まれていたスケッチを見ると、実際にどんな方向性が検討されていたのかが垣間見えて、とても興味深かった。とはいえ最終的に完成したモデルも素晴らしい仕上がりになっている。

ブルガリ×MB&Fのセルペンティはまるでクルマのように、見る角度によって印象が変わる時計だ。それに加えてケースの素材によっても表情が大きく変わる。今回用意されたのは、18Kローズゴールド、グレード5のポリッシュ仕上げチタン、そしてブラックPVDコーティングのステンレススティールの3種類。デザインの流れも独特で、“後部(通常の時計で言えば12時位置)”からアーチを描くラインが、セルペンティの“鼻先”に向かってスッと細くなっていく。上から見ると蛇っぽさに気づきにくいかもしれないが、真正面から“鼻先”を見つめると、その特徴的なフォルムがはっきりと現れる。

個人的に、このデザインの効果が最も際立っているのは18KRGケースだと思う。エッジ部分が光と影を拾いコントラストを生み出すことで、セルペンティのフォルムをより強調している。このケースではグリーンのアクセントが使われており、時・分を表示するドーム部分もグリーンで統一されている。中央部分には、“脳”に見立てられた巨大な14mmのフライングテンプが浮かぶように配置され、ダブルネームのブリッジに支えられている。この独特な構造が、時計のデザインをより未来的でダイナミックなものにしている。

また上から見たときに注目したいのが、ラグのように機能するふたつのリューズ。左側のリューズは11時位置にあり、手巻き用。右側のリューズは1時位置に配置され時刻調整に使われる。この配置が時計のデザインと機能性を絶妙に融合させている。

先に言っておくと、この時計は決して小さくない。まあ、MB&Fの時計が小振りなことなんてほとんどないが、横39mm、縦53mmというやや掴みどころのないサイズ感に加えて、厚さ18mmとなると、正直“つけるのは不可能では?”と思ってしまう。ところが実物を初めて見たとき、一緒にいたベン(・クライマー)が真っ先に口にしたのは“意外とウェアラブルだ”という言葉だった(ベタな表現で恐縮だが本当にそうだった)。

蛇は、別にあったかくてフレンドリーな生き物ではないが、この新しいセルペンティはとにかく凶悪な雰囲気をまとっている。特に鼻先の鋭いデザインがそれを強調している。ただブッサー氏とボナマッサ・スティリアーニ氏は、あえて角ばった形ではなく、より自然なスローピングデザインに仕上げた。このふたりはクルマ好きとしても知られていて、これまでも自動車デザインを取り入れたことがある。ボナマッサ・スティリアーニ氏とは、写真やミッレ・ミリアの話で盛り上がったことがあるが、そんな背景を考えれば今回のデザインでもクルマ的な要素が取り入れられているのはまったく驚きではない。

時計の背面には、スポーツカーのリアウィンドウを思わせる段差のあるサファイアクリスタルを採用。リューズは、まるでクルマのホイールのような形状をしており、その下に配置されたふたつのパーツはV12エンジンのバルブカバーにも見える。全体のデザインは、テスタロッサやランボルギーニ・カウンタックのような直線的でアグレッシブなものではなく、フェラーリ330 P4やディーノ246 GTのような流麗なフォルムに近い。このたとえで言えば、むしろ大歓迎だ。

この時計には、5枚の反射防止コーティングが施されたサファイアクリスタルが使われている。2枚は目にあたり、1枚は脳、もう1枚はエンジンに相当する部分だ。そして5枚目は、いわばムーブメントの“アンダーキャリッジ(足回り)”、つまりこの獣”の腹部にあたる部分に配置されている。そこから覗くムーブメントは、精巧に仕上げられたオープンワークデザインになっており、大きく開いたスペースから歯車の動きを楽しむことができる。手仕上げの美しさが際立つ構造で、さらにパワーリザーブインジケーターも搭載されている。

本作は手巻きムーブメントを搭載しているが、正直なところ単なる時計というよりも、まるで機械仕掛けのアート作品のように感じる。実際これほど時間を合わせなくてもいい、と思えた時計は初めてかもしれない。重要なのは時間を知ることよりも、これを身につけるという体験そのものなのだ。

まだ触れていなかったが、この時計のなかで最も控えめながらも、実はかなりおもしろいディテールがある。それはセルペンティの鼻先に最も近い部分にあるラグだ。これは実は蛇の牙を模している。厳密に言えば、爬虫類学的にはソレノグリフ型の牙にあたる。これは、長くてなかが空洞になっていて(完全にそうではないが)、動かせる構造を持つのが特徴だ。見た目のアクセントになっているだけでなく装着感にも貢献しており、手縫いのラバーストラップとベルクロの組み合わせによって、手首にしっかりフィットするデザインになっている。

ブラックコーティングの時計は本当に好きだ。3種類のセルペンティのなかで一番“危険な香り”がするのは、間違いなくブラックPVDコーティングを施したSSモデルだと思う。ヴィンテージウォッチのようにPVDが少しずつ剥がれて味が出るのか気になるところだが、最近の技術を考えると、そこまで劇的なエイジングは期待できなさそうだ。だが個人的にちょっと引っかかったのは赤い目。ここまで攻めたデザインだと、さすがに少しやりすぎかなとも思う。それにボディの流れるようなラインや口の形の存在感が、ほかのモデルほど際立たない気がする。

個人的に気に入ったのは、チタンと18KRGのモデルだ。それぞれ33本の限定生産で、SSモデルを含めると合計99本。ブルガリとMB&Fのあいだで振り分けられることになるが、49本目の時計をどちらが手にするのか少し気になる。今回の時計はMB&Fが製造を担当していて、こうしたハイエンドなアートピースをつくるには同社の生産能力は非常に限られている。実際、MB&Fは2024年に400本未満の時計しか製作しておらず、ブルガリ×MB&F セルペンティのムーブメントも、月に6~8個しか製造・組み立てられない。そのため、全99本が完成するまでには約1年かかる計算だ。しかも、すでにMB&Fはこの99本すべての買い手を見つけたらしい。それだけでもすごい話だ。何しろ、これが決して安い時計ではないことは言うまでもない。

もしこのブルガリ×MB&Fの新作が欲しいなら、すぐにでも小切手帳を用意したほうがいい。これは普通のデイリーウォッチではなく、まさに時計のアートピースだからだ。とはいえフェラーリを毎日の足に使う人がいるように、SSやチタンモデルなら14万8000ドル(日本円で約2250万円)、18KRGモデルなら17万ドル(日本円で約2580万円)を払って、この時計を日常的に楽しむ人もいるかもしれない。

この記事で名前を挙げたどのクルマと同じく、この時計も感心するし、うらやましく思うし、存在してくれてよかったとも思う。そして、実際に体験できてよかったとも思う。ただたとえ買えるとしても、どう使えばいいのか正直わからない。“Cars and Coffee”のミートアップにお気に入りの愛車で乗りつけるように、この時計は実用的に使うというより、時計仲間と楽しむためのものだろう。ほかのセルペンティよりも、まさにそういう目的でつくられた時計だと思う。そして何より、これは間違いなく自分向けにつくられたモデルだ。だからこそ、これが最後にならないことを願っている。

ブルガリ×MB&F セルペンティ。ケース幅39mm、厚さ18mm、ラグからラグまで53mm。18Kローズゴールド、グレード5チタン、ブラックPVDコーティングステンレススティールの3種類。30m防水。時・分表示はそれぞれRGがグリーン、チタンがブルー、PVDSSがレッドのドーム型ディスプレイ。14mmのフライングテンプ。裏蓋にはパワーリザーブインジケーター。手巻きムーブメント搭載、11時位置のリューズで巻き上げ、1時位置のリューズで時刻調整、約45時間パワーリザーブ。ベルクロ式の手縫いラバーストラップ。各素材33本限定、合計99本。価格はSS&チタンが14万8000ドル(日本円で約2250万円)、RGは17万ドル(日本円で約2580万円)。

バルチックがスケールグラフ ツアー・オート 2025の新作情報です。

バルチックの3レジスタークロノグラフが、ツアー・オート 2025の公式タイムキーパーとして再登場し、重要な始まりを告げるまったく新しいリミテッドエディションを発表した。スケールグラフ ツアー・オート リミテッドエディションは、同ブランドにとって新たなモデルの幕開けであり、これまでのクロノグラフラインナップをよりスポーティかつ高機能に進化させたものである。

baltic watch
本作は39.5mmのステンレススティール製ケース、14.1mmの厚さ、両面ドーム型サファイアクリスタルを備えている。そしてラグ・トゥ・ラグは47mmだ。これは何が新しいのか? これまでのバルチックのクロノグラフと何が進化しているのか? その答えは、ねじ込み式プッシュボタンと100mの防水性能である。内部には手巻きのカム式クロノグラフムーブメントであるセリタ製SW510-Mを搭載し、約63時間のパワーリザーブとハック機能(秒針停止機能)を備えている。

Baltic Scalegraph Tour Auto 2025
ダイヤルはモータースポーツ、特にフランス版ミッレミリアとも称されるラリー&レース、ツール・ド・フランス・オートモービルから強く着想を得ている。ライトブルーのサテン仕上げのベースに、オフホワイトのアジュール(azurage)仕上げを施したインダイヤルは、ヴィンテージのレーシングリバリーをほうふつとさせる構成だ。さらに、ビッグアイと呼ばれる大型の積算計は、ドライバーズクロノグラフ黄金時代のヴィンテージモデルへのオマージュとなっている。同心円状のインデックストラックとスーパールミノバのドットを組み合わせたディテールも、これまでのバルチックのクロノグラフには見られなかったユニークな要素だ。

そのほかにも、固定式のアルミ製タキメーターベゼル、ガード付きのブランドロゴ入りリューズ、そしてビーズ・オブ・ライスもしくはフラットリンクのブレスレットいずれかのブレスレットも選ぶことができる。また付属品として、ネイビーブルーのアルカンターラ製ストラップも同梱。世界限定400本のナンバリング入りで、価格は1750ユーロ(日本円で約28万円)となっている。

昨年マーク(・カウズラリッチ)が詳しく取り上げたように、バルチック・レーシングチームは今年も再び出場し、1963年製ロータス・エラン 26Rと1965年製MG Bに搭乗して、手首にはスケールグラフを装着しながらパリからニースまでの道のりを疾走した。途中にはディジョン・プレノワ、アノー・デュ・ラン、シャレードといった伝説的なサーキットも含まれていた。

我々の考え
この時点で明らかなように、2025年の時計市場におけるバルチックの強みは、ヴィンテージからの明確なインスピレーションを日常使いしやすく手の届きやすいパッケージで実現している点にある。スケールグラフもそのテーマを踏襲しており、従来のトリコンパックスを次世代へと巧みに進化させている。ケースの改良も的確で、ブランドの3レジスタークロノグラフを“新興ブランドによるヴィンテージ復刻”という枠組みから1歩前に押し出している。もちろん、そのカテゴリー自体が悪いわけではないが、過去の時計を模倣するのではなくそれに着想を得て新たなものを生み出す姿勢こそ、バルチックのようなブランドにはふさわしいと感じる。

Baltic Scalegraph Tour Auto 2025
100mの防水性能とねじ込み式プッシュボタンを備えたスケールグラフは、どちらかと言えばセイコーのカスタムモデルというよりもチューダーに近い存在である。外観はヴィンテージ調でありながら、その設計思想は明らかに現代的で、“なぜ誰もこういう時計を作らなくなったんだ?”といった単なる懐古主義を超えたものとなっている。

バルチックが単なるヴィンテージ志向から脱却しようとしている点は大いに称賛したいところだが、それでもやはり、この“ビッグアイ”のディテールには心を奪われてしまう。このモデル名を変更した理由の一端を知っていれば、これがちょっとしたウィットを効かせた要素であることがわかるはずだ。ちなみに、1960年代に優れた“ビッグアイ”クロノグラフを手がけていたのは、ユニバーサル・ジュネーブだけではない。

Baltic Scalegraph Tour Auto 2025
価格に注目すると、1750ユーロ(日本円で約28万円)というスケールグラフの設定は、ほかのスモールブランドと比べても実質的な競合がほとんど存在しない。手巻きクロノグラフでデザインが洗練されていて、装着感に優れ、かつ設計にしっかりとした意図があるモデルは実際のところきわめて希少である。デザインこそバルチックらしく、過去を参照するという点ではチューダー的なアプローチに近いものの、その価格はあくまでバルチックオリジナルとして堅守されている。

baltic racecar
基本情報
ブランド: バルチック(Baltic)
モデル名: スケールグラフ ツアー・オート 2025 リミテッドエディション(Scalegraph Tour Auto 2025 Limited Edition)

直径: 39.5mm
厚さ: 14.1mm
ラグからラグまで: 47mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: サテン仕上げのライトブルー、オフホワイトのアジュール仕上げインダイヤル
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバBGW9
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ビーズ・オブ・ライスまたはフラットリンクブレスレットから選択可能、ネイビーブルーのアルカンターラ製ストラップが付属

ムーブメント情報
キャリバー: セリタ製SW510-M
機能: 時・分表示、スモールセコンド、クロノグラフ(クロノグラフ秒針、30分積算計)
パワーリザーブ: 約63時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時

価格 & 発売時期
価格: 1750ユーロ(日本円で約28万円)
発売時期: 発売中
限定: あり、世界限定400本

ハミルトン H70405730 カーキ フィールド MURPH 38mm

カーキフィールド42mmベースの1点ものだった劇中のマーフウォッチ(オンリーワンの小道具)。

女性には大きいんだよね。

こちらが2019年モデルのマーフウォッチ。

モールス信号を受け取ることはできるのかわかりませんが、忠実に再現されて人気モデルとなりました。

が、42mmは大きい!

「こんなシンプルなパイロットウォッチ(フィールドウォッチ)なんだから、もっと小振りの方が良いでしょう?」

って声がハミルトンファンから上がり、これをハミルトンが再び商品へと昇華させてリリースするのが今年の新作 ハミルトン H70405730 カーキ フィールド MURPH 38mm “インターステラー マーフウォッチ”です。

38mmにサイズダウンしたんですね。

良いサイズ感。

で、国内定価は124,300円。

42mmのマーフウォッチが132,000円ですので、小さい分だけ安いのは大変ありがたいんですが・・・

同じ38mm、同じ80時間パワーリザーブ自動巻きキャリバーH-10搭載モデルのカーキ フィールド
AUTO 38mm H70455533の定価はストラップ仕様が78,100円。

マーフウォッチ・・・ワーナー・ブラザースに献上してる額が凄いのか?

実際38mmのマーフウォッチはたくさん売れそうです。

しかし・・・インターステラー観たんですが全然内容覚えてないな・・・オッサンになると記憶力がぶっ飛ぶのと、当時ちゃんと理解できていたのかも怪しいです。

このモデル買って、子供と一緒にもう1度観ようかしら。

H70405730

カーキ フィールド
MURPH 38MM
自動巻き | 38mm | H70405730
¥124,300
在庫あり
「カーキ フィールド マーフ オート」がケース径38mmで登場。ファンの間で「マーフウォッチ」の愛称で親しまれている最も有名なSFウォッチのひとつが、コンパクトな38mmサイズのステンレススチール製のケースに収められています。高い視認性のブラックダイヤル、スーパールミノバ®加工を施したヴィンテージ スタイルのベージュの針、ブラックレザーストラップを備え、オリジナルである42mmモデルの主要な美的コードを継承しています。自動巻きムーブメントH-10を搭載し、標準持続時間80時間を実現する「カーキ フィールド マーフ 38mm」は、このサイズを待ち望んでいた人たちへ向けて作られた、待望のモデルです。

商品番号 : H70405730
キャリバー : H-10
コレクション : カーキ フィールド
ムーブメント : 自動巻き
ケースサイズ : 38mm
ダイヤルカラー : ブラック
ケース素材 : ステンレススチール
クリスタル : サファイアクリスタル
ベルトつけ幅 : ベルトつけ幅20MM
ストラップ裏面仕上げ : Mineral
パワーリザーブ : 80時間の標準持続時間
防水性 : 10気圧防水
反射防止加工 : Yes
シースルーケースバック : Yes
Nivachron : Yes

映画史に残るタイムピースとして2019年に誕生し、ファンの間では「 マーフウォッチ」の愛称で親しまれる傑作腕時計をコンパクトな38mmケースに収めました。腕時計

新登場の「カーキ フィールド マーフ 38mm」は、一目で「マーフ」と分かるデザインを踏襲した待望のモデル。38mmのステンレスチール製ケース、高い視認性のブラック ダイヤル、ベージュのヴィンテージ スタイル スーパールミノバ®仕上げの針、ブラックのレザーストラップを備えたこの新作は、先代モデルの主要な美的コードを継承しています。

ウォッチコミュニティのニーズと期待を大切にする ハミルトンから、大ヒット映画に登場したアイコンを小型化した38mmの「カーキ フィールド マーフ」が発表されました。

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この「カーキ フィールド マーフ 38mm」は、標準持続時間80時間を誇るH-10自動巻きムーブメントを搭載し、その姿は、エキシビション ケースバックから見ることができます。

映画史にその名を刻むタイムピースが今回、より小さなサイズの時計を好む人たちのためにアップデートされ、戻ってきました。振り返ると、小さい贈り物にこそ、幸せの要素が詰まっていたりします。
映画の世界で最も有名な時計のひとつとなり、映画『インターステラー』の中で重要な役割を果たしたタイムピースを忠実に再現した42mmサイズの「カーキ フィールド マーフ」の衝撃的な発売以来、ハミルトンファンはより小さなサイズの登場を待ち望んできました。ファンからのリクエストがあれば、ハミルトンは真摯にその声に耳を傾けます!

「ハミルトンのウォッチコミュニティは、私たちが発表する時計に対して非常に情熱的に応えてくれるだけでなく、知識も豊富です。私たちは、ファンとの対話を積極的に行い、ファンのニーズを理解し、期待を上回る商品を出すことがいかに重要であるかを認識しています。」

マラン(MARANT)は、2026年春夏メンズコレクションをフランス・パリで発表した。

平原から村、そしてイビザ島へ
マラン 2026年春夏メンズコレクション、旅の記憶とあたたかな余韻|写真8
“旅の記憶”がテーマの今シーズンは、平原から静かな村々、ステューシーコピー代引きそして美しいビーチの広がるスペイン・イビザ島へとわたり歩いた風景の余韻を、クリエーションに映し出す。サテンボンバージャケットの背面には、イビザ島のパームツリーや海、そして太陽のイラストを刺繍でノスタルジックに表現。Tシャツには同じモチーフを淡い色彩のプリントで落とし込んでいる。

ウォーミングなカラー
マラン 2026年春夏メンズコレクション、旅の記憶とあたたかな余韻|写真5
柔らかく、あたたかみのある色使いは多彩なアイテムで散見された。たとえば、ストリートテイストのハーフジップフリースには、太陽を思わせるピンクやオレンジ、レッド、ブラウンといったカラーをコンビネーション。デニムジャケットやパンツにはサーフカルチャーからインスパイアされた野花のモチーフを、灼けたような色彩でプリントしている。

マラン 2026年春夏メンズコレクション、旅の記憶とあたたかな余韻|写真1
また、洗いざらしで風合い豊かに仕上げた、穏やかなボルドーのブルゾンやネイビーのワークジャケット、アースカラーのタイダイ染めを施したキルティングジャケットも、奥行きのある色合いが目を引く。身にまとった時に自然になじむような、落ち着きのある表情が印象的だ。

緻密な刺繍
マラン 2026年春夏メンズコレクション、旅の記憶とあたたかな余韻|写真14
旅の中で出会う工芸品や、その土地に暮らす人々の衣装を思い起こさせるような、緻密なステッチワークにも注目したい。ジップ付きのデニムジャケットやパンツには、細かく刺繍を施して大きな模様を描き、グラフィカルなアクセントをプラス。また、シャツポケットに花の刺繍を施したウエスタンテイストのシャツや、様々なモチーフを散りばめるようにして刺繍し、装飾を加えたカーキの開襟シャツも登場している。

すっきりとしたシルエットのボトムス
マラン 2026年春夏メンズコレクション、旅の記憶とあたたかな余韻|写真2
ボトムスのシルエットは従来よりも細身になり、身体に寄り添う直線的なフォルムが主に採用されている。ストライプ地のカーゴパンツにはタックを施してすっきりとした佇まいに仕上げ、軽やかなセットアップのパンツもまた、シンプルなストレートシルエットで仕立てられている。

カシオ G-SHOCK フロッグマン30周年 GWF-A1000APF-1AJR “ヤドクガエル”が新登場。

ここ最近のアナログ仕様のフロッグマンをベースに、アマゾンの毒蛙”ヤドクガエル”をイメージしたサイケなカラーリングが特徴。

量販店などは1/1 0:00から予約開始になると思いますが、あっという間に完売しそうな雰囲気ですね。

お値段は137,500円、なかなか高額。

もう中高生じゃ買えませんね・・・

先日、2代目フロッグマン DW-8200-1A(初チタン搭載)の復刻モデル GW-8230B-9AJR が先行して30周年記念モデルとしてリリースされました(第1弾)。

アナログ仕様ではなくマルチバンド6も無いので77,000円でしたが、DW-8200-1Aは22,050円でしたからね、G-SHOCKも高騰化が続きます。

因みにこちらはオジサン達(当時を懐かしむ)にヒットしてセカンドマーケットではプレミアム価格で取引されています。

※アマゾンで見つかった新種のカエル。鮮やかな体色が目を引く2010年=WWF提供

今回のGWF-A1000APF-1AJRは、こちらのヤドクガエルをイメージしたんだそうです。

毒蛙と言えば、マジョーラ GW-201-6JF。

人気モデル。

2020年のカエルはボルネオ・レインボー・トード。

GWF-A1000APF-1AJR

FROGMAN 30th Anniversary
MASTER OF G – SEA
FROGMAN
GWF-A1000APF-1AJR
2023年1月
メーカー希望小売価格 ¥137,500(税込)

G-SHOCK MASTER OF Gの本格ダイバーズウオッチ「FROGMAN(フロッグマン)」誕生30周年を記念したスペシャルモデルです。 南米のアマゾンに生息する希少なヤドクガエルをモチーフに、その神秘的な色彩を表現するためマルチカラーカーボンをベゼルに採用しました。スケルトンのウレタン素材を組み合わせることで、水辺に生息するヤドクガエルの肌の質感も表現。バンドはカエルのまだら模様をイメージして偏光インクをスプレー塗装しています。 更にFROGMANシリーズには欠かせないケース裏のカエルのキャラクターの刻印も、ヤドクガエルのまだら模様を纏った特別仕様に仕上げています。

基本情報
発売年月 2023年1月
価格 メーカー希望小売価格 ¥137,500(税込)
ケースサイズ(縦×横×厚さ) 56.7 × 51.7 × 19.7 mm
質量 110 g
ケース・ベゼル材質 樹脂/カーボン
バンド 樹脂バンド
構造
耐衝撃構造(ショックレジスト)
耐磁時計(JIS1種)
カーボンコアガード構造
防水性 ISO200m潜水用防水
時刻修正 電波時計 日本・北米・ヨーロッパ・中国地域対応 MULTIBAND6
使用電源・電池寿命 タフソーラー(ソーラー充電システム)
モバイルリンク/アプリ連携機能 モバイルリンク機能 モバイルリンク機能(Automatic Connection、対応携帯電話とのBluetooth® 通信による機能連動)
アプリ 「G-SHOCK Connected」対応

外装
ガラス 球面・曲面ガラス 内面反射防止コーティングサファイアガラス
リューズ ねじロック式リューズ
バンド装着可能サイズ 150~220mm
その他 ネオブライト
時計機能
ダイビング機能 ダイビング機能:潜水時間計測(最大2時間、1秒単位で計測)、水面休息時間表示(最大24時間)、ダイビングログ取得(最大30本)
ワールドタイム デュアルタイム(27タイムゾーン、サマータイム自動設定機能付き、ホームタイムの時刻入替機能付き)
ストップウオッチ ストップウオッチ(1秒、24時間計)
タイマー タイマー(セット単位:1分、最大セット:24時間、1秒単位で計測)
アラーム/時報 時刻アラーム
ライト LEDライト(スーパーイルミネーター、残照機能付き)
ライトカラー LED:ホワイト
カレンダー フルオートカレンダー
針位置補正機能 針位置自動補正機能
パワーセービング機能 パワーセービング機能(暗所では一定時間が経過すると運針を停止して節電します)
駆動時間 フル充電時からソーラー発電無しの状態での駆動時間 機能使用の場合:約5ヵ月 パワーセービング状態の場合:約30ヵ月
精度 ※電波受信が行われない場合や、スマートフォンと連携しない場合は、通常のクオーツ精度(平均月差±15秒)で動作します。
その他機能
針退避機能(時針と分針がインダイアルと重なって見づらい時は、時針と分針をインダイアルの上から一時的に退避させることができます)
日付・曜日表示
時刻修正詳細
電波受信機能:自動受信(最大6回/日) (中国電波は最大5回/日)/手動受信
<日本>受信電波:JJY、周波数:40kHz/60kHz(福島/九州両局対応モデル)
<北米地域>受信電波:WWVB、周波数:60kHz
<ヨーロッパ地域>受信電波:MSF/DCF77、周波数:60kHz/77.5kHz
<中国>受信電波:BPC、周波数:68.5kHz
*ホームタイム設定を電波受信可能な時差に設定すると、時差に合わせた局を受信します。